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アルフェミア創世記  作者: azurite
第一章:アルフェミア創世
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神様のお仕事②

2・3日に一話予定でしたが、出来上がったので投稿。

プールしておくと投稿自体を忘れそうで怖いです…。なので、プールはしません。

2・3日で安定して投稿できるか不安です…。

 あの後、詳細を煮詰めるのに暫くの時間を費やす事となった。とはいえ、結局実稼動すらしていない状態なので机上の空論もいいところだ。


 とりあえずとして要点だけを上げると、輪廻の際に根源の力へと返還する割合は地球と同じ割合か若干こちらの方が返還率は高めに設定し、より格の高い魂へと至る時間を長く取ることに。

理由としては、ほぼ初期の段階からある程度の智慧を持ちうる格の高い魂を地球からいくらか融通してもらえる事となっているからであった。

 また、魔法やダンジョン、そしてモンスターの概念は”何時でもこの世界に適用できるように準備を行う”事となった。

コレに関しては、世界を創世した時点ではダンジョンやモンスター、魔法を最初から適用してしまえる程の余剰分の力や、穢れといった物が確保できないというのが一つと、仮に確保できたとしても、それが無垢な魂が生命として産まれる際に穢れに犯されてしまわないように手を打たなくてはいけないからであった。

 その為、いつでもこの世界に適用できる準備を行うという手間が必要なのだ。


「それにしても…魔法やダンジョン、モンスターなんて概念を提案したけれど…。ダンジョンやモンスターはまだいいんだけどね。穢れをそのまま利用したり出来るし。ただ、魔法の素となる力の方はどうしたものかな?

 正直、穢れを穢れのまま魔法の素として扱う事となってしまったら、それこそ無垢なる魂が犯されかねないわけだし。これから創る世界が毒ガスで充満してるなんて世界にはしたくないのだけれど…。」

「そうだなぁ。まぁ、大雑把な設定は確かにさっきまでのやり取りで決まったが”何処をどのようにして”なんてのは確かに考えてはいなかったな。

 だが、方針は話し合いで決まったんだ。今度はその話し合いで決まった事を実現する為の技術や知識を俺らが学んでいけば良い。それだけの話じゃないか。

 とりあえず、俺らは俺らで実験する為の小世界を試しで創ってみれば良いんじゃないか?」


 なんとも剛毅なものである。だが、それでは色々と心許無いのだ。特に資源は有限なのだから。

 まずはっきりとさせないといけない事があるだろう。


「それって結構な力が必要なんじゃない?それだけの力をまかなう余裕なんていうのはあるの?」

「まー…流石に大々的に力を消耗するわけには行かないが、ある程度であればそれこそ地球の神々に頼み込めば…いや、あいつら頼るのは無理か。

 まぁ、小規模の世界を複数作って、穢れがどういう影響を及ぼすのかを調べる為の世界・根源の力を収集する為の世界、そして、俺たちが目指す世界の完成形…の雛形になる世界って役割をつければ良いんじゃないか?」


 ソルと地球の神々に一体何があったのだろうか…そちらも気にはなるが、脱線しだすとキリが無いので問いただすのは後回しとする。


「なるほど。ただ、その世界群は最終的にどうするのかな?

 そのまま管理し続けるっていうのは出来れば避けたい所なのだけれど。」

「んー…消滅させるってのはそんなに簡単ではないんだが、出来ないこともない。だが、それ以上に手っ取り早い方法としては複数の小世界を最終的に統合してしまうって言う方法かな。

 地球の感覚で言うと、天国・地獄に現世ってところか。一方的に消滅させるってなると、俺たちの力も莫大な量が必要になるし、根源の力も消耗することになる。しかも、穢れの影響を調べる世界がまた厄介だ。

 穢れを浄化する為に力を消耗しなきゃならんし、世界を消滅させる余波ってのは神界にも多少だが影響が出る。

 だったらいっその事、穢れの影響を調べる世界を、この世界の方針を話し合った際にあった”ダンジョンやモンスターといった存在の準備”もかねておけば苦労が少なくてすむって話だな。」

「なるほどねぇ。じゃぁ、根源の力を収集する世界っていうのはどんな形に再利用するのかな?

 っていうかその前に、そもそも根源の力を収集する世界っていうのはどういう世界なのかな?」

「こっちは輪廻転生のシステムを改変して与えてみようかなと思ってるんだ。

 輪廻転生のプロセスとしては、まず生命としての死を迎えた魂を取り込み、その後に穢れや自我といったものを魂より削り取ってゆく。

 次に、削り取った穢れや自我を漂白する為の力を魂より抽出して、その力により穢れや自我を払う。

 そして最後に、魂から力を根源の力へと一部返還して、新たなる命として産まれようとする器へ送り込まれる。

 これが地球の輪廻転生のシステムだな。というか、地球以外も大体こんな感じだったはずだ。

 で、この自我や穢れを漂白する作業を、システマチックに行うのではなく、魂に己と相対するような形で決闘させ、行おうと思ってる。

 そうやって魂自身に自分の穢れと戦わせることで魂自体の格を上げさせ、穢れを祓い切った段階で、自我を切り離し根源の力へと返還する。」


 …なんだその永久機関は…いや、確かに己と向き合わせるというのは自己の成長に大きく貢献すること間違いなしではあるんだろうけれども。

 なんと言うか無理やりすぎるだろう…。


「そんなこと出来るの?」

「理論上ならな。あとは実際にやってみないとわからん。

 リスクとしては、生前の欲やら業やらで穢れのが大きくなりすぎて、魂の方が取り込まれちまうって所だが…切り離した穢れの大きさはこっちで調整して、切り離したモンは穢れの影響を調べる世界に放り込めば良いだろう。最初は統計をとる為にいくらか消耗するだろうが、根源の力を消滅させるほどの消耗はしないだろうさ。」

「成程ねぇ…。ってことは、小世界群はそれぞれ個別の世界ではなく、実は何処かしらで影響を与え合うって言う事になるのか。」


 実験世界の流れとしては、最終的に目指す世界の雛形となる世界で生命が成長し、朽ちてゆく。そして、魂だけとなった存在は根源の力を収集する世界へと送られ、そこで穢れを魂より切り離される。

 切り離された穢れはある程度調整され、それを無事祓いきれれば、新たなる生命として雛形の世界へと戻ることが出来、払えなければ穢れの影響を調べる世界へと送られる事になると。


「あぁ。だから、消滅させるより統合したほうが楽って結果にもつながるんだがね。んで、統合する際に色々な調整を大々的に施して生まれ変わらせると。」

「そうなると、統合前の世界で産まれた文明とかは統合時に消失することになりかねないんじゃない?」

「なりかねない、というより消滅するな。消滅前提で、初期の段階は発展させるつもりでいる。んでもって、その段階で位階をいくらか上げた魂は漂白した後に、俺たちの眷属や、下位の神として新生してもらおうと思ってる。」

「って言うことはかなり長いスパン…一万年単位とかで実験を行うと見たほうが良いみたいだね。」

「いや、其処まではかからないんじゃないか?

実際に、地球の神々から分けてもらう魂や根源の力の量も結構なモノだしな。創世する上での俺やユキへの負担は、根源の力へと返還するよりも、世界を運営、発展させるほうが大きいんじゃないか?」

「普通そうなんじゃないの?」

「いや、普通は創世する時点で相当量の力を返還するから、世界創世まで行ったら地球の主神クラスの神でも千年単位で力がろくすっぽ使えなくなるって聞いてるな。んで、ある程度は初期段階で創った理に則って発展し、力が回復した段階で手を加えるらしい。

 だが、俺たちの場合は力を行使できないなんて状況には陥らんし、ある程度格の高い魂を扱う事になるから進展も初期段階の地球と比べたら天と地ほどの速さになるはずだ。

 そうだな。大雑把に考えて、短ければ百年単位。長くても千年単位での作業になるんじゃないか?」

「まぁ、一万年単位で考えるよりは確かに短いのかもしれないけれど…。私は元々は人間なんでね。さっきは1万年単位とは言ったが、百年単位でも十二分に長いと思うんだが。」

「まぁ、そのあたりは慣れろとしか言いようが無いな。

 神の身体の体力を物差しにすると、眠るのが数ヶ月に1日程度だとか、或いは数年に一日程度になるし。そもそも、人間だって物事に集中しだすと時間なんて本人が気が付かないうちに過ぎ去るだろう?下手したら、試行錯誤して調整している間に数百年経ってましたなんてザラだよ。」

会話だらけのミーティング会でした。実際に創世に手をつけられるのは何時になることやら…。

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