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高校二年の始まりか~

「先輩。付き合って下さ・・・」


 「いいよ。」


 俺は最後まで言わさずに食い気味で言った。理由は知っていたから・・・。


 俺は、やっと新学期になったのかーなどと思いながらホームルームの一時間前くらいに学校に来た。さすがに早すぎたか。でも去年は散々だったからな。

 高校一年の時、本当に友達という存在ができなかったし、会話されたと思えば高確率で喧嘩売ってくるし、しかもそのせいでもっと友達っぽいのできないしで、ほんと散々だった。

 いやだってわかるよ?この見た目でしょ?怖いの。目はアニメの主人公のモブかってくらいの死んだ目、合気道をやってた体、腕と背中にかけての大きなやけど、これでしょ?


 すると背中にいきなり、ぱちん、と音が鳴った。後ろを振りかえると、そこには龍也がいた。


 「なんだ・・・?」


といった。すると龍也は、にっこりと笑顔で


 「だめだったか~?それとも女子のほうがよかったか~?」


と聞いてきた。一瞬、考えたが今の俺では無理だろうな~って思った。


 「まさとー何組~?」


 「俺、三組だった。お前は?」


 「同じじゃん。てか名簿見ろよー」


確かにそうだった。ほんとに気付かなかった。


 「そういや生徒会の仕事あるんだったーじゃなー」


といい、ありえない速さで廊下を駆けぬけていった。


 龍也は俺の親友だ。中学三年の時、俺が転校してきて初めて声をかけてきてくれて、そこからよく話をするようになり友達になった。あの頃からこんな感じだったのによく話しかけた。と思っている。龍也はハッキリ言ってイケメンだ。しかも二年いやほぼ一年生でサッカー部の部長をしている。そして生徒会にも所属している。たぶん、先生、生徒に人気投票したら絶対一位だ。弟と妹が二人いるからあの性格なんだと思う。


 そんなこと思いながら教室に荷物を置いて、いつもの屋上に向かった。本来この学校の屋上は開いていない。そんなの当たり前だ。でも屋上に入ることができる。なぜかって?扉を俺が間違えて壊したからだ。はじめは、罪悪感しかなかったが今は、もうない。怖いものだ。それからは早く学校に行ってはそこで寝ている。

 

 屋上に行くと違和感があった。声が聞こえたからだ。誰かいるのか。先生だったらだるいぞ・・・。しかたないあきらめるか。いやでも聞き間違えかもしれない。開けるか・・・。よしあけよう。


 俺は、勇気を振り絞り扉を開けた。そこには、子犬のように可愛い黒髪のギャルぽい女子がいた。その女子は、俺のおおきなやけどを見た瞬間、口に手を当てて驚いて何か言いたそうだった。そして小走りに扉を出て行った。


 すれ違った瞬間。小声で、


 「ここ・・いた・だね」


と言っていたが、うまくは聞き取れなかった。

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