目次 次へ 1/11 プロローグ:人が神を創る。 ヴァルティス神聖教(しんせいきょう)の大聖堂。 大勢の民と聖職者の目が、ルナリス=ラ=サクレーシアに注がれていた。 驚き、畏敬、あるいは興奮。無数の感情が入り混じる中、レオンハイム=エヴァンドールだけは、苦虫を噛み潰したような表情でルナリスを睨んでいた。 彩色ガラスの窓越しに降り注ぐ光。青、赤、黄。万色の輝きが交差しルナリスを照らす。 神が万物を創った話は、数多く語られてきた。だが、ルナリスはその逆を証明した。 『人が神を創る』 その瞬間を、俺は目撃してしまった。