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伝説の冒険の旅  作者: ご主人さま
第二章 新たな大地へ
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アンコール その①


街灯が灯る夜中の街を走る俺たち4人。

いつもは夜なお騒がしいこの街も、今はやけに静かだ。


魔操兵たちの姿も見えない。もう殆ど倒されたのかな?


「どうしようか? 市長を捕まえるにしてもやっぱり味方が多い方が良いし、一回オリミスたちと合流しようか」

俺は少女らに聞いた。


「でも、どこにみんながいるか、分かりませんだよ?」

「そっか。そうだね。みんなが分かれた場所に残ってるとは限らないからなあ」

「…………」


ルティカは俺とナムネの会話を黙って聞いている。


「居場所が分からないと言えば、市長の居場所すら分からないんだよな……。どこかに隠れて高みの見物をしてるんだろうけど。いや、舞台に立って宣言したり、自己アピールも好きみたいだし、結構目立つ場所にいる可能性も……」

「隠れられて、目立つ場所?? む~~ん、そんな場所ありますだかねえ……」


足だけを止めずに悩む俺たち。


「何をお探しでしょうか?」


と、そんな俺たちを見かねたのか、メリアンノがそう急に割り込んできた。

ナムネが説明する。


「え!? あのね、メリアンノさん。市長の人の居場所が知りたいんですだよ」


「市長。グレッグ・オイド氏のこと、ですね?」

「うんそうですだ、そのおいどさん」


メリアンノは少し考える様に間を空けてから答える。

「……情報が不足しております。お力になれません。申し訳ございません」


やっぱりメリアンノでも分かんないかあ。

そりゃそうか。相手の居場所を探す魔法はあるけど、そう都合良く使えるわけないしな。

前に居た世界なら、警察だったらGPSとかで探せそうだけどなあ……。

…………。


ん? GPS?


「な、なあメリアンノ。おまえに命令した人の場所って分からないのか!?」


俺は思い付きにやや興奮しながら、メリアンノに聞く。

メリアンノは答える。


「直近のラビスマインによる指令の、命令者名については登録されていないようです」

メリアンノは変な用語を使って説明する。ちょっと分かり難い言葉だけど、何となく把握して俺は聞き返す。

「ラビスマイン?って言うのが命令する道具なのか?? じゃあそのラビスマインって道具の場所は分かるか??」


メリアンノは今度はあっさり返答した。

「はい。現在も指令が発令されており、受信しております。現在使用されているラビスマインの発信場所の特定は、可能です」


「????」

ナムネも、ルティカもいまいち意味が分からないようで首を傾げている。まあこの世界の人には分かりにくい話かもな。


俺は彼女らに教える。

「市長の居場所がわかるみたいだぞ!」

「え、本当ですだか!?」


結構ナイスプレイだったぞ、俺。

でも、向こうには本気メリアンノ並みの相手が4人もいるかも知れないんだよな……。


いや、その迷いは捨てよう。


「メリアンノ、その場所を教えてくれ」



遅い上に短くてすみません。。

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