目指す世界へ向けて
展開に悩んだ末にこうなりました。
間隔あいてしまって申し訳ないです><
あれからユキは、大型・中型・小型それぞれの動物に一定量の”ヒトへと至ることが出来るであろう魂”が産まれてくるように魂を配し、また、一部の魂は木々の種子や創世時に大地に巡らせた神力が消耗されていない土地に配する事にした。
「さて、魂は配し終わった。次は…とりあえず穢れの影響を調べる世界の凍結を解除しましょうか。」
「いい加減長ったらしい名前止めないか?」
「なんか良い案あるの?」
「いや…直ぐには出てこないんだがな。流石にややこしくないか?」
「ソレはそうなんだけどね…」
「穢れに犯された存在は歪な形になることも多いし、もう素直に”魔界”で良くないか?」
「また直球な…まぁ、それで良っか。
じゃぁ、序に根源の力を収集する世界の方もよろしく。」
「んじゃ、天か「却下」い…いや、幾らなんでも早すぎじゃね?」
「なんとなく、ソレ言うんじゃないかなと思っただけだよ。んで、天界だと神界とイメージ的に被るから個人的に嫌。」
「そうか…じゃぁ、禊の界なんてのはどうだ?」
「禊…ねぇ。まぁ、確かに神事といえば神事だしそれで行こうか。」
「うし。んじゃ、それで決まりで。
で、魔界の凍結解除するのは良いんだが、未だ穢れを纏った魂なんて殆どないぞ?」
「殆どない現在だからこそ凍結解除するのに丁度いいんだよ。数少ない穢れが現世から正常に移動するのか確認できるし、一遍に移動してしまうと両方にどんな影響があるかわからないからね。
そういった部分が少しずつ確認できる状況が好ましいの。互いの理の調節とかもしなきゃいけないしね。」
「成程な。」
二人の会話にもあったように、現在のアルフェミアには理性で本能に抗うような存在は未だ無く、また、理性というものがあるが故に生まれる欲望もまた無い。
その為、魂の穢れと言える物は殆どなく”穢れの影響を調べる世界”改め”魔界”へと送り込まれる穢れの量は極々微量となっていた。
「よし。先ずはアルフェミアの理を調整しようか。
まず、アルフェミアから穢れを吸収、そして魔界へと穢れを運ぶ経路を創らないといけないのだけれど…何を媒介にして送り込もうかしら。」
「あれでいいんじゃねぇか?
ユキの神域に有る大じ「潰すよ?」ゅ…その笑顔こえぇよ。」
ソルの提案を食い気味に中断させたユキは眩い笑顔と共に殺気を滲ませ、拳を握っていた。
「確かに、私の神力で成長させているから経路としては適切な候補かもしれないけど…あそこはそんなことの為には使いません!」
「おいおい…じゃぁ何処にするんだよ…。」
「もう一箇所私の神域として穢れを吸収、転送する為の施設を用意したほうがよさそうかなぁ…。
とりあえず、二酸化炭素を吸い込むかの様に穢れを葉から取り込んで、その幹を通して根元へと送り込むと…それから、魔界へと穢れを送り込む方法は…どうしたらいいと思う?」
「いっその事、魔界の大地からその根っこを逆に生やして其処から放出する感じでいいんじゃないか?」
「うーん、ソレは悪くないと思いたいんだけど…問題は魔界の方で傷つけられたら枯れちゃうんじゃないかな…?」
「そうならない様に管理する存在を生み出すか、或いは近づけないように対策をするかだな。」
「進化したり、穢れに犯されて言うこと聞かなくなったりしたら対処が大変そうだね…」
「まぁな。あるいは、穢れの世界の理として傷つけられないようにしてしまうとか?」
「それが良さそうだね。理に組み込んでしまえば滅多な事では傷つけることは出来ないし。あとは、魔界の凍結解除した後、どの辺りに配置するかだけど…離れすぎているとそれぞれの世界のやり取りが大変になりそうだから次元をずらして、重ねて配置したいんだけどどうかな?」
「その方が統合するときには楽だろうが、トラブった際の処理がめんどくさいからあまりお勧めは出来ないな。」
「そっか…」
「理弄ってる時や、それぞれの世界を調整しているときに間違って重なったら世界の消滅必至だからな。」
「それもそうだね。よし。次元をずらして重ねよ「どうしてそうなる!」え?」
「いや”え?”じゃねーよ。危険だからやめろと言ったそばから何やろうとしてやがる。」
「なんとなく?」
そう言って人差し指を頬に当て首をかしげる。
「おちょくってるのか?お前は…」
「ばれた?」
「てめぇ…」
ソルは額に青筋を立てながら拳を握る。
「いや、普段からからかわれてるの私だし、意趣返しにやってみようかなと。」
「その割にゃ普段の返しが大分きついと思うんだが?」
「そこはそれ。これはこれですよ。偶には後手ではなく先手を打ってみました。」
「お前は…とりあえず話を戻すが、次元をずらして重ねて配置するのはやめておけ。統合段階ならまだしも、実験段階でやって色々やっているうちに消滅しちゃいましたじゃ目も当てられん。」
「まぁ、それぞれ影響が出ない程度離して配置するよ。
それにしても、新しく組み込んだ理の精霊や魔法って…ほんとゲームになってきたねぇ。いっその事、才能も系統化して、生物の能力も統計値から平均割り出してステータスやスキルなんかも追加しちゃおうかな…?」
「まぁ、いいんじゃないか?
ただ、色々弄ると後が面倒な気もするが…まぁ、その辺りは頑張れとしか言いようが無いな。」
「まぁ、その辺りは追々やるよ。とりあえず、今は魔界をどうにかしないとね。」
そういって、ユキは再び魔界の調整を始める。
既に何度かでているが、魔界は”穢れを意図的に溜め込み、ソレがどういう影響を及ぼすか”を確認する為に作り出す実験の為の世界である。しかし、穢れによる影響がどの様に出るか、それはある程度は予想が付いている。
稀にではあるが、他の世界で己の業にのまれ、ヒトではなくなったモノや、周囲を巻き込み変質し、生物が生息できない、或いは生息するには苛酷な環境へとなってしまう事が確認されている。
そして、魔界ではソレを意図的に発生させ、変質させた存在とアルフェミアの生物とを戦わせ、”禊の世界で己自身の穢れと対峙し成長する”というプロセスをアルフェミアで実行しようというのである。
そして、その二つの世界の存在がめぐり合う場所がダンジョンであり、ダンジョンで穢れにより変質した存在”魔物”を屠り、穢れをはらう。
此処から先は禊の世界の理と殆ど同じ部分だが、祓った穢れの大きさにより魂と、そして肉体とを成長させ、祓われた穢れは霧散し、世界へと拡散。そして一部は魔界の根源の力へと還り、一部は魔法を使う為の力へと還る。
また、コレにより魂の成長が加速される事を懸念し、死した後、輪廻の際に魂より抜き取る力の量を増やし、根源の力へと返還する。
そして、今度は根源の力が肥大化し過ぎないようにするための予備タンクとして”精霊”という存在を生み出すようにする。
根源の力が一定量を超えたら、力をを凝縮し、始祖神達の下に居る神々を想像した方法を擬似的に行い、精霊を生み出す。その為、アルフェミアでの精霊は一種の神である。とはいえ、下級も下級でユキやソルには何万、何十万と揃えても届くことは無いが。
そして、予備タンクという扱いからも解るように、世界を維持する為に必要な根源の力が失われそうな時には精霊の力を根源の力へと還元し、世界を維持する贄となるのである。
また、スキルやステータスと言った概念を齎す為の下地も作り出していた。
ステータスは、筋力・頑丈・知力・器用・精神力・魅力・運からなり、今後産まれてくるであろう人族の15歳男性の運以外の平均値を20とし、それを基準にアルフェミアの生物におけるステータスを決定するようにした。ちなみに、運は0~999の間で、日毎に乱数変化するように設定した。
そして、スキルはアルフェミアに生息する全ての生物の行動により統計が取られ、系統樹を形成するように設定した。
このため、現在はステータス自体は運以外Nullと表記され、スキルは”体術”に”突進”や”頭突き”と言ったモノしか現れていない(もっとも、現在ステータスを見ることが出来るのはユキとソルのみであるが)。
こうして、ユキはアルフェミア側の理の下地を整え、魔界とアルフェミアとをつなぐ為の準備を整えてゆくのであった。
次回分もある程度の道筋は立ちましたが、どう転がるかは全く不明です。
なるべく早く書き上げられるよう頑張ります><




