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ご報告ですよ、お義父さま


「…………何アレ」


「親父だろ?」



うん。それはわかってんだよ。どっからどう見てもドラグノフさんだったもん。


でも俺が言いたいのはそんなことじゃないんだよ。




「……なんで扉の前でスタンバってんの?」


「さぁ?」




さぁ?じゃねーんだよ。死活問題だよ今のは。


何?まさか娘帰ってからずっとスタンバってたの!?違うよね!?頼むからそうじゃないと言って欲しい!!


次からどんな顔して会えばいいかわからなくなるから!?




「親父は昔から勘が凄いんだよ。だからアタシらが付き合ったことをいち早く感じ取ったんじゃねーかな?」


「何その無駄にはハイスペックな勘」




もしそうだとしたら俺達のことを知ってるわけで……




「……やっぱり遺書残してくるわ」


「だからなんでそうなるんだよ!?」




いや多分俺達が恋仲になったの知ってるだろう。

そうなれば俺は終わりだ。丸焼けになって食われて終わりだよ。




「とりあえず早く行くぞ!親父が待ってるんだからな」


「えぇ〜……」




もう一度扉を開け、バルカンファミリーの元へと向かって行った。


扉を開ければ案の定ドラグノフさんが待ち構えていた。そして先程までと違いがあるとするなら、レーネさんも一緒に待っているという点だろうか。





「貴様、何故閉めた」


「逆に聞く。何故来ることがわかった」


「儂ら竜族には家族の波長を感じ取ることが出来る。そして何やら我が娘の波長が少し変わったから気になって仕方がなかったのだ」




それはアレか?国民的アニメの「ふっ、気を感じるぜ」とかいうアレか?



だが良かった。波長を知るだけで何があったのかはわからないようだな。



そしてずっと扉の前で待っていた説も消えてくれてよかった。これでいつも通りの視線を向けることができるからな。




「この人ったらバルちゃんが家に帰ろうとする波長を感じ取った途端にすごくウキウキで待ってたんだから」


「そんなことは断じて無い!!」




わかりやすいおっさんだな。その光景が目に浮かぶよ。本当に娘大好き親父だよ。



だからこそこれから報告する内容によって完成する魔王の無惨な死体が容易に想像できる……!




「それで今日はどうしたの?すごくウキウキしてるけど」


「ああ、聞いてくれよお袋!アタシゼノンと付き合うことになったんだ/////!」


「まぁ、今日はお祝いね♪♪」







バルカァァァァァァァァァァァァァァァァン!?






過去最高クラスの特大爆弾が投下された。

そして背後から過去最高クラスの殺意を感知。














その日、山が3つほど消滅した。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







「どこに行った………小僧……………」



俺は今、本当のリアル鬼ごっこというものを体験している。少しでも気配を出すと即アウト(死亡)だ。



炎竜王モードのドラグノフさんが殺意増し増し、血眼で俺のことを探している。




「そこかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




ドゴォォォォォォォォォォォオオオオン!!





俺のすぐ隣を火球が通過していき、離れた場所に大きなクレーターを作った。




(チクショウ!!バルカンの奴め!!何故大声で言った……!こうなることは目に見えてるだろ……!)




俺は早くもここに来たことを後悔している。

誰だって彼女の父親に挨拶に行ったら殺されたなんて想像しないだろ?



だが現にこの父親は俺のことを殺す気で攻撃している。1発当たれば蒸発だよ。




「見つけたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」





そしてまた鬼ごっこが始まる。





「貴様ぁぁぁぁぁぁ!よくも儂のかわいい娘をぉぉぉぉぉ!!」


「あっつ!?今かすったぞ!?少し落ち着きましょう!!落ち着いて話をしましょう御義父様!!」


「誰が御義父様だ!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」






さぁ逃げろ!まだ見ぬ明日へ……
































「逃げきったぞ……………………」


「お疲れ様です」




レーネさんが笑顔で出迎えてくれた。笑ってないで怒れる竜を止めてくれよ………



「ごめんなさいね魔王様。あの人も娘の成長を喜んでいるのよ」


「いや、めちゃくちゃ殺しにかかってきましたよ?山が蒸発してましたよ?」


「わかっていても腑に落ちないこともあるのよ。もちろん私は応援するわ♪♪」





そうなのかなぁ……俺にも娘がいたらそうなるのかなぁ……




自分が手塩をかけて育てたかわいい娘が何処ぞの馬の骨を連れてきて、「この人と付き合う!」と言ってきたら……



うん。山ぐらい消えるな。多分俺もそいつを殺す勢いで暴れるな。




「小僧ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」




気を抜いていた隙に炎竜王が上から降ってきた。

あぶねっ!?今絶対踏み潰す気だったわ!!




「覚悟は出来たようだな……!」


「えぇ、覚悟は出来ましたよ。たった今」




俺はドラグノフさんの目を見つめ……




「順番が前後して申し訳ありません。娘さんとお付き合いをすることになりました。まだ未熟な魔王ではありますが、命に代えても娘さんをお守りすると誓います。ですのでお付き合いを認めていただけないでしょうか?」



ドラグノフさんは黙ったままだ。このタイミングで攻撃が来ないことを信じたい。



すると今まで黙っていたドラグノフさんが話し始めた。




「儂が手塩にかけて育てた娘が何処ぞの馬の骨に取られるぐらいなら殺してやろうかと思ったが、お前なら信頼できる。」




大きなドラゴンが首を折り畳み俺に頭を下げる。




「娘をよろしく頼むぞ。」




そう言って俺に礼を述べた。

だからこそ俺も男として言葉を返そう。




「任せてください。お義父さん。」


「ただし!娘を泣かせたら消し炭にするからな…!」


「泣かせてないのにさっき消し炭にされそうになったんだが……」


「それはお前……歓迎の挨拶だよ」


「あんな挨拶あってたまるか!!」





なんとか無事?に承諾をいただけたようだ。一時は殺されるかと思ったがなんとか無事に切り抜かれたよ…


地獄の鬼ごっこのせいで疲れたので、俺はその場に座り込んだ。




しかしまだ脅威は終わっていなかった。





「バルちゃんから聞いたんだけど、バルちゃんの友達も一緒に付き合っているんですって♪♪やっぱり男の人は 度量が広くないとね♪♪」


「何……だと…………! 貴様ぁぁぁぁぁぁ!!我が娘だけでは満足しないと言うのかぁぁぁぁぁぁ!?」











レーネさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?










それからまた1時間ほど地獄の鬼ごっこが始まった。

案の定、山は蒸発して消滅した。
























一方、その頃のバルカン。



(何だよアレ!?カッコよすぎだろ/////!?)



ゼノンの言葉を思い出して一人悶えていた。



























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