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夢のような場所

「はぁ……何とか倒せた…マジで死ぬかと思った…」



俺はもうその場から一歩も動けないほど疲弊している。だが、先ほどまでに比べると体の痛みが和らいだように感じる。





ー-----ーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 : ゼノン

種族 : 魔王 レベル : 58


【体力】: 17360 (+800) 【MP】 : 7000 (+800)

【攻撃力】: 4185 (+400)

【防御力】: 3980 (+400)

【素早さ】: 4040 (+400)

【運】 : 250


【ユニークスキル】

【悪食】【能力吸収】【鑑定】 【成長促進】


【スキル】

【ファイア】【シトラス】【ディメンション】

【ラストブースト】【麻痺耐性】【風刃】【ガイド】

【蛇睨み】【超音波】【ショルダーチャージ】

【胃袋吐き】【ロケット】【水鉄砲】【根性】

【猪突猛進】【A5ランク】



【称号】

【新米魔王】【卵に負けし者】【ユニークキラー】 【ドライアドに認められし者】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





レベルがまたかなり上がっていた。

もしかしたらレベルが上がれば、体力も回復するのかもしれない。おかげで体の擦り傷などは治ってきているしな。



だが、内臓のダメージがでかい。


もう少しレベルを上げて回復したいところだが、今 レベルを上げる手段となると……



「コレを食うしかねぇよな……」



そう、目の前に横たわっているエンペラーローチだ。



Gを食べるなんてめちゃくちゃ抵抗があるが、こいつはかなり強かった。多分まだ経験値と強スキルを持っていると思う。


とりあえず足をもぎって一口食べてみた。



「……………意外と美味しいわ。」



もっと臭いのかと思ってたら殻の感じといい味といいエビを食べてる感じだな。持って帰っておこう。



その時、レベルが上がった。





ー-----ーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 : ゼノン

種族 : 魔王 レベル : 64


【体力】: 17960 (+600) 【MP】 : 7600 (+600)

【攻撃力】: 4485 (+300)

【防御力】: 4280 (+300)

【素早さ】: 5340 (+1300)

【運】 : 250


【ユニークスキル】

【悪食】【能力吸収】【鑑定】【成長促進】

【自己再生】



【スキル】

【ファイア】【シトラス】【ディメンション】

【ラストブースト】【麻痺耐性】【風刃】【ガイド】

【蛇睨み】【超音波】【ショルダーチャージ】

【胃袋吐き】【ロケット】【水鉄砲】【根性】

【猪突猛進】【A5ランク】


【称号】

【新米魔王】【卵に負けし者】 【ユニークキラー】 【ドライアドに認められし者】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




おお、レベルがまた6も上がった。

最近、レベル上がりのインフレが凄いな。


それとユニークスキルが増えた!!




ユニークスキル:【自己再生】

受けたダメージを少しずつ回復していく。腕などのパーツが無くなっても、時間が経てば元通りになる。




きたきたぁぁぁ!!

これぞ魔王って感じのスキルだ!!



自己再生を得てから体中の痛みが嘘のように消えた。

もう回復したのだろう。


チートのようなスキルを手に入れ、レベルもかなり上がり、改めてGを駆除してよかったと心から思う。





そのあと俺はディメンションからカバンを取り出し、エンペラーローチを閉まってからその場を全力で後にした。


だってこのままその場にとどまったら仲間を大量に呼ばれちゃうしね。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




エンペラーローチを討伐した場所からかなり離れた場所で、俺はディメンションからパンドラを出した。


出した時は気絶していたが、しばらく風に当たっているとパンドラが目を覚ました。



そのあとはパンドラがいきなり土下座する勢いで探索中に寝てしまったことを謝ってきた。

虫に追いかけられていた記憶はすっぽり抜け落ちているらしい。



「何か………怖い夢を見ていたような気がします……虫の大群に追いかけられるような………」



そう言って、また小刻みに震え始めた。



「大丈夫!それは夢だ!現実でそんなことが起きるはずがないだろう、夢に決まっている!」


「そっ…そうですよね!あんな恐怖体験なんて現実ではあり得ませんよね!?」



何とか誤魔化すことに成功だな。

また思い出して気絶でもされたら大変だ。



今度からは虫を見つけたら、パンドラに見つかる前に早急に駆除しようと思う。その方がお互いにいい。





そのあと俺達は本来の目的であるネアを探しに動き出した。


しばらく進んでいると、森の雰囲気が変わったような気がした。



「アレ…?なんだか空気が変わったような…」


「ああ。それになんだかいい匂いがするな。なんか甘ったるい匂いがするというか……」



すると今までモミジやイチョウの木々に囲まれていた景色が一変して、色とりどりの食材が姿を現した。




現れた景色に俺は目を疑った。




子供の頃に誰もが一度は夢見た、木も水も家も全てがお菓子でできているような食べられる世界。



それが今、俺の目の前に広がっているのだから。




ビスケット菓子でできているような地面。

綿菓子のような木。

練乳が湧き出る泉。

ポッキーのような茎にドーナツの花。




視界に映る全てのものが食べられるんじゃないかと思えるような情報量に俺は軽く目眩がした。


パンドラに至ってはお菓子売り場でお菓子を選んでいる子供のように目をキラキラさせている。



マジかコレ…… 神様からのご褒美か?





どうやら俺達は天国に迷い込んだらしい……







面白ければよろしくお願いします笑

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