ギルド1
扉を開けるとそこには
「どうだぁ〜素晴らしいだろう!我が筋肉!」
様々なポーズを巨大な男がいた。一言でいうとキモい。
真っ赤なブーメランパンツをはき、体は汗でてかっている。スキンヘッドが眩しい。
「神の粉よぉ〜我に力をぉ〜」
僕は黙って扉を閉めた。
絶対に今のはただの悪夢だ。幻覚なんだ。リアルなはずがない。俺の夢はどこにいった!
僕は現実逃避をしながらも、もう一度と扉を開いてみる。
そこには……
「あれぇ〜新しいコかしらぁ〜♡やだぁ〜いいオ・ト・コ♡」
髪の毛をみつ編みにした巨漢の男がいた。髪の毛の先についているピンクの大きなリボンがチャームポイントらしい。バチコンッっとウィンクする。ついでに胸筋がドムドムと動いている。
僕は回れ右をして全力で逃げようとする。
背中をガッチリホールドされてしまった。
ち、力が強いっ!逃げられない!
そして和也はギルドの中へ連れて行かれてしまった。
「えぇと、ここが冒険者ギルドなんですね?」
現在僕はギルドマスターと話している。ギルドマスターはまともらしい。
「ほんっとにすまん。彼らに悪気はないのだ。最近ギルドに入ろうとする人が少ないのだ。その少ない人たちも中を見た瞬間帰ってしまう。かの冒険者たちは勧誘しようと頑張っているのだ。大目に見てやってくれ。」
ギルドマスターとの話によって多くのことが分かった。
1つ目はこの場所は滅びの大陸と呼ばれる大陸の中の一つの街だと言うことだ。他の大陸と比べて魔素が濃ゆく魔物が強いらしい。生半可な強さじゃ生き残れないから滅びの大陸と言われているらしい。
2つ目は魔王と人間族が争っているのは海を超えた先にある別の大陸だけだということだ。人間側が「人間こそが神に選ばれた最高の種族!他はいらん!」って戦争を仕掛けた。そして返り討ちにあい、やばい状況らしい。だから最近、異世界から勇者を召喚したそうだ。
「ところで君はギルドに入らないかい?別に危険な依頼をしろとは言わない。入るか入らないかは君次第だが……」
僕は今まで異世界でギルドに入って冒険者となり、世界を旅して楽しみたい。という夢があった。日本にいたころ、授業中に何度も妄想したものだ。だから僕は即答する。
「お願いします。」