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笑顔と動く力をくれた人たち

私が少しでも動こうと思えた人たちのお話です

若干この話は前話で語った時期の少し前の話だが勘弁してほしい。


社会の厳しさ いかに私自身が甘やかされた環境にいたのか。

それを実感はじめた頃、心の支えとなっていたのはやはり大好きな″お笑い″だった。


19歳の頃 ある芸人のイベントを一般人の女性が主催となって開催したい。と名乗りをあげているという事を、ある芸人本人のSNSを見ていて知った

そこには、一緒にイベントをつくって行きたい人が募集されていた。


そのある芸人とは、小学校や中学時代テレビに出ている人気者で、その彼が出ているレギュラー番組も毎週見ていたし、彼が多彩な才能を持っていることも知っていた。


『彼に会いたい。彼に恩返しが出来たらいいな。』と思い主催者の女性へとSNSでコンタクトをとった。

まぁ、こんな風にかっこをつけて書いてるが

『大体は芸人に会いたい。打ち上げがあるなら、一緒にお酒を飲みたい』と言うよこしまな気持ちが主だったのは、実際あまり問題ではなかったと思う。


主催者の女性は、私の過去を知っても、なにも言わず優しく接してくれた。

そして、私のお笑いに対する思いも受け止めてくれた。

他にSNSで会ったイベントのチームの皆さんも同じだった。


そのイベントは無事終わって、打ち上げの時、もう二十歳(ハタチ)になっていた私は打ち上げで彼と飲む事ができた。

そして、彼ともう一人の女性が最寄り駅に向かう途中 私は思いきって話しかけた。


緊張とお酒のせいであまり何を言ったか覚えていないが、

『昔、出演されていた子供番組を見ていたこと』そして、『私が学校へ行ってない時期があり、その時に元気を貰っていた』と『その

恩返しがしたかったからこのイベントに関わった』と言った気がする。


私が話終えた後、彼の顔を直視できなかったし「ありがとう」その一言だけで、

私は長年の夢だった"芸人への恩返し"というものを果たせた様なら気がした。


そして、打ち上げ終了後に主催者の女性から手紙を戴いた。

そこには、『お笑いに貰ったエネルギーを他に向けることが出来たらいいね。』と書いてあった。


話は前後するが、そのイベントを手伝いはじめた頃だろうか

彼が面倒を見ている人の中に自ら"ホームレス"と名乗った芸人の男が居た。


その男は、ホームレスと名乗る割りには身なりが綺麗で色んな人から面倒を見てもらっていて、スマホ等も持っていた。

その男と会ったのが私の転機になるとは、会ったばかりの頃は気付きもしなかった…


はじめはその男に、なにか楽しいイベントをしたい。と話していたが、

次第に私自身の話になり私がいじめられていたことを話た。

その男は、人の心の中に無神経なの所があり、土足で人の心に踏み込む様なら男だが、なんだか嫌な気持ちになれなかった。

それは、その男が真剣に話を聞き 真剣に話をしてくれていたからだろう。

「面白いやん」それがその男の口癖なのだが、

案の定 いじめられていたことを話すと、その男は

「他の人と違って面白いやん」と言って笑った。

この事を本人に聞いたら覚えていないらしいが、その何気ない一言で私は救われたし、

辛かったことも『オモシロイ』って思って聞いてくれる人がいるんだ。

と嬉しくなったのを今でも覚えている。


その後 そのホームレスと名乗る男の友人に現在ブロガーとして活躍している男性と話す機会があり、彼にも過去の話をしたら、

「いじめについて知れてよかった。」と言ってくれて、色々と考えて行動を起こそうとしてくれたのが本当に嬉しかった。


その時、『私の辛い経験だって誰かの為になるんだ!』

そう思わせてくれたのが、

ホームレスと現ブロガー といういかにも現代らしい出来事なんじゃないだろうか。


話はここで書いた人たちだけじゃなく、

色んな人から影響を受けた。


こうやって今文書の活動してるのは、

イベントの主催者の女性が手紙でアドバイスをくれたからであって。


今後書く予定だが、

自分の過去を語る事を決心するきっかけをくれたのは、

ホームレスとブロガーのお蔭であって、

生まれてはじめて『周りの人に恵まれてる』って思ったし、仲間って 友達って

悪いものじゃないし、

過去と向き合うきっかけをくれた。


本当に感謝してもしきれない…そんな人たちが私にもできていた。そう今では思える。


本当に、この時期は縁と運に恵まれていました。

本当に感謝しきれないですね

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