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第1話 始まりは夜

とりあえず、3話ほどっ

毎回思いますが、果たしてどなたかに発見して読んでもらえるのでしょうか?

 ぼくは、目の前に広がる景色にしばらく呆然としていた。

 どこかの片田舎なんだろうか?


 目の前は、一面の森が広がっていた。


 そして、ぼくはそのとき、ある重大な事実に気がついてしまった……


 ぼくは、相良樹さがら いつき。うん、それは間違いない……と思う。


 だけど……自分がなぜここにいるのか、これまで自分が何をしていたのか全く思い出せないのだ……


「ちょっと待って……なんだこれ……」


 こわいこわいこわい……

 ぼくは両手で自分の身体を抱えて、その場にうずくまった。


 どれくらいそうしていただろうか、ぼくは、ゆっくりと立ち上がった。


 窓から入ってくる薄明かりで見える自分の手、足、着ている服、その何もかもが自分であることそれはわかる。それだけだった、でも、それが今のぼくの唯一の心の支えだった。

何かを失ってしまった喪失感、そのことを思うと、身震いがする。でも、ぼくは、この状態を表す適切な言葉を知っていた。

 

『記憶喪失』


 自分に何があったのかは、わからない。

でも、じっとしていた時間、自分が自分であること、失った記憶はきっと戻ること、それらがぼくをようやく落ち着かせた。


 ぼくは、落ち着いた後、ようやく部屋の様子を見渡した。

きっとここは、寝室なのだろう。部屋の中にはベッドと小さなチェストが一つずつ置かれているだけで、そのほかに家具らしい家具が見当たらなかった。

 そのほかには、窓の反対側に、ドアが一つあるだけだった。きっと別の部屋につながっているのだろう。


 ぼくは、とりあえず、チェストの中身を確認することにしたのだが、チェストを開けてみると、全くの期待外れなことに、どの引き出しを開けてみても、その中は空っぽだった。

 この部屋のなかには、他に何も手がかりがないようだった。

手がかりといっても自分が今いったい何を探しているのかもあまりはっきりしてなかったのだけども・・・・・・とはいえ、とにかく、なぜ自分がここにいるのかなど、何かがわかるものが欲しかった。


あらためて部屋の中に何もないことを確認したので、後は、ドアの向こう側に期待するしかなかった。


 ドアを開けて、今すぐに探索を継続することは可能ではあるが、正直なところ、ぼくにはとてもそうすることができなかった。この暗闇の中、知らない場所に行くのが怖かった。

ドアを開けた瞬間ゾンビでも出てきたらどうしよう?そんな考えが僕を包んでいた。

いったいなんで、ゾンビなんて、ことを考えたのかは自分でもよくわからないのだが……


ぼくは少し考えると、空のチェストを持ち上げて、ドアの前に置いた。なんてことはないとおもうが、念のためだ。とはいえ、さしたるバリゲードにはならないだろうが、ないよりましだし、ぼくの力では、とてもベッドを動かせる気はしなかった。

なんとか、引きずったりすることは可能かもしれないが、あんまり大きな音も立てたくはなかった。


ぼくは、窓を全開から、少しだけ開いた状態に戻した後、わずかな光を頼りにベッドまでいき、薄い毛布で体を包んで、膝を抱えた。

隣の部屋にいくのも、あたりの探索をするにも、まずは朝を待つ方がいいというのがぼくの結論だった。


頭の中には、「なんで?」、「どうして?」、「なぜぼくが?」こんな考えばかりがいっぱいだったが、記憶喪失だからだろうか、不思議なほど気持ちが大きく動揺することがなかったのが救いだった。


これからのこと、何もわからないこれまでのことを考えながら窓からの明かりを眺めていたが、気が付くと僕は眠りについていた。


駄小説ですが、少しは楽しんでいただければ幸いです。

展開遅めなのが前作から反省すべき点ですが、イツキ以外の登場人物がでてくるにはしばらくかかりますので、辛抱していただければ^^;


更新の状況はTwitterアカウント@YoHozuki

で報告させていただく予定です!


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