異世界
「なんか部活入る?」
今は空がオレンジ色になっているだろうか、夕暮れだ、周りは誰もいなくて静まり返っていた、生徒は帰ったんだろうか、教室にバックを取りに行く途中の廊下で歩きながら話していた
「今は確定ってわけではないけど、ゲーム好きだからゲーム研究同好会かな」
つばめはオタクと言っていいほどのゲーム好きだ
過去で遊びに行った時家中がゲームだらけで足場のないほど埋め尽くされていたほどだ、その時はまだ彼女になってなかったので、何もなくただテレビゲームをして帰った、3ヶ月後までは俺が気をつければ死なないから、それまで楽しむ、前回、俺とつばめはゲー研に入ったからなるべく前回と同じがいいと思い
「じゃあ俺、ゲー研入る、つばめも入るでしょ?」
「集が入るなら、私も入るに決まってる」
つばめは満面の笑みを浮かべる
教室に着いた
「カバン、カバンと」
二人はカバンを肩に背負い教室を出た
外はまだ夕暮れだ
ロッカーから靴を取り出し外に出た
二人は帰り道たわいもない話をしながらしばらく歩いた後別れた
「じぁーね、また明日」
「うん、また明日ね」
大きく手を振りつばめが見えなくなるまで振り続けた
つばめと別れ帰り道を歩いていた、
あれーここ前もとうらなかったけ、なんでこの道、人とうらないんだろう、以前来た時すごく人がいきかってたんだけど、走り出す、走っても走っても元いた場所に戻る、間違えなくループしているようだ
光が周りを覆う
「まっぶっしー」
手で目をふさぐ
「............」
「ここどこだ?」
周りを見ると多種多様な民族らしき人々が行き交っている家や店が並んでいる
(もしかして、いや確実にアニメやゲームで見る異世界か?)
(いや、待て待て待て、異世界ふざけんじゃない、俺はつばめを助けないと、3ヶ月後にはつばめは死ぬんだぞ、元の世界に戻らないと、でも戻れる方法わからないし、てか戻れる方法はあるのか)
突如、俺の目の前に黒い人影が現れる
「誰だ」
警戒態勢をとる
「ごめん、ごめん、わしじゃ」
3ヶ月と1日後の未来で会った死神だ
「なにその軽い謝り方、てかどうなってるんだよ」
「ここはビクトルという国だ、ことわりを開放した時なんらかの影響でビクトルへ行くゲートが開放してたみたいでさ、それでここに送ってしまった、まだ見習いでね」
「見た目とまったく違うな」
ベテランのベテランって感じだろ
「それはどうでもいいにせよ早く元の世界に戻せよ」
「それが無理でね、契約した相手は一回しか過去に戻せなくて」
「何の決まりだよ、こっちは命がかかっているんだよ、何とかしてくれよ」
怒り口調で言う
「本当にごめん、後は頑張れたまえ」
「おい、待っっ」
最後まで言う間もなく姿が消えていった