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朝からラーメン

作者: コロン
掲載日:2026/01/25

毎日お疲れ様です。


暇つぶしにどうぞ。







 ☆

「ぐー…ぐー…」


 俺と並んで座るゴンタ君が「腹が減った」と肩を震わせ、泣いてるフリをしていた。

 俺はゴンタ君の背中を摩りながら、残酷なお知らせをする。

「ごめんよ、ゴンタ君。昨日の夜食べたおからクッキーが最後の一枚で、もう食べ物はないんだ…」


「ぐぐ!ぐぐぐーー」

 手をぐるぐる回して、ポカスカと俺を殴るゴンタ君。

「そう怒るなって…俺だってひもじいんだから…」

 ポカポカと当たるぐるぐるパンチがガチで痛い。ガードしながらも、反撃のチャンスを狙う。

 しかし反撃手前でぐるぐるパンチがピタリと止まった。

「ぐぐ!!ぐぅっ!ぐぅっ!」

 何か閃いたようにゴンタ君が指差す先にはダンボール。

「え?あのダンボールを甘辛く煮たら豚の角煮になるんじゃないかって?」

「ぐぐ!ぐぐ!」

 名案とばかりに手を叩くゴンタ君。


 ゴンタ君の提案にしばし悩む…

「そうだな。言われてみたらダンボールは肉だよな!よし!」

 ☆



 そう決めた俺が、ダンボールをちぎって大鍋に水を入れてるところで目が覚めた。


「やべ、漏れそう…」

 目が覚めたら、腹はぺこぺこだが膀胱はぱんぱんになっていた。

 ベッドから飛び降りトイレへ駆け込む。



 危なかった。

 水の夢って油断ならねぇな…


「膀胱ぱんぱん過ぎて変な夢見たわ。…しかし腹減ったなぁ…」

 玄関先に積んであるダンボールの山にちらりと目を向けた後、冷蔵庫の前にしゃがみ込み中を覗いてみる。


 冷蔵庫の中には、プリンと付属のスプーンと……2週間前に賞味期限が切れている3食入り128円の「シマダ○ちゃん生麺」のラーメン最後の一食。


「よし!ラーメン食お!」


 急に寒くなったから、熱々の汁物は最上のご馳走だ。


 小さな鍋に湯を沸かしている間に、どんぶりにスープの素を入れておく。

「スープは熱湯250cc…か」

 鍋の湯が沸騰したら、どんぶりに湯を入れスープを完成させておく。250ccより少ないスープにするのがミソ。

 好みの固さに麺を茹で、茹であがったら湯切りなどしないで箸で麺をどんぶりにうつす。

 スープを濃く作るのは湯切りしないから。


 昔、テレビでラーメン屋のオヤジが大袈裟に湯切りするのを真似して、茹でたて熱々の麺を足の上に落とした事があり、湯切りにトラウマ。


 さて!出来上がり!


「マジご馳走〜♡いただきまーす!」


 ずそそそ…

「うまい!」


 下手なラーメン屋で不味いラーメンに700円払うより「シマダ○ちゃん」のほうがずっとうまいよなぁ…


「朝からラーメンって意外かもだけど俺は好き。………俺、ラーメン屋やろうかなぁ…。具はもやしのみで良くない?一杯300円くらいでさ。あっという間に元取れそう。どう思う?」


「ぐぐ!ぐぐ!」


「な!やっぱり名案だよな!」



 食後のプリンを夢中で食べるゴンタ君も喜んでくれている。



 ゴンタ君も賛成してくれた事だし。俺、明日会社辞めて、ゴンタ君と一緒にラーメン屋やろう。





挿絵(By みてみん)


ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
新キャラかぁ。やるねぇ、うん、私も負けていられないな。 でも、今ネットで見たけど、本家のゴン太くんとはビジュアル的に違い過ぎる。どちらかと言うとライバルはお部屋探しのスーモくんかな。 いや、ど本命は…
ダンボール餃子を思い出してしまいました。 そっか……ダンボールは肉か……笑 冬野家は賞味期限なら多少過ぎても全然OKルールです(˶´ᗜ`˶)  湯切りを見越してのスープ濃度。なるほどです! お昼はラー…
夢の中とは言え、段ボールを甘辛く煮込んで角煮を作ろうとするのはぶっ飛んでますね。 レニングラード包囲戦で食料が底をついた際には、松の木の皮や木くずでパンを作ったり本のページを水で柔らかくして食べたりし…
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