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将軍「お前の頭脳で敵を倒してくれ!」軍師「では敵に頭突きしてきます」

将軍「我が王国に敵軍が攻めてきた。敵軍の兵力は圧倒的だ。このままでは国が滅びてしまう! こうなれば我が国きっての天才軍師の力を借りるしかない! おーい軍師!」


軍師「お呼びでしょうか将軍」


将軍「敵の大軍が攻めてきた! 頼む、お前の頭脳で敵軍を倒してくれ!」


軍師「分かりました。では敵に頭突きしてきます」


将軍「は?」


軍師「ガツンと一発決めてきますよ」


将軍「ちょっと待て! なんで頭突きなんだよ!」


軍師「だって頭脳で倒せって言ったじゃないですか」


将軍「言ったけどさぁ」


軍師「こう見えて私、頭硬いんですよ」


将軍「どのぐらい?」


軍師「豆腐ぐらい」


将軍「柔らかいじゃねえか! 絶対グチャッてなるよ! やめとけ!」


軍師「はぁ」


将軍「俺が頭脳って言ったのは頭突きとかじゃなく作戦を立てて欲しいって意味なんだよ」


軍師「ああ、そっちの意味ですか。だったら最初からそう言って下さいよ」


将軍「普通こっちの意味しかないと思うんだけど」


軍師「作戦を思いつきました」


将軍「早い! さすが! で、どんな作戦?」


軍師「こっちには大勢の兵がいると敵に思い込ませるんです。そうすれば敵は逃げるでしょう」


将軍「なるほど! ナイスアイディア! ちなみにどうやって?」


軍師「ここにバカには見えない大量の兵士がいると言えば敵は逃げて……」


将軍「逃げるわけねえだろ!」


軍師「やっぱりダメですか」


将軍「そんな嘘に騙されるのはウチの王様ぐらいのもんだ!」


軍師「王様未だに裸ですもんね」


将軍「今日もパンツ一丁だったよ。そろそろ誰か教えてやれよ」


軍師「王様があんなだから敵が攻めてくるんですよね」


将軍「ホントだよ。王様がダメすぎるからこんなことになるんだ」


軍師「あっ、そこに王様がいます!」


将軍「え!?」ビクッ


軍師「引っかかった~、作戦大成功!」


将軍「ふざけるなよ……!」チャキッ


軍師「すみません! 剣突きつけるのはやめて! 危ないから!」


将軍「ったく他に作戦はないのか?」


軍師「落とし穴作戦はどうでしょう?」


将軍「落とし穴?」


軍師「巨大な落とし穴に敵を落とせば我が軍の圧勝ですよ」


将軍「それはいいな。で、落とし穴はどこにあるんだ?」


軍師「今から掘ります」


将軍「間に合わねえよ! 状況分かってる? もう敵攻めてきてんのよ? 掘ってる最中に敵来ちゃうよ! こっちが生き埋めにされるよ!」


軍師「この作戦にそんな落とし穴があったとは」


将軍「全然うまくねえから!」


軍師「ならば毒を使うのはどうでしょう?」


将軍「毒か。卑怯な気もするがやむを得ないな。どんな毒を使うんだ?」


軍師「将軍の奥さんの手料理を敵にご馳走するんですよ」


将軍「……」


軍師「どうしました? ツッコミがありませんが」


将軍「ちょっと効果あるかもって思っちゃった。だけど俺の奥さんの料理を毒扱いはやめて。俺彼女を愛してるから。確かに料理は下手だけど」


軍師「すみません」


将軍「もっと他の毒はないのか?」


軍師「この毒を使いましょう」


将軍「どんな毒だ?」


軍師「これが一滴でも皮膚に触れると、敵の眼球は飛び出し、体中の血を吐くでしょう」


将軍「えぐい! いくら敵でもそこまでしたくねえわ!」


軍師「ダメですか」


将軍「ダメだよ。だいたいその毒どうやって手に入れたんだよ」


軍師「近所のスーパーで普通に売ってますよ」


将軍「そのスーパー怖すぎだろ。もっと穏便な毒はないのか?」


軍師「ではこちらはどうでしょう?」


将軍「どんな毒だ?」


軍師「敵を眠らせる毒です。これを嗅いだ者はたちまち眠ります」


将軍「それはいいな! 敵が眠ってる間に捕まえてしまえば簡単に勝てる!」


軍師「……」


将軍「ん? どうした?」


軍師「ZZZ……」


将軍「寝るな! 起きろ!」


軍師「あ、寝てました?」


将軍「思いっきり爆睡してたよ。スッヤスヤ」


軍師「すみません」


将軍「その毒もやめとけ。多分自滅するから」


軍師「ならば最後の手段しかありませんね」


将軍「どんな手段だ?」


軍師「この私が敵軍と戦います」


将軍「え」


軍師「こう見えて私強いんですよ」


将軍「最初の頭突きみたいな話になってきたけど大丈夫なのか?」


軍師「色々習ってますから」


将軍「ああ格闘技とか習ってるのか。例えば?」


軍師「まず茶道。それと書道。あとピアノも……」


将軍「全然戦い関係ないのばっかじゃねーか!」


軍師「ダメですか」


将軍「どの習い事も立派だと思うけど戦いじゃ役に立たねえよ!」


軍師「私って昔からあまり戦いに興味ないもんで」


将軍「軍師の台詞じゃねえ!」


ワーワー…


将軍「あっ、こんな事してたらついに敵軍が攻めてきた!」


軍師「こうなれば私が突撃します!」


将軍「おいよせ! 無茶するな! 軍師ーッ!」


……


軍師「ただいま戻りました」


将軍「おおっ、無事だったか! 敵軍は?」


軍師「敵は引き返していきましたよ」


将軍「よくやった! 一体どんな作戦を使ったんだ?」


軍師「ここにバカには見えない大軍がいるぞと嘘をついて……」


将軍「敵がバカでよかったぁ~!」






将軍と軍師のコント、いかがだったでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[一言]  最後は知力がものを言いましたね。  頭突きで無双するところも見たかったですが(笑)
[良い点] なるほど、あの有名な童話の王様が統治する国の話だったのですか。 戦時下では色々と危なっかしいですが、平時に関しては面白そうな国ですね。 然しながら、何とも意外な方法で戦局を覆しましたね。 …
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