最終話 仲間と共に生きていく
唐突ですが、今回で最終話にさせてもらいます
まぁ、理由は話の構成上、これ以上ぐだぐだと続けても面白くないかなぁと思ったからです、はい
個人的に俺TUEEE!系統の小説で良くあると感じるのは、特に山や谷がないのにぐだぐだと続けているような小説が多いと言うところなので、区切りの良いところで区切らせてもらいます(上手な書き手さんはうまく続けられるんでしょうが)
元々、息抜きがてらに書いていた小説なのにブックマークしてくださった方々いることに多少の感動を覚えますが、作者個人が力を入れて書いている小説の方は続けていきますので、何かの意見や感想があればそちらにしていただくと作者としてうれしいです
と言うことで、本編がスタートしますよ~
『名前:ユキカゼ』『名称:神龍の薙刀』
攻撃力:測定不能 保有魔力:測定不能 耐久値:測定不能
魔力伝導率:EX++
ユキカゼが人化してから一夜が明けて、改めてステータスを見ると今まで見てきたステータスとは違ったステータスが出てきた。
そのため、鑑定スキルで確認すると武器や防具に関してのステータスはこのように出るらしい。
その他にも、攻撃力や耐久値に関しては一般的に知られているようなもので、保有魔力はその武器などが溜めておける魔力のことだ。
魔力伝導率は、所有者が魔力を流し込んでどれだけ効率がいいかを示していて、武器の性能を測る上で重要になるらしい。
効率は普通のEで5%、市販品で最高級であるC-で80%、世の中で1番高いA+で魔力伝導率が300%にまでなるらしい。
つまり、ユキカゼの場合だと魔力伝導率が2000%という馬鹿げた数値になるらしい。
何だ、このチートな武器。俺やティア達の能力値もいかれているが、彼女のステータスも何気にぶっ飛んでるな。
攻撃力や耐久値が測定不能になっている上での伝導率が2000%とか、チートを超えるチートじゃないですかやだー。
(笑うに笑えねーが、暑い)
俺はハハッと乾いた笑いを脳内でやりつつ、ベットでもぞもぞと身体を動かす。
暑い理由は、俺が寝起きしているベットにティアやポプリが添い寝している上にユキカゼまで寝ているから物凄い寝苦しいし、布団の中が暑くなっている。
それにしても、こうも密着しているとこいつらの体格差がはっきりとわかるな。
ティアは12歳の女の子通りの体型で、ツルペタと言う言葉がよく似合う。
ポプリはティアに比べて発育がよく、少女の体格の割にはある程度の胸の膨らみが感じ取れる。
ユキカゼは16歳ぐらいの女の子で、なかなかのスタイルと言ったところか。
普段、あまり気にしていないが彼女達とこうも密着しているとそれぞれの身体から良い匂いがしてくる。
元は男で彼女がいなかった俺にとって、こう言った女性の匂いというのにはあまり慣れておらず、やや緊張しながら夜が明けるのを待った。
~~~~~~
「セレナ様ー?起きてくださーい」
「んあ?」
ティアの声と共に俺は目が覚めた。どうやら途中で寝てしまったらしい。
「いい加減に起きなさいよ、全く」
「主は寝ぼすけですな」
俺が目を覚ますのと同時に、ポプリとユキカゼの声も聞こえた。
「あぁ、今起きた」
俺はそう言いつつ、あくびと一緒に身体を伸ばして血流の流れをよくしながら睡眠状態から起きている状態に意識を移した。
「おはよう、3人とも」
「はい、おはようございます」
「・・・おはよう」
「おはよう、主」
俺が寝ぼけながら身体を起こすと、3人とも笑顔になったので3人を近くに呼び寄せる。
「3人とも、おいで~」
「「「?」」」
ティア達3人が近くに寄ったら俺はいきなり、3人のおでこにキスをした。
「ひゃっ!」
「んな!?」
「あっ・・・」
すると、三者三様に驚いた表情になったのでやってやったぜという顔をしたら、
「もう!セレナ様は意地悪が過ぎます!」
「全く!変なことするんだったら顔を洗ってよ!」
「~~~~っ!」
と、怒られてしまった。
とは言え、顔を真っ赤にしながら涙目だったので大して怖くはなかったがな。
こんな感じで、俺達は普段の日常生活を送っている。
~~~~~~
「お、おい。神龍様が新しい人を連れているぞ」
「あの女は一体、どこの誰だぁ?」
俺はいつのも如く、ユキカゼやティア、ポプリと共に冒険者ギルドに入っていったが、それを待ち構えていたかのようにニーナが立っていた。
「やぁやぁ、神のしずくを使ったようだね」
「おかげて仲間が増えたよ」
「・・・どうも」
ニーナは鑑定ですぐに、ユキカゼの正体を突き止めたようだが周囲の奴らには訳がわからないようで、ポカンとしていた。
「まぁ、こんなこともあろうかと前もって準備しておいたのさ」
「おぉ、助かる」
「・・・?何が始まるんです?」
ニーナがにやりと笑ってそう言うと、俺も話が早いと言わんばかりに納得した顔で返事したのでユキカゼが疑問を顔に浮かべて俺に聞いてきた。
そのため、俺はユキカゼにこう言った。
「なぁに、只の冒険者の登録さ」
そう言って、俺達は受付に向かった。