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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

最後の俺

作者:

 たくさんの俺が殺された。


 やあ、と挨拶する気軽さで心臓を一突きにされた俺。

 ボコボコに殴り殺されて顔もよくわからなくなった俺。

 首を絞められた俺、バラバラになった俺、血を吐いて苦痛の形相を浮かべる俺、眠ったように死んでる俺……

 全て、殺された俺。


 それらのヴィジョンを俺は直感的に受け止めている。

 前世の記憶ではない。それはパラレルワールドに生きていた俺から託された願いのようなものだ。世界を越えた警告。

 にわかには信じ難いことだが、俺には一刻の猶予もない。それらの死は俺にも迫っている。

 俺で最後だ。俺が殺されれば全ての世界から俺が消えてしまう。


 けれど、俺に何が出来ると言うのだろう。

 これはきっと走馬燈のようなものだ。


 俺は俺を殺したやつを知っている。

 どの俺も同じやつに殺された。

 何の恨みがあるのか。そんなことはわかるはずもない。

 全ての世界のそいつが俺を殺そうとしているのか、あるいは俺を消し去るために世界を渡り歩いているのか。

 そんなことは知ったこっちゃないんだ。


 既にそいつは俺の目の前に立って、ヘラヘラと笑っている。

 取り立てて特徴はない。多分、俺と同じくらいの少年だ。

 広い意味ではイケメンとも言われるだろうか。特に不細工というわけでもない。

 何を考えているかわからないという表現がぴたりとはまる。

 本能的な恐怖がある。一体、何者なのか。俺をどうしたいのか。

 きっと、問う間はない。


 そして、そいつは口を開いた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なし [気になる点] 改行が多すぎる [一言] 夜だね
[良い点] 〆方が上手いですねw ああ! この後の展開気になるぅー!です(笑) [一言] と思ったのですが、これは所謂 「続きはあなたの想像で」というやつですかね?(汗)
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