えにしの出会いの少し前
高校生編の少し前のお話と
今現在の話をすこし。
今現在
ボランティアとかで当時の状況を話したりする活動もしているんだけれど
そこでも、
「回復のキッカケは?」なんて聞いてくる親がいたりするが、
疲れると夜夢の中でうなされたり、
変な夢をみたり 当時を思い出したら体調不良になってる人間は、
『回復』なんてしてないと思う。
それに、各家庭 各個人 全て違う実例であって
全く同じなら私の経験や気持ちや考え 親の対応など利用出来るが全く同じなんて事はあり得ない。
むしろ全く同じだったらおかしい。
「元気で昔の事を話せるし、吹っ切れて見えるから
回復したんでしょ?」
なんて思うかも知れないし、
そういう人も居ると思うが
私一人を例に例えるならば、
そんなに、簡単な問題じゃない。
もとより心の傷って治ることがあるんだろうか??
残念ながら今の世の中は
当事者 元当事者が声をあげなければならない。
そうしないと広く一般には伝わらない。
そして、声をあげた所で
「かわいそう」「辛かったよね」とか「大変だったね」など
哀れみや同情が多かった。
言わなくなったら、
「辛かった時の話を話さなくなったから、もう大丈夫だろう」
そう思われている。
ただ思い出す回数が減ったり
恨みや怒り そんな記憶を思い出さなくなるだけなんじゃないか?
この間
テレビでみた話題で申し訳ないが、
【いじめ後遺症】というものがあるらしい。
急に当時の記憶が蘇ったり
精神病になったり
自尊心が低くなったり
などの症状が数年後もしくは、数十年後におこるというものらしい。
ちなみにいっておくが
私は今現在でも、自尊心は低い方だ。
それは前に書いた"自己犠牲"の精神が根強く残っているのが
なによりの証拠ではある。
診断は受けていないが、
番組を見ている間【いじめ後遺症】なんじゃないか。
もしかしたらなるのかもしれない。
ととても危機感を覚えた。
自尊心が高くなった所で
それは、まやかしかもしれないし本当かもしれない。
高校入った時ぐらいから私は、
「話せるヤツが話さなきゃ、どうにもならない…だから体験を話す活動がしたい。」と言っていた。
当時はまだ、芸人になる気マンマンだったから、
助けてくれた 代弁してくれた あの人たちみたいに、
「テレビでお笑いやって笑顔にして、言いたいこと伝えてやるんだ!」なんて鼻息荒くしていた。
それが最善の方法で それを、叶える事が出来ると思っていた。
そして…その才能があると信じていた。
20歳の時、その夢もある出来事で諦めたがまだ探していた。
勇気がなかったから行動も起こさずに。
時系列がおかしくなるので
おいおい書くとして…
高校時代で世間一般的には『回復した』と言うんだろうが、
私は、回復した なんてひとつも思っちゃいない。
いじめ後遺症なんて言葉が、
神経科にそんな病気があるのなら。
それに苦しんで来たのがこれから書く高校と
今後書く事になる
社会へ出ている今だと思う。
たが、高校時代は中学で体験出来なかった青春を
3年間という期間ではあるが、
濃密に体験した時間だと思っている。
高校でも友達関係に悩まされたり
勉強で苦労したり。
家庭環境の変化だったり、
友達と呼べるみんなと
笑ったりバカなことをして、
必死に目まぐるしい日々を過ごしていた。
だけどひとつ言えることは
あの時代は私にとって有意義で
大切な時間だったということ。
毎日悩みながら辛くなりながら
もがいてもがいて…疲れたけど
もどれるのならば…
戻ってやり直せるならば…
私はこの時を選ぶと思う。
そんな濃密な3年弱。
そんな日々は、奇跡のような縁からスタートした。
高校生編次からスタートです。
1年間の出来事につき1話で書いてきましたが、
高校生編は少しスマートになるかもしれません。