ロドイの開放 その①
どがっ!
頭に剣を突き付けたと同時に、やつの腕が俺を薙ぎ落した。俺は数ランも宙を飛び地面に落ちる。
ウッ!!
だが、そんなには俺の体にダメージは無い。
俺はすぐ立ち上がってまた立ち向かおうとした。
だが、
『あ、ぐあ、ぁ』
何かを呻いて、その化け物はゆっくりと壁にもたれるように倒れていくところだった。
その腕からアルアが零れ落ちる。
そんなには高くない位置から身体ごとドサッと地面に着地した。
「アルア!」
みんながアルアを心配する。
同時に戦士たちは化け物からアルアを逃がす為に近寄って行く。
だがアルアはその前に自分で体を起こした。
「んく、はあ、はあ。だいじょうぶ、です。私は問題ありません」
アルアが少しよろめきながら言う。
よかった……。
そしてアルアが俺の方を見る。
「リックスさん……! 大丈夫ですか?」
「う、うん、俺も何も問題ないよ」
興奮が醒めたら少しあばら辺りが痛い気もするけど、
アルアは俺の返答にホッとしたように微笑むと、叔母の元に向かう。
ティイも急いでそっちに走っていく姿が見えた。
みんなが化け物の周りに集まっている。
化物はそれ以上動く様子は無かった。
「リックス、最後の一撃は気合の乗った良い一撃だったな」
ケットが振り返り大きな声で俺に声を掛けて来る。
「あ、ありがとう」
「だが、どうみてもお前その前に死んでたぞ。今回のは運が良かっただけだ」
それほど怒っている感じではなくケットは淡々と俺に注意する。
「そ、そうだね……」
「未熟な者があんな真似をして無駄死にするのは何度も見て来た。気を付けろ」
「はい……。ごめん……」
「それに……くく、あんまりクサいセリフは言わない方がいいぞ。仲間内でずっと馬鹿にされるからな、ぷくく!」
ケットは我慢出来ない様に笑いを漏らしながら言う。
「え、俺なんか恥ずかしい事言ってた??」
「いや覚えてないならいい。ぷぷ、」
ケットの笑いにつられて他のみんなも少し笑っていた。
なんだか、ぶちぎれ小僧とか言った様に聞こえたが気のせいかな。
その時、
「お父様!! ご無事ですの!?」
部屋へと誰かが飛び込んで来る。それはボロッゾの娘だった。後ろには幾人か兵士も続いている。
「おお、わが娘! わしはここじゃぞ! 早くそやつらを捕えてくれえ!!」
ずっと同じ場所で隠れていたボロッゾが言う。ああ、存在をすっかり忘れてたな。
娘はボロッゾに駆け寄る。
「屋敷の衛士たちは何故か扉を頑なに開けようとせず、難儀しましたわ!」
「ディールドめが面白いものを見せると言って勝手なことをしたのじゃ! しかもやつの本性は化け物だったらしい、ほれ、あの亡き骸があやつじゃわい! まったく、とんだ迷惑を被ったわ!」
ボロッゾたちは何か仲良く話している。迷惑掛けられたのは町の人と俺たちの方だ。
「リックスくん」
今度はリディが俺に近付いて来て俺を呼んだ。
「なに?」
「あれ持ってる? 私が預けたやつ」
俺はその言葉ですぐにピンと来て服のポケットを探る。
「ああ、あれね。うんあるよ、ハイ」
俺は彼女の小物入れを返した。
「ふふ、ありがと‼ さすが私の見込んだ男の子ね」
そう言って受け取り、俺の頬に軽くキスをして、彼女は踵を返した。
そしてリディはユリアの元に行く。
「ユリア、これを」
リディは小物入れから出した書類をユリアに渡そうとする。
と、ユリアは何故かキラキラした目でリディを見ている。
「ゆ、ゆうじょーぱわー……!」キラキラキラ
「ちょっと? どうしたの? しっかりしてね?」
「ゆうじょーぱわーキラキラ……、ハッ! プルプルプル! そうね! ここはちゃんとしないと!! 証拠の品、確かに受領しました!」
そう言って書類を受け取ったユリアは、ボロッゾの元へと向かう。その後ろにエキと、傷を受けたヨダもついて行く。
ボロッゾの周りは既にやつの娘が連れて来た兵士が囲っていた。
ユリアらが近付くと、彼女らの前に立ち塞がり主人を守る、が、
「控えおろう! このお方をどなたと心得るか!!」
エキが今まで出さなかった様な大きな声を張って兵士たちを制する。な、なんだ? 俺はいきなりの怒声に驚いて目を見張る。
「あ、エキ。今日はそれやめよう! みんないるから、ね!?」
だが、そんな張り切るエキを、ユリアが何やら苦言を言って止める。
「え、あ、……そうですか? ……僕の一番の見せ場なのになぁ……」
そう残念そうに漏らして、エキは近くの兵士に近付いて何か耳打ちする。その時手に持った小さな何かを見せている様に思えた。
「え!? ……え!?」
兵士は驚いた声を出しながら、見せられた物とユリアを2度見して、そしてその場の兵長らしい男に再度連絡する。「……え!? え!?」
そして兵士たちは道を開けた。
もちろんそれにボロッゾは怒る。
「な、なにをしてるのじゃ!?? は、早くそいつらを捕まえるのじゃあ!」
意味が分からずボロッゾは兵士らを叱責する。
ユリアは構わずボロッゾの前まで進み、証拠の書類を突き付けた!
「ケイウーン県ロドイ領主ボロッゾ・マイアー! そなたは自身の私腹を肥やさんが為、兄であり前領主であったイスワット・マイバーを失脚させその後釜に座り、町を牛耳り悪法を敷いて民を苦しめ、いわんや主たるフィオルディア国主に多大なる損害を与えた! その証左はここに明白である! 大人しく罪に服するがよい!」
ユリアは威厳を持ってそうボロッゾに言い渡した。なんだかかっこいいぞ、ユリア。
「な、なにを! 貴様なぞにそんな事告げられるいわれは無いわ! おい、何をしておる、こいつらを締め上げてとっとと牢に入れろ!」
だがボロッゾはまだ逃げ切れるつもりでいるようで、兵士たちに命令する。兵士たちはボロッゾに従うわけにもいかないが負い目もあるのか狼狽えているように見えた。
「ならば、わたしが証人になれば、観念しますかな、ボロッゾ殿」
また誰か別の人物が部屋に現れた。
それは、地下水路であったあの老人であった。多少古びているが立派な法衣を着て彼はかくしゃくと部屋に入って来る。
「き、貴様か! 見逃してやった恩を忘れ、わしに盾突く気か!」
「確かにわたしはあなたらの行いを見て見ぬふりをした。その罰はわたしも甘んじて受けましょう。そしてあなたも、もういい加減自らの罪を受け止める時が来たのですぞ」
「ぐぐぐ……い、いやじゃいやじゃーー!! わしは領主として当然のことをしたまでじゃー! 悪いのは全てディールドとあの女なのじゃーー!!!」
ボロッゾが駄々をこねる。その声にはしまいには泣き声が混じり出した。
「ボロッゾ殿を牢に連れて行きなさい。わたしも共に向かおう」
老人は兵士たちにボロッゾとその娘を収監所に連れて行くように指示をした。
「な、なにをしますの、放しなさい!? 悪いのはわたくしじゃなくお父様でしょう!?」
娘ももちろん抵抗したが、兵士たちは申し訳なさそうに彼らを連れて行った。そして彼らは部屋を出て行った。
奴らが罪を認めていないのは釈然としないが、一応これで決着かな。
俺は他の仲間を見た。
「……何してんの?」
部屋に倒れているディールドの死体の周りに集まって何やらしているケットたち。俺は彼女らに近付いて声を掛ける。
「ん? ああ、こいつの頭の変な板を剥がしているんだ。これが力の元凶みたいだからな」
そう言うケットはあの大剣を突き刺して謎の板を剥がそうとしていた。
……そんなやり方でいいんだ。
ベリベリと剥がれる板を傍に座り込んでいるヨダが最後に引き千切る。
「よし、採れたぞ。さあ次は胸の方を頼むぞ」
ヨダが板を念のため素手で持たないよう布に包んで取り剥がしそれをポケットに納め、少し楽しそうに指示している。あんた結構大きなけがしてる筈なのに元気だな。
……ん?
化物のディールドからあの板が剥がし次の作業に移ろうとしていると、なんとディールドの体が縮みだした。
「わあ、人間に戻った!?」
ケットも驚いて少しかわいい声を出す。
多少ところどころ肌や骨などに化け物の名残が残っているが普通のサイズの半裸の男に戻っていた。
「う、ぐ……」
「!!?」
俺たちは全員一同にびっくりした。なんと人間に戻ったディールドが、わずかに動き、苦痛の声を漏らしたのだ!! 全く意識は無いようだが、確実に体は微かに脈打っていた。
「驚いたわね……。まだ生きていたなんて」
いつの間にか近くにいたリディが意外そうに言う。そして冷静に
「早く胸の板も剥がしましょう。起きて暴れても困るわ」
と言った。
「そうだな」
彼らは急いで作業に戻る。
その板が命を繋いでいる可能性もあるんじゃないかと俺は思ったが、彼女らは容赦無かった。
でも、俺は正直、ディールドが生きていてほっとしていた。一応とどめを刺したのは俺だし、人を殺さずにすんだってことだ。
取り合えずよかった、と思おう。
アルアとケットは彼女たちの叔母だと言う女性の治療に専念していた。
エキと言う人も回復魔法の心得が少しあるらしく、一緒に手伝ってくれていた。
老人が手配してくれたのか、やがて町から担架が運ばれて来て、レブワーと一応ディールドも拘束されて治療院に連れて行かれた。こんな大きな町ならきっと良い治癒師がいるだろう。
俺たちは目的を終え、戦いの傷跡の残った部屋を出て、屋敷を後にした。
―――――――――
その後は町は大騒動になった。
ボロッゾが拘束されたと言う話が広がると、町の外に追いやられていた人々が町に呼び戻され、自身らの家に向かった。ボロッゾ統治の恩恵を謳歌していた町人や支配下にいた兵士たちは、ばつが悪そうにしていたが、今後色々動きがあるだろう。
ボロッゾ以外にも処罰者も出るだろうし、これからも大変だろう。……まあそれは町の人々や国に何とかしてもらおう。
俺はもう限界レベルで疲れた。
自身の宿を取り戻した昨日泊まった外の宿屋の主人が俺たちに感謝し部屋を用意してくれた。
ケットは早々に寝室に行って大の字になって寝入ってしまった。
でもまだ一緒に戦った他の仲間は事後処理に加わっているので、俺はケットみたいに無神経…もとい肝が据わってないので、気持ちが落ち着かなかった。
部屋のソファに座って少し休んだ後、やっぱり気になって外に出た。
みんながどこにいるのか分からないが、少なくともティイとアルアの居る場所は分かる。俺は忙しく町行く人に声を掛け治療院の場所を聞いて、そこに向かった。
噴水広場の近くの町のメイン通りから少し外れたところに治療院の建物はあった。歴史を感じるそこまで大きくは無い古い建物だ。
この世界では医学の知識は前の世界とは色々違うけど、何より違うのは物理的な治療と魔法を使った治療が併用されている事だろう。
医師ともなればどっちもの技能を持っている場合も多い。
中に入るとここも混み合っていたが、職員にレブワーの病室を聞くと親切に教えてくれた。
病室はカーテンで仕切られていて、俺は一応声を掛ける。
「レックスだけど。入っていい?」
すると、中からティイが出て来た。
「レックス! お見舞いに来てくれたの?」
彼女は明るく出迎えてくれる。中に通されるとベッドに寝かせられている女性の姿があった。
「アルアは治療の手伝いに行ってるの。外で暮らしていた人の中には結構病状が悪くなってる人がいて、人手が足りないんだって」
「そうなんだ。大変だな。おばさんの具合はどう?」
「なんかね、体と精神の消耗が激しいんだって。魔力の使い過ぎで出る症状だけどこんなに重度なのは初めて見たって治癒師さんが言ってた。でも胸の傷もそんなに深くなくて治療でほとんど塞がったし、数日安静にしてれば持ち直すだろうって!」
「ほんと? そりゃよかったなあ」
「うん! 治癒師さんが初期治療が良かったって言ってたよ。何気にアルアの治癒魔法、上手くなってるんじゃないかな。なんか溝を空けられた気分ね!」
「そんな事ないだろ、ティイの魔法も、みんなを助けたんだしさ」
「え、そうかなー。やっぱり私ってすごいかなー、うへへ~!」
ティイも疲れてはいるだろうけど結構元気なようだ。
「この人がティイ達が探していた人で間違いないの?」
「うんそうよ! 私たちの大切なレブワー叔母さんよ!」
俺たちは病室で話をする。俺は遠慮して小さい声で話そうとするが、ティイはあんまり声を抑えてないな。
「無事とはいかなかったけどこうして見付けられてよかったわ。…まさかこんな変な事に巻き込まれてるとは思わなかったけど」
……。この女性がどれくらい不正に加担したのか知らないけど、最後は命を助けて貰った。
その時はあの板が離れていたけど、もしかしてそれが関係あったりするんだろうか。
「あの板は何なのかティイは知ってるの?」
「ううん知らない。でも私たちの里は叔母さんと一緒に見つけさせたい物があったらしいから、多分あの板の事だと思うけど。まあ私はついででいいからあんまり聞いてなかった」
なんだそりゃ。
「でもこの板のせいで叔母さんがこんなに消耗したんだとしたら、許せないよねー! パキッと割ってやろうかな」
そう言ってティイは手をわきわきする。あの板はユリア達が持ってってるけど、今手元になくて良かったのかも知れない……、
「じゃ、じゃあこの人をティイ達の里に連れて帰るんだね? 動けるようになったら」
俺は話を逸らす様にそう聞く。
「う、うん、そうなると思う……。レックスはどうするの?」
ティイは話に乗って来る。が、少し言い淀むように俺に聞く。
「俺は、……海に行くかな。多分その後乗れる船を探して別の大陸に行ってみると思う」
「ええー、やだなー。 一緒に私たちの里に行こうよ! 綺麗な場所とか結構見ごたえのある建物とか、そこそこ色々あるよ!?」
ティイは言い立てる様に言ってきた。
うーん、それにも興味が無いわけじゃないけど、……。
「ティイさん、居ますか!?」
と、急にカーテンを開いて治療院の治癒師の人が飛び込んできた。
「はい!? 私ですけど!!?」
ティイが驚いて飛び上がる。
「人手が足りなくて、アルアちゃんがティイさんにも手伝ってもらえと言うので、お願い出来ます!?」
「あ、うん! 分かりました!」
そしてティイも部屋を出て行った。「リックス、ちょっと叔母さんを見ててね!」
人手がないなら俺も手伝った方がいいんだろうか……。まあこのおばさんも大変な状態なのは同じだし、俺はティイの言う通りにしその病室で待った。
数分俺はその病室でじっと待っていた。
遠くの部屋からは忙しくしてる声が聞こえて来る。大丈夫だろうか。
はあ。何だか落ち着かないな。
俺はティイ達の叔母を見る。
静かに寝入っている。不謹慎だが、姉妹の身内?だけあってかなりの美人だし、彼女らにはない大人の魅力もある。でも俺はこの人の怖いところも見たからな……。
「う、んん……」
「!!?」
突然呻くような声がして俺は少しびっくりした。
「ん……、あ、くぅ……」
安静にしていたティイらの叔母が眠りながら少し苦しそうにしていた。
俺は様子を確かめようと近くに寄る。
「どうしました? 大丈夫ですか?」
何か異常が起きたのか? 俺はあわてて声を掛ける。
「ぐ、うぅう……! ハアハア」
く、苦しいのか? どこか痛いのだろうか、俺には分からない。仕方ない誰か呼びに行こう。
そう思って振り返ろうとした時、何かが腕に引っかかる。見ると、女性が俺の腕を掴んでいた。え!?
「う、うぅ……、行かないで」
女性が声を漏らすのを聞いた。まだ目覚めてはいないのか?
振り解いて行こうか。でもそれも可哀想だしな……。
俺はもう一度女性に声を掛ける。
「大丈夫ですよ? ここは病院です、あなたは安全ですよ?」
俺は彼女に近付き、そう出来るだけ優しく言った。聞こえていないかも知れないけど。
「……ふう、……ん」
だが、女性は俺の言葉に安心したように、その表情が少し和らいだように見えた。
何か悪い夢でも見てしまっていたのだろうか……。思えばまだこの人が誰なのかもまだ知らないな。
俺は人を呼びに行く前に、もうしばらく彼女の様子を見守った。
「……、」
あ! 女性の目が開いた!
起きたのかな!? 早く姉妹に知らせに行かないと!
だが起きた女性の顔が目についた俺の方に向く。その眼は何か言いたげだった。
俺はまた顔を近付けた。
「……あら、ゼイグさま……。いらして、くださったの……?」
女性は笑いを浮かべて小さい声で言う。
何だか今までリディとかと話していた時とは全く違う、優しくて少し甘えたような物言いだった。
ゼイグ? 誰の事だろうか、俺を誰か別の人間と勘違いしているみたいだ。
まあ寝起きで混乱してるのだろう。
一先ずここが病院で、事件が解決し安全だということを言おう。まさか暴れたりしないよね。
その時、思いがけない事が起こった。
まさかと思うほど素早く、彼女が俺の首に両腕を回してきた。
お、襲われる!? と一瞬俺は怯んだ。
「わあん、うれしい……! きっと来て下さるってしんじていたわ!」
彼女はベッドの上で俺に抱き着くようにする。
まだ俺を誰かと勘違いしているらしい。俺は驚き押し返そうとも思ったが、病人にそんなことするのも可哀想だし、半分硬直したようにされるがままにする。
そして、女性がやっと離れてくれたかと思ったら、そのまま俺に口づけをして来る。
「むんぐ!??」
それもかなり熱烈なものだった。
!?? ……
数秒、いや数十秒、俺はそのまま彼女の唇を受け入れる。
そして、やっとその女性は体を離す。
は、早く誤解を解かないと……!
だが、女性は病床にあるのが信じられないくらい燃え上ってしまっているらしく、ベッドの上で布団を退け、薄い布に着替えられていた服を自らはだけさせていく。
もちろんと言うべきか、下着はつけていなかった。
「お願い、ゼイグさま……! 今日は、離さないで……!」
えええええ!?
い、いやでもさっきまで気を失っていた人を……? いやそれ以前に誰か別の人間と勘違いしてる人にそんな事……。
「焦らさないで……。はやく~……お・ね・が・い」
そう言って女性は自身の股を広げた。
なんか、初めて見た時の威厳と言うかそんなものが一切覆る光景だな……。
そ、それよりも、アルアとティイにばれたら絶対怒られる! 怒られるやつだ!
今にも姉妹が戻って来るかも知れないぞ!
絶対怒られるからな! 俺!!