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冬馬君の春と夏  作者: だかずお
13/35

それぞれの一日

冬馬君は親友の慎司の家に遊びに行っていた。

ゲームをして盛り上がっていると気付けば外は夕暮れ時を過ぎ、既に暗くなっていた。

「あっ、そろそろ帰らないと」

「本当だ、もう結構暗くなってるね、途中まで送ろうか?」

「大丈夫だよ」本音では途中まで来て欲しかったが、さすがに悪いと思い言った。

慎司に別れを告げ、冬馬君はすぐに帰ることに。

暗くなっていたので、どことなく足早になる。

はやくお家に着きたかったから普段あまり通らない近道を歩く事にしてみた。

明るい時と暗い時と景色って違うなぁ、あまり通らない道と言う事もあってその場所が全く知らない場所の様に思えた。

あれっ?ここ右だっけ?すぐに道が分からなくなる。

冬馬君は結構焦ってきていた。

戻ろうか?先に進もうか?今ならまだ知ってる道に帰れる。

冬馬君は暗くなった辺りを見回し、早く家に帰りたくなる。

「ええい、とりあえず右に曲がってみるか」

住宅地なのだが全く人は歩いていない。

なんじゃここは、お化け屋敷かっ!

「あれっ?ここ何処だ?」

完全に見たことない場所、迷った、焦った、鼻すすった、焦る冬馬君。

はひゅ、ハヒュ、どうしよう。

今にも泣きそうな顔をしている。

走る、走れ冬馬君(走れメロスじゃないよ〜、どうでもいいわ)

更にジャングルの奥地の道をかきわけて進む如し、彼は進んだ。

はひゅ、ハフッ、むにゅ(効果音おかしくねぇか?)

バアアンッ、ここは一体何処じゃ〜?

本当に地球か?

そこは何故か火星だった

ら笑えた、それにストーリーが広がる、だが現実は見たことない住宅地だったそうな。

今にも泣きそうになってしまう、こんな時、母、正子の顔が浮かぶ。ママっ。

その時だった、目の前にお婆さんが買い物袋を持って歩いている冬馬君はすぐさまかけより道を聞きに行く。

瞳を真っ赤にしながら「すいません道に迷っちゃって」

お婆さんはこちらに気付き、振り返る。

するとその顔はのっぺらぼうだった…ら笑えた(くどい程使うねこのパターン)。

お婆さんは「泣かないで大丈夫と」ニッコリ笑い、道を案内してくれた、わざわざ一緒に歩いて。

案内された道を行くと、ようやく見慣れた場所へ

ようやくホッとした冬馬君はお婆さんに感謝した、まるでお婆さんが神様に見えた、そして無事に家に帰れたそうな。

「ただいま〜」

「こんな遅くまでどこ行ってたの」

怒られたがめでたしめでたし。


場面は変わる、彼女はイライラしていた。

何故なら最近自分の出演があまりにも少ないからである。

彼女の名は多美、言わずと知れた多網の妹である。

彼女は考えていた、どうしたらわたしは人気者になれるのか、彼女は憧れのイクラ様を思った。

彼は私よりちょっと年上くらいなのにどうしてあんなに人気者、日本の人達に認知されてるの?

それに引きかえ私なんて、誰も知られてない。

多美は歯を食いしばるグギギギ

私が人気者になるには何が必要なの?

多美は苦悩した、私はどうしたらイクラ様より人気者になれるの?

そう言えばイクラ様はかなり明るめの髪色な気がする。

私も髪の毛を染めたら良いの?

多美は母に相談する事にした「バブバブァ〜(私、髪の毛染めたいんだけど良い?)」

無論母には伝わっていない。

「はいはい、ご飯ね」

「バブァ〜(何聞いとんじゃ、髪の毛染めたいんだよ)」

「バブリア〜〜(金髪にしたいんじゃ、絶対に不良にはならないから)」(赤ん坊で金髪に染めたい、既にかなりの不良である)

取りあえず怒っていたが、一応まんまを食べている。

「バブルるる〜(結構これいけてる、明日もご飯これにして)」

「バブレア〜(そうじゃなかった、金髪が駄目なら茶髪でも良いよ)」

「はいはい、オムツ交換ね」

「ヂャ〜〜〜(少しはタイコさん(今だにタエコかどっちだか分からない)を見習え、彼女はイクラ様の言葉をちゃんと理解してるぞ)」

取りあえずオムツを替えられ、ご満悦な表現を浮かべている。

「ババリア〜〜(ケツが快適)」

多美は眠くなり、空を見上げた。

空は快晴、青い海がお空に広がっている。

バーブゥババルルサマサ〜(私もあのお空の下自由に駆けずり回りたい、はやく成長しないかな?)」

そんな時部屋のドアが開く

ガチャ

覗くのは多網

「バブリオネスティ〜(なんだノックくらいしろや)」

多網は屁をぶっこいて扉を閉めていった。

「くしゃーキヌキヌキヌキヌ(まじ意味わかんね〜くそがぁ〜)」

ちゃんちゃん。


きみ子は料理にハマっていた。

今日はキミママとお買い物をしている。

「ママ〜、このパスタ買って〜」

「キミ、また違う種類の試すの?こないだの美味しかったから同じので良いじゃん」

「ママ、私は追求する女キミよ(どんな女じゃ)新しいの食べたらもっと美味しいかも知れないよ」

「分かりましたよ、好きなの買いなさい」

「やった〜」

と言う事で今はお家でパスタ作りをしている。

エプロンをして、気分はまさにキミシェフである。

「茹で具合が肝心なのよね」と言い十秒ごとに試食。

「キミ試食し過ぎ、もっと感覚あけなきゃ意味ないでしょう」

「分かってるよ、でも十秒でパスタが戦隊ヒーローみたいに一瞬で変身しちゃう可能性だってあるでしょ?」

いや、ないだろう。

仮にそんな一瞬で急激に変化するパスタが売ってたらそのパスタの名前はきっと「スーパーレンジャーパスタマン」シャキーーンッ(効果音)である。

キミ子はパスタの硬さを見極めた「今が絶妙よ」

ミートソースをかけて。いざ実食!!

「いたキミま〜〜〜す」

パクッ、ズルズルズルっ(ラーメンか!)

こっこれは!!

それは言葉にすると、宝探しに出かけた若者が十年の時を経て、ようやく発見した宝箱が空だった時の衝撃だった。

「キミあなたこれまだパスタの芯よ〜〜」

さっきのパスタはパスタマンでは無かったそうなチャンチャン。


では大喜はどうだろう?

大喜は家でうんこをしていた。

ちゃんちゃん

適当に済ましたな〜〜

今日はそんな日常のお話。





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