ギルド2
僕は指に針を刺し、血を一滴だけ契約書に垂らす。
「これで登録は完了だ★さすが俺、美しいぃぃ★」
現在、僕はギルドに登録をしているところだ。よくラノベに出てくるようなかわいい受付嬢ではなく、鏡を手にした男だ。夢を返せ!彼の名はナル・シース、このギルドの受付で働いているらしい。顔は人形のように整っておりものすごく持てそうだが、極度のナルシストで女性に逃げられるらしい。
「君は今日が初日だから薬草採集でも行くかい?」
「はい、そうします。お金もないですし……」
そう言って僕はギルドを出ようとした。だが……一つの掲示板に目が入り、足を止めた。
「ランキング?」
そこには
SSS級冒険者
1位 『究極の肉体』アーマー・ストロング
2位 『神の拳』アーム・パンチ
3位 『性別』ネイサン・オイサン
4位 『自己愛』ナル・シース
5位 『百面相』ハイド・キャラ
6位 『幼女マスター』アイ・ロウリィ
7位 『災害』ノークリ・ミスティーク
8位 『さらけ出す者』ラー・ノーメイル
9位 『爆発魔』バク・デストロイ
10位 『死体の友達』ディア・ダイド
さすがカオス街!なかなかカオス。さっきの人、強かったんだ………世界も末だね(泣)
「よし、薬草採集に行こう!」
そう言って和也はギルドを出たのであった。目元にキラリと何かが光ったのは言うまでもない。