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第13話 連携プレイ

毎回、短く終わっていますが感想やら何やらがありましたら書いてくれるとありがたいです

「ポプリ、そっちに行ったよ~」

「わかった!」

 自宅に戻った俺は、暇さえあればティアとポプリを引き連れてダンジョンに潜ってひたすら経験値稼ぎをしていた。

 俺みたいな経験値を稼げばステータスが一定で上がっていく、そんなスキルを持っていれば特に気にしなくても大丈夫だったのだが、彼女達にそう言ったスキルは無かった。

 そのため、チームワークを作る上でもお互いの癖ややり方をある程度、知っておこうと思ってエルヴァンディアからほど近い洞窟型ダンジョンに潜っている途中だ。

 現在の階層は33階で、魔物のランクもそれなりに高いものが大量に出てきて良い経験値稼ぎになる。

 魔物のランクは以下の通りだ。


 Gランク:正直な話、雑魚。成人男性なら勝てる。ゴブリン、ビッグマウスなど

 Fランク:小規模商隊が全滅するレベル。大ヒグマ、5匹以上のオオカミなど

 Eランク:村一つが全滅するレベル。レッサーワイバーン、オーガなど

 Dランク:町一つが全滅するレベル。マグマ・トータス、ゴーレムの大軍など

 Cランク:大都市が全滅するレベル。騎士団出動案件。下級悪魔、アークデーモンの大軍など

 Bランク:国が全滅するレベル。全軍出動の危機。上級悪魔、成竜、上位巨人など

 Aランク:大陸が全滅するレベル。悪魔王、邪竜、リッチなど

 Sランク:世界規模の危機。神話級の魔獣、ドラゴンキングなど


 ギルマスのニーナ曰く、EXランクがないのは遭遇したら人類の終わりと同意義だと言うことらしい。

 そんな内訳なので、このダンジョンの30階層から60階層まではDランクのモンスターがうじゃうじゃといる。

 初めのうちは、10階層まで到達するのがやっとだった彼女達も1ヶ月が経った今では、60階層まで簡単に到達できる。

 今日は、CランクやBランクの魔物がわんさか出てくる61階層から先の階層まで潜ってみて、どこまで行けるか試してみようと言うことで決まっている。

 無論、危なくなったらダンジョンの入り口まで空間魔法を使って、それぞれが脱出するように前もって伝えている。

 何故なら命あっての物種という言葉があるように、あくまでも経験値稼ぎのための攻略であるから無理に進む必要は無い。


 ~洞窟型ダンジョン、80階層~


「ふぅ、ふぅ・・・」

「はぁ、はぁ・・・」

「・・・今回はここまでだな」

 ダンジョンに潜ってから5日が経ち、エリアボスであるレッサーダークドラゴンを倒したティアとポプリはかなりの疲労で息が荒い。

 実際、俺も加勢しないと倒せない程の強力な魔物であり、そのせいで彼女達の精神的な疲労が表面化した。

 そんな俺も、この階層から先の階層に潜るとしたら疲労困憊(ひろうこんぱい)の彼女達を連れてはいけない。

 それだけ、守っている余裕がなくなるほどエリアボスレベルのモンスターが大量に潜んでいるのを、気配探知と魔力探知で把握する。

 その時、

「はぁはぁ、セレナ様、私はまだ行けます」

「わ、私も、はぁはぁ、まだ行ける・・・!」

 ティアとポプリは安定しない息づかいで、そんなことを言った。

「そんなに消耗していて何を言っている?体力がある内に撤退することも自分の身を守る上で重要だぞ?」

「で、でも・・・!」

「そうよ!早くしないと・・・」

「アホ!」

 俺が立ち上がって、ティア達とともに空間魔法を使おうとした時に彼女達は冷静な判断を失ったまま、反論しそうになったので彼女達の頭を軽くはたく。

 そして、俺はこう言った。

「最初に言ったよな?命あっての物種だって。今回の目的もあくまでも経験値稼ぎであって、お前達を殺すことじゃない。だからここで帰っても私は怒らないし、責める気もない。OK?」

「う、うん・・・」

「わ、わかったわ・・・」

 俺がそう言うと、彼女達は落ち着きを取り戻していき、冷静になった。

 俺はその事を確認すると、2人とともに空間魔法を使ってダンジョンの入り口に戻った。


~~~~~~


「すーすー」

「ううん・・・」

 ダンジョンから帰った夜、風呂から上がった2人はすぐに寝てしまったため、俺は自分のも含めてステータスを確認する。


『名前:セレナ』

『種族:神龍』『フォルム:ノーマルフォルム』

LV:385 年齢:16 性別:女

HP :207,500(+128,500) MP :207,500(+128,500)

攻撃力:207,500(+128,500) 防御力:207,500(+128,500)

魔攻力:207,500(+128,500) 魔防力:207,500(+128,500)

素早さ:207,500(+128,500) 運  :100


『名前:ティア』『種族:神龍の使徒』

LV:297 年齢:12 性別:女

HP :44,476(+35,000) MP :43,375(+35,000)

攻撃力:44,386(+35,000) 防御力:43,475(+35,000)

魔攻力:50,275(+35,000) 魔防力:49,867(+35,000)

素早さ:45,738(+35,000) 運  :95


『名前:ポプリ』『種族:神龍の使徒』

LV:297 年齢:12 性別:女

HP :44,587(+35,000) MP :42,958(+35,000)

攻撃力:49,637(+35,000) 防御力:48,768(+35,000)

魔攻力:43,475(+35,000) 魔防力:42,386(+35,000)

素早さ:45,769(+35,000) 運  :95


 この1ヶ月間で多くの強力な魔物達を倒した結果、彼女達の称号にある神龍の巫女という項目は、レベルが上がると125ずつ追加されることになるらしい。

 そのため、早くも彼女達のステータスはオール5桁になり、俺のステータスは6桁になった。

 だったら何故、あそこで引き返したかというとこの1ヶ月間、寝る間も惜しんで経験値稼ぎをしまくったからだ。

 そのため、疲労度がマックスの状態で足を進めていったら確実に誰かが死んでいたことになる、と俺は予測した。

 それと同時に、無理矢理にでも引き返して彼女達を休ませたかったのだ。

 だって、12歳の少女が8時間も睡眠せずに3,4時間しか寝ていないとすれば、それはそれで問題しか無い。

 それらの要因があって、俺は引き返すことを選んだ。そしてそれは、間違っていないと確信している。

 理由は、ステータスを見ればわかると思う。

 彼女達のステータスも、俺と同じように化け物じみた伸び率で伸びたからだ。


 そんな訳で、俺も寝ることにする。

 この1ヶ月、俺も3時間しか寝ていないからとても眠い。

 ということで、お休み

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