お話
「というわけで、やっぱり生きていてもいい事なんか無いと思うんですよ」
「あら、私と一緒にこうやってお話している、それはいい事じゃないのかしから」
「もちろん先輩と一緒にお喋りするのは楽しいんですが、でもそれと比べても、この先の不安を考えてしまうと……。なんというか、その、この先まっすぐ生きていくことって、きっと膨大な労力が必要で、そういうのがあるなと考えながら生きていくぐらいなら…… みたいなきもちがどうしてもあるんですよね」
「ふーん……。でも、もしあなたがそんな事したら、多分私は後を追うわよ?」