ステータス
「勇者たちよ、我にステータスを見せておくれ。」
その声を聞いたみんなはステータスを表示させた。
チートあったらいいな〜と思いながら自分のステータスを見る。
進藤和也 人間族
Lv.1
HP 10/10
MP 10/10
攻撃 1
防御 1
速度 1
魔術 1
スキル 進化 捕食 アイテムボックス 言語理解
進化ー進化することができる
捕食ー食べたものから経験値、スキルを一定確率で得る
まるでゲームのようだと思いながら和也は自分のステータスを見る。他の皆もまじまじと自分のステータスに注目している。
「勇者たちよ、まずステータスについて説明しよう。ステータスは日々の鍛錬で当然上昇し、、魔法や魔法具で上昇させることもできる。一般人のLv.1のステータスの平均はHPとMPが100前後でその他は10から20だ。後で一人ひとりに装備を与えよう。ステータスをそこにいる騎士団長に報告しなさい。」
和也はもう一度自分のステータスを見た。
(あれぇ~? ステータス低くない? 1っておかしいと思うんだけど? やっぱり最初はこんなものなのでは……)
和也は、僅かな希望にすがり周囲を見渡す。みんなのステータスは……
光星正輝 人間族
Lv.1
HP 1000/1000
MP 1000/1000
攻撃 500
防御 500
速度 500
魔術 500
スキル 聖剣召喚 蘇生 雷属性Lv.1 アイテムボックス 言語理解
聖剣召喚ー聖剣を召喚することができる
蘇生ー死んでも一日3回生き返る
鏡音学人 人間族
Lv.1
HP 800/800
MP 1000/1000
攻撃 100
防御 30
速度 30
魔術 800
スキル 完全模範 擬態Lv.1 アイテムボックス 言語理解
完全模範ー一度見たスキルを使えるようになる
擬態ー見た目を変化できる
鬼武萌華 人間族
Lv.1
HP 1200/1200
MP 500/500
攻撃 200
防御 200
速度 200
魔術 50
スキル 狂化 治癒魔法Lv.1 身体強化Lv.1 アイテムボックス 言語理解
狂化ー理性がなくなる代わりに全ステータス5倍
チートの塊だった。ステータスが1桁なんて一人もいない。
「君のステータスを見せてくれ。」
突然騎士団長が話かけてきた。嫌な汗が吹き出る。
今まで、規格外のステータスばかり確認してきた団長の表情はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう
渋々ステータスを見せると団長の笑顔が固まった。
まばたきをしたり、ジッとステータスを凝視し、最後に一言
「ま、まあ頑張ってくれ…」
そういって団長はまた笑顔に戻って他の人のステータスを見に行った。
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その日の夜、一人ひとりに部屋が与えられた。
和也は今日もらった装備を見ている。
○鉄の剣
○革の鎧
○木の盾
他のみんなの装備と大違いだ。例えば正輝、
○ミスリルの剣
○ミスリルのフルプレートアーマー
○反魔の指輪
ものすごく強い、そしてかっこいい。
どうして自分だけステータスが低いのか考えていた。