プロローグ
息抜きがてらに書いた小説です。
そのため、「チートなドラゴンによるドラゴンのためのドラゴンのダンジョン暮らし」の投稿に支障が出ない程度に投稿していきますよ~
「ん?ここは?」
俺が目を覚ますといつもの部屋ではなく、真っ白で物凄く広い空間にいた。
そして目の前には、謎の女性が立っている。
「やっと目を覚ましたのね・・・」
「そう言うあんたは?」
その女性があきれた口調で言うのを、俺は質問で返した。
するとその女性は、こう言った。
「あなたが交通事故で理不尽にも死んでしまったのを見ていた女神よ」
「つまり、それを見かねて呼び出した訳か」
「えぇ、そうよ」
確かに、俺はごく一般的な会社員で事故当日も仕事帰りに信号待ちしていたら酔っ払い運転でトラックに轢かれたんだったな。
「それで?呼び出したのには理由があるんだよな?」
「えぇ。このまま、あなたを次の人生に導いてもいいけれど特別な事をしてあげるわ」
「特別な事?」
「そうよ。実は・・・」
女神と名乗る女性の説明では、次の人生も平凡な人間として終わると運命付けられているそうで、それがいやなら異世界に転生させてもいいとの事だった。
「異世界転生して俺に利益があるのか?」
「もちろん。そうでなければ呼び出したりしないもの」
女神の話をさらに聞くと、俺を剣と魔法の世界に転生させるようでその時に自由に種族を選べるようだ。
つまり、ゴブリンからドラゴンまで何でもござれといった感じだ。
そのため、俺はこういう種族にした。
「フォルムチェンジができるドラゴン?」
「せっかくの異世界転生なんだ。このぐらいのわがままぐらい、いいじゃねーか」
「・・・わかったわ。どういうのがいいの?」
俺はこういった設定が好きで、たまにこういうのに転生できたらいいなぁと妄想していたのだ。
とは言え、実際に転生できるなんて考えてもいなかったためにやや興奮気味に説明した。
その結果、こういうものになった。
『名前:セレナ』
『種族:神龍』『フォルム:ノーマルフォルム』
LV:1 年齢:16 性別:女
HP:15,000 MP:15,000
攻撃力:15,000 防御力:15,000
魔攻力:15,000 魔防力:15,000
素早さ:15,000 運 :100
固有スキル
ブレス:LV-- 龍の爪:LV-- テイル:LV--
飛行:LV-- HP自動回復:LV-- MP自動回復:LV--
気配察知:LV-- 魔力察知:LV--
通常スキル
鑑定:LV-- 薙刀術:LV-- 総合格闘術:LV--
料理:LV-- 人化:LV-- 自己再生:LV--
炎魔法:LV-- 水魔法:LV-- 風魔法:LV--
土魔法:LV-- 光魔法:LV-- 闇魔法:LV--
雷魔法:LV-- 回復魔法:LV-- 空間魔法:LV--
耐性スキル
物理耐性:LV-- 魔法耐性:LV-- 状態異常耐性:LV--
属性耐性:LV-- 即死耐性:LV-- 孤独耐性:LV--
称号
神龍:LV-- 転生者:LV-- 姿を変える者:LV--
とまぁ、転生先での初期ステータスはこんな感じになって普段はこの姿で行動する事になるだろう。
そして、次からが変わっている。
『名前:セレナ』
『種族:神龍』『フォルム:ランドフォルム』
LV:1 年齢:16 性別:女
HP:30,000 MP:30,000
攻撃力:30,000 防御力:30,000
魔攻力:30,000 魔防力:30,000
素早さ:5,000 運 :100
ランドフォルムというのは、いわゆる地龍という奴で翼がないために空が飛べず、素早さもノーマルフォルムよりも格段に下がる反面、その他のステータスが倍になるフォルムである。
『名前:セレナ』
『種族:神龍』『フォルム:シーフォルム』
LV:1 年齢:16 性別:女
HP:15,000 MP:15,000
攻撃力:7,500 防御力:7,500
魔攻力:30,000 魔防力:30,000
素早さ:20,000 運 :100
シーフォルムというのはリヴァイアサンやシ-サーペントなど、海を泳ぐ蛇の外見をしている奴で攻撃力や防御力が下がる分、魔法攻撃や魔法防御力が倍になるフォルムである。
『名前:セレナ』
『種族:神龍』『フォルム:ハルマゲドンフォルム』
LV:1 年齢:16 性別:女
HP:3,000 MP:75,000
攻撃力:75,000 防御力:75,000
魔攻力:75,000 魔防力:75,000
素早さ:75,000 運 :100
このフォルムは最終手段であり、HPが5分の1になる代わりに運以外のすべてのステータスが5倍になるフォルムである。
しかし、この状態は長くても10分ぐらいしか保てない上になった後の疲労と脱力感が半端ではないから、おいそれと言って使えるものではない。
これらのステータスは、女神との話し合いによって決まったもので俺の要求がすべて通った訳ではない。
とは言え、これでも十分なステータスなのでこれで良しとしよう。
「それにしても性別の項目が女性になっているけどいいの?」
「元々、そういうのにはあまりこだわらない方でな。前々から女性にもなってみたいと思っていたんだ」
「どうしようもないほどの変態ね」
「もっと褒めてもいいんだぜ?」
「褒める気はないわ」
俺のボケに対して女神はツッコミは入れてくれず、次の話に移った。
「それにしても薙刀って珍しい武器を使うのねぇ」
「これでも小さい頃からやっていてね。事故る前までには4段になっていたな」
学校から帰った後や仕事がない日などによく道場に行って稽古をしていたため、なんとか習得できた。
そのため、もうすぐ三十路になるのに恋人が一人もできなかったがな。
それはともかく、ステータスが決まってから急激に眠くなってきた。
その事を女神に伝えると、
「次の世界があなたを呼んでいるようね。早く眠りなさい、乗り遅れるわよ?」
「わかったー」
と、言われてしまったら眠るしかないじゃねぇか。
女神とはもっと話していたかったが、すでに沈みかけている意識を浮上させる事は俺にはできなかった。