単位失格
暇つぶしにでもどうぞ
高校2年の春
私は遂に必須単位を落とし、進級できなくなってしまった
単位を落とした学生の気持ちは、いつの時代もきっと変わることはないだろう
途方も無い絶望感
力が全身から抜けていく様な虚脱感
親への羞恥心
そしてその親からの侮蔑
そんな思いを感じると分かっていながら、やってしまったのさ
しかしながら、私は決して学校が嫌いな訳ではないのだ
言い訳がましいとは思うけれどね
恐らく読書の君は、それなら何故単位を落としたのだと疑問に思うかもしれない
それは私の自堕落のせいとしか言えないね
朝起きると何となく怠いなーとか、
やる気が出ないなーとか、感じる人はまぁこんなご時世には腐る程いるだろうけどさ
私はね、ある日を境に目が醒めた瞬間に嫌なことなんて何もないのに、息をするのも、
お手洗いに行くのも、風呂に入るのも、食事をするのも面倒になってしまったのさ
そんな日が一日二日ならまぁお疲れだったのね、で済むだろうが毎日、それも一月二月、
と続けば立派な引きこもりさ
そりゃあ単位も落とすだろうね
やっぱりなんか嫌なことでもあったんじゃないのか、と私は聞かれる訳よ
そうしたら私はこう答えるのだ
「イヤイヤそんなことはないですよ、勉強も部活も人間関係も何ら問題ありませんでしたともっ!」
一言で言うならば、真白目に生きるのが面倒になってしまったのさ
そんな私は今、留年して2年生をもう一回繰り返すか、私立高校に転入するかを選ばざるを得ない訳だ
まあ、一つ下の子達と仲良しこよしする精神はお持ちでないから、転入一択だけどね
これぞ豆腐メンタルと言えようか
君が単位を落としそうならこれはきっと身近な話だろうね
大概の人は何てだらしがない奴なんだと思うだろうが、自分の話だからこそ情けない限りさ
そんな奴だが 存外面白可笑しく生きているようで、世の中捨てたもんじゃないようだ
起承転結もない話をご静聴ありがとう!
感謝の言葉もないよ
またの機会があれば暇つぶしにでも話を聞いてほしいものさ
それではお元気で…
作者の苦い思い出を改造したモノです。
今も昔も変わらないようでして…