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完璧秘書の甘美な誤算  作者: Lucy M. Eden


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6/6

【エピローグ】

三ヶ月後。


マンチェスターの朝は、珍しく抜けるような青空に恵まれていた。ヴァンス・グループ本社のエントランス。そこを歩くレオナルド・ヴァンスの隣には、誰もが見惚れるほど美しい、気品に満ちた女性がいた。かつての分厚い眼鏡はなく、ヘーゼルの瞳は自信と喜びに満ちて輝いている。最高級のテーラードスーツを纏う彼女は、今やマンチェスターで最も注目される女性――レオナルドの最愛の妻、サーラだった。


「ミセス・ヴァンス、午後のスケジュールの確認を」


エレベーターの中で、レオナルドがいたずらっぽく囁いた。


「……レオナルド。仕事中は『ミセス』じゃなくて『サーラ秘書』と呼ぶ約束でしょう?」


「おっと、失念していた。……だが、私の秘書なら、一つ忘れているタスクがあるぞ」


レオナルドは、監視カメラの死角に入った瞬間、サーラの腰をぐいと引き寄せた。


「……まだ、今朝の『おはようのキス』が済んでいない」


「……みんなが見ているわよ」


「構わない。私たちがどれほど仲睦まじいかを見せつけるのも、CEOとしての重要な戦略だ」


レオナルドは、抗うサーラの唇を優しく、しかし有無を言わせぬ独占欲で奪った。完璧だったはずの秘書の「誤算」。それは、冷徹な王を欺こうとして、逆に彼という檻の中に、生涯閉じ込められる愛を知ってしまったこと。マンチェスターの雨上がりの虹の下、二人の終わらない「甘美な契約」は、今日も誰にも邪魔されることなく続いていく。

最後まで、ありがとうございました。

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