第9話 王都でレベリング
1日、空いて申し訳ねぇ・・・
生活面でいろいろあったから書けなかったんだ
という事で9話目が始まりますよー
「始めまして神龍様、王妃のマコトです。そしてこっちが息子のギレンです」
「初めましてマコト殿下にギレン殿下」
この国の王族に会ってから次の日の夜、俺はドレスを着て国王主催の立食パーティーに参加していた。
本来ならば、一般市民である俺が飛び入り参加で貴族達が参加するパーティーに立ち入る事はできないが、国王の頼みによって参加する事になった。
そして、俺が参加する事が事前に知らされていたのか、貴族達から声を掛けられたり、お誘いを受ける事が多かったが丁重にお断りしている。
その理由は、今後の長期目標が気ままに生きていく事だからであり、使用人達に傅かれる人生を送るのはまっぴらごめんだからである。
俺が貴族達からのお誘いを断っている途中、俺が話しておこうと思っていた人物である王妃殿下が挨拶のため、俺に接触してきた。
そのため、俺は王族に対しての一般的な挨拶で相手を伺う。
俺の知っている姉の性格は、気に入ったものは自分の近くに置いておきたいというもののため、必ずそういったニュアンスの事を言ってくるだろう。
すると案の定、王妃はいくつかの世間話の後に単刀直入に聞いてきた。
「ところで神龍様、王家に仕える気はないのですか?」
「申し訳ありませんが、どこかの派閥に仕えて働く気は当面の間、ありませんね」
そのため、俺は丁重に断った。
しかし、その態度に気に入らなかったのか、なおも食い下がってきた。
「けれども神龍様、王宮にいた方が贅沢な生活ができますわよ?」
「お言葉ですが王妃殿下、私は王宮という狭い鳥籠の中で生きるよりも大空を飛ぶドラゴンの方が性に合っているのです」
「しかし・・・」
それでも、諦めきれずに食い下がってきた王妃殿下の言葉を遮って俺は続けて発言した。
「もしも、力ずくで取り込もうとするならばそれ相応の被害を覚悟してください」
俺がそう言うと、王妃である姉は仕方なしに去って行った。
そばに置きたがる姉ではあるが、無理強いをしてまでそばに置くのはコストの面では割に合わないと判断しているため、俺は断ったのだ。
ただ、だからといって諦めた訳でもないため、自分の息子であるギレンを使って何かを仕掛けるんじゃないかと思う。
とは言え、現時点では姉からの嫌がらせなどは起きないと思われるため、こっちはこっちで好きに動こう。そうしないと、時間の勿体ないしね。
そんな事がありつつも立食パーティーは順調に進んで行き、お開きになったのが夜明け前の3時間前だった。
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立食パーティーから1週間が経ち、その間に王都にある冒険者ギルドで多くのクエストをこなしていった。
ニーナがギルドマスターを務めているエルヴァンディアで、俺が盛大に活躍している事が冒険者達の手によって王都の冒険者ギルドでも知れ渡っている状態だった。
そのため、特にこれと言って不良冒険者に絡まれるという事態には発生せず、順調にクエストを完了させていった。
そんな訳で、レベルの方も順調に上がっている。
『名前:セレナ』
『種族:神龍』『フォルム:ノーマルフォルム』
LV:128 年齢:16 性別:女
HP :79,000(+33,000) MP :79,000(+33,000)
攻撃力:79,000(+33,000) 防御力:79,000(+33,000)
魔攻力:79,000(+33,000) 魔防力:79,000(+33,000)
素早さ:79,000(+33,000) 運 :100
1週間前よりもレベルが倍以上になり、ステータスも8万近くになったのは、ワイバーンなどの討伐難易度の高いモンスターを1人で討伐したり、変遷によって難易度が跳ね上がったダンジョンを単独で攻略したためだ。
その結果、他の冒険者からは畏敬の念で見られるようになった。
これらの出来事は、決しておれが意図したものではないが王都のギルマスであるグレイからのクエストで行ったものだ。
そのため、
「かっかっかっ、セレナはやっぱり強いなぁ!」
「誰のクエストによってここまで強くなったんでしょうねぇ」
軽快に笑うグレイに対して、俺はツッコミを入れた。
彼の無茶ぶりであるクエストに、並大抵の冒険者は音を上げるものなのだが俺は難なく終わらせてしまうので、誰も手つかずのクエストの処理に追われたのだ。
「それに関してはお互いにWin-Winの関係だったろ?」
「そりゃ、そうだけどね~」
追われた結果、所持金はかなりのものになって向こう10年、全く働かなくても贅沢ができるほどの金額になってしまった。
とは言え、10年間もグータラする方が大変なので奴隷商の所に行って、1人ほど家事手伝いをさせたいと思っている。
そのため、グレイに明日の朝には家に帰ると伝えると、
「おう、元気でな~」
「そっちもね~」
と、気軽に言われたので俺も気軽に返事をして分かれた。
そして俺は、奴隷商がある場所に向かって歩き出した。