⑩蒼暦745年8月13日
マイント伯爵領都マイティア市街
同年8月10日、第7連隊長指揮の兵4,000は前線基地を閉鎖。夜半にはマイティアへと出発し、 2日後夜半商業都市トルイネを経て翌日夜明け前に領都マイティアに到着した。部隊は領都西側に展開した。
都市機能が既に破綻していること認めた連隊長は、大きな川を渡り丘陵地帯に登り陣を構えた。帝国軍本陣は南側平野部に布陣していることを伝令より確認して、東側も包囲する事を本陣へ進言すべく伝令を出す。マイティアの北側は海に面しており、そちらは海軍の領分である。
昼前になりケスラー率いる騎馬中隊はマイティアから出陣した敵騎馬部隊に対し攻撃を仕掛けた。ケスラーの猛攻により敵騎馬部隊も崩れかかったが、領都からの来援により、かろうじて後退した。
東を第2連隊に布陣させ領都を包囲した帝国軍は、その第2連隊が弓攻撃を加え、領都東防壁にとりつこうとした。伯爵軍は次々に新手を繰り出す帝国軍を数度にわたり撃退したが、それにも限界があった。伯爵軍は負傷者らを後方に下げ、東防壁の敵司令部は防壁守護を断念。帝国軍に最後の突撃を敢行した。帝国軍の数隊を撃退するも第2連隊本隊に側面を衝かれ立ち往生。更に支援の第8連隊の一部の吶喊がトドメとなり、領都市街地へ後退した。
◇
さてその頃の我等第7連隊なんだけどね、師団本部から待機命令が出て、登り陣で戦況を確認するだけの時間を貰っちゃってた。俺は中隊長天幕で昼寝とマイヤー曹長というご馳走を楽しみ。優雅なひと時を満喫してました。
マイヤー曹長を入り口の垂れ幕の前に立たせ、右手で両胸を仰い左手で下腹部を隠させて色々なポーズを取らせ遊んでいた。ちょうど、お尻を垂れ幕の薄い布へ擦らせる様にゆっくりと上下に揺らさせ身体を前かがみに倒させると、あの男が妄想できるギリギリまで実った双房をこれでもかと引力に教え込む女豹ポーズにしてあと少しで乳首が地面に着きそうな!そんな時、いきなり外から声が掛かる、「中隊長!入ります!」曹長は瞬時にしゃがみ込み、右手でどうにか口を押さえ悲鳴を抑え込んだ。俺も慌てて「だ、駄目だ!ちょっと待て!今入ると嬲り殺されるぞ!」と叫び、侵入を阻止する。
垂れ幕が少しだけ開けられたが、相手も俺の声にビックリした様で、直ぐに元に戻る。
曹長は素早く俺のベッドに潜り込み身を隠す。
俺は中隊長としての威厳を出しながら
「は、入れぇ!」と、、、噛んだ。
「曹長。行ったよ?」
「大尉!酷いです!小官は生まれてからこんなに恥ずかしい仕打ちを受けた事がありません!」
曹長は、頰をピンク色に染めて、瞳にはいっぱい泪を潤ませて少し上擦った声で俺に抗議する。
俺はすかさずベッドに女の子座りの曹長の後背に回り両手で胸を鷲掴みさ良くほぐした後、突起物をゆっくりと右上から斜めに押し潰す行為を素早く連続で動かす。「イ、イヤー、ヤー、ん、た、大尉!!!小官は本当にオコ、アッアーーー、ダメです!」
「曹長ーー、本当にダメなんかな?んっ?じゃあやめちゃおーーーかなーー?」
「アッアッアッアッアッアッ、止めないで、く、く、下さい!」
曹長はアエギ声が、この薄っぺらな音が漏れる天幕の特色を理性が忘れておらず、全て両手で口を押さえこち最低音量に抑えている。
大尉と曹長のアブノーマルな待機時間はもう少し続き
外の衛兵たちの悶々とした時間は続く。
◇
俺の天幕の中に今、遊撃中隊の幹部達が揃っている。
まず、俺こと遊撃中隊長、中隊副長、第1小隊長、第2小隊長、第3小隊長、中隊本部先任曹長が2名の7名が
天幕に備えている椅子を車座にして座っている。
中隊本部先任曹長ルーカス トライゼルが、先ず説明を始める。
「第7連隊は師団命令により西防壁への攻撃を明日払暁に開始します。連隊長より先ず我が遊撃中隊は攻撃の先陣を賜りました。因って、今夜は2交代で軍備を整え、深夜には防壁前に着陣したいと思います。
如何でしょうか?」
基本、この時点で東防壁を陥落させたと言う情報は入って来ており、敵の士気が格段に落ちている事は間違いないだろうし、今なら防壁を落とす事に複雑な作戦など要らないだろう。唯!力押しで良いはずだ。
でもさ、先陣はね?死んじゃうかもだよ?折角久しぶりに暴れるだけの戦力を貰ったのに、力押しでのみ消耗するのはねぇー?この戦さが終わると又中尉に戻されて、どっかの隊付け将校に逆戻りになるかもしれないしさ!、、、んっ?ちょっと待てよ?
「なぁ?ルーカスさんさぁ?連隊長はどんな表情でその命令をお前に言った?」
「はぁ?どうゆう意味ですか?」
「あのさぁ、良く思い出せよ?連隊長はお前に命令するに当たり、ハラハラした感じ、なんと言うかな?
うん!コイツ、気がつかないでくれよ?って感じじゃ無かったか?」
「えっ?あのー私は何に気が付かなければ成らなかったんですか?」
「嫌?気にする程でもない。俺も今気が付いたんだ。
未だに連隊長が気が付いてなくても、おかしくは無いけど、多分あの連隊長は気が付いてんだろうと思うんだよ。」
ちょっと一拍置いたら一呼吸ついて、話を始める。
「みんな、少し考えてくれ!我が遊撃中隊の上部組織はどこか?第7連隊か?違うよな?この遊撃中隊の上部組織は第12前線基地なんだよ。
だから、俺たちは第7連隊に隷属して、命令を受ける必要は無い訳だ。
基地司令は確かに第7連隊長が兼務してたけど、前線基地は出発前に閉鎖宣言をして基地司令職も閉職した訳で今この部隊の直属の組織は無い訳だ。
まぁ敢えて挙げれば、第3師団かな?第13前線基地の管轄権は第3師団だからね?」
「成る程!」全員が少し先陣から外して貰える理由があると思えている時に、第1小隊長ワーレン少尉が、
何が面白いのか、笑いを堪えながら核心を突く。
「でもね?中隊長?所属の組織が無くなれば、当然その下部組織も解散してますぜ!プッククック!」
、、、アッそうか!そりゃそうだ。
この部隊の今は何?どうゆう立ち位置なの?
「あのぉ、宜しいですか?」
「んっ?なんだい?ウェルキン中尉?」
中隊副長のウェルキン中尉は、茫洋とした色白の美少年何だがね、少し掴み所が無いと言うか何と言うか
「我が中隊は遊撃中隊です。先陣と言っても防壁にがむしゃらにに突撃しなくても良いのでは無いですか?」、、、、「あーそーか!」「遊撃中隊は基地内の正面攻撃を受けても側面に配し何じゃらかんじゃらの、あれか!」
「そうです!各々の遊撃を冠した部隊は戦場に於いては指揮官の裁量に於いて臨機応変に戦術を画策せよ!、です。」
[うん!ウェルキン、ナイスだ!ヤッパ最後飛行機で自由を勝ち取る男だね!]
直ぐに連隊長の所に作戦を受領する為に向かい、命令を受け、我が部隊は未だ遊撃中隊である事の言質をとるべく仕掛け様とすろと(連隊長はこの話を俺が始めると苦笑して、話しの腰を降り)「バレてましたか?ハハ、じゃあ遊撃の本分に沿って行動して下さい。命令は以上です。」って言うと、俺にヒラヒラと手を振り、笑顔でもう帰れの態度をとる。
西防壁攻略作戦が翌夕方迄には攻略の目処が立ったが我が遊撃中隊は後方より火矢攻撃を順次行なう様な
お茶を濁すだけで、、、後退した。
当然損害は無かった。