31話
膀コウモリが処理しようとしているのは、クレームではなく、GAL自身なのだと気が付く。
膀コウモリはそんな攻撃を仕掛けてきた!
目の前を真っ黄色の柱が立つようだった。
金字塔とは膀コウモリの放つ膀胱ビームのことなのかもしれない。
「流石にさ、倒せなくないか?」
「いやいやあるでしょう。この2人なら、『災い』の力が!」
「でも、モジャハートや、俺たちも死ぬ可能性があるぜ。」
「クレメンス大凶行もそのリスクを考えて、それでもなお膀コウモリとかいうバケモノを出してきた!こちらも覚悟を固めるしか無いんじゃない?」
膀コウモリは無慈悲なチャージをして、話す2体の間をピンポイントで狙ってきた。
「そうか!コウモリだから、超音波の反響で値をつけてビームを撃ってきてるんだ!超音波から逃れられるなら、膀コウモリに見つからないぞ。」
「デコイをばら撒こう。シャチかイルカを使うんだ。」
「バナナイルカ作ろうか。」
クレメンス大凶行がわざわざ植え替えたバナナが、そのままデコイとして利用されてしまうのだった。
「可愛い〜。デコイにデコりまくってよろ?」
「時間稼ぐ俺の身になってみろ!急ぐんだよ!」
口出汁が水圧ジェットでバナナの房を落とす。
膀コウモリはそのバナナの落ちる動きが特に感知されるので、パターンから口出汁の場所を捉えた。
チャージを始める。
バナナイルカが会話を始めた。超音波による妨害が成功した。
膀コウモリはフィールド全体を潰すことに決めた。
「とりあえず時間を稼げた。クレメンス大凶行はショックで気絶してるし、このままモジャハートとベンジョミンに身柄を届けたいけど、どうしよっか?」
「俺たちがこのまま助かる道を探そうぜ」
「でもさ、あのビームに勝てるビームなり、エネルギーなりがあれば良いけど……。考えるだけ無駄かなってさ。」
「うーん……」
クレメンス大凶行が起きた。
「私のものになる筈の“肛門ランド”!壺の紹介した商品の返済に当てるつもりだった。また、全てを失うのか。そうなのか。」
「いい加減気がつきなさいよ。あんたの運勢が大凶なのよ。」
「GALが女の話し方する時って、本気で言ってるからな。」
「お前たちが骸寺を壊したんだぞ!」
クレメンス大凶行は足をバタバタさせた。
膀コウモリがGALの移動だと勘違いして撃ってきた。クレメンス大凶行はほとんどが蒸発した。
GALと口出汁はクレメンス大凶行の右手を拾った。
「GALに戻ったんだし、使えそうなアトラクション知らないか?」
「うんとね……あ!『ウォシュレットマウンテン』とかはどう?あのね……」
バナナイルカを散弾膀胱ビームで順調に破壊していく膀コウモリ。気がつけば、GALと口出汁が居なくなっていることに気が付く。
『ウォシュレットマウンテン』
室内アトラクションで、火山に打ち上げられるように、ウォシュレットに噴き上げられるところだけ吹き抜けで、外の景色を楽しめる大人気アトラクションだ。
「バナナイルカセット完了。いつでも誘導出来るよ!」
「やるぜ!」
バナナイルカがおしゃべりを始めた。吹き抜けの丁度真上。膀コウモリの巨大なシルエットが影を作る。
膀胱ビームが放たれた。それは、ごく自然な光景だった。
すぐに不自然な光景になる。膀胱ビームとウォシュレットがせめぎ合いをしているのだ!
口出汁の水圧ジェットを、アトラクションのディテールのウォシュレットに合流させて膀胱ビームとぶつけさせたのだ。
しかし、膀胱ビームの方が勢いが強い。このままでは押し負けてしまう。
「GAL!スイッチを」
「ムーブ機能オン!」
ウォシュレットの水が上下に揺れ出した。
膀胱ビームは誘導されて、そのまま威力が弱まっていく。
それだけじゃない。口出汁の操るウォシュレットの先をモジャハート達にセッティングすることでクレメンス大凶行のアンモニアの手を届けることに成功した!
「ちんちん侍!」
「ちんちん侍!」
「ちんちん侍!」
モジャハートが反復にも疲れてきたところに、文字通り逆転の一手がやってきた。
「ベンジョミン!」
「分かってる。」
ベンジョミンは“見て!肛門”様をアンモニアの気つけ作用で起こした。
「うーん。ハ!ベンジョミンさんやっておしまいなさい!」
「は!おまかせを。」
ベンジョミンのラバーカップは刀剣の仕込みがなされている。この合図によってのみ、使えるのだ。
ベンジョミンはちんちん侍をバッタバッタと切り伏せていく。その場を制圧した!
GALの頭にあるラバーカップの脇差も使えるようになった。
ベンジョミンのラバーカップの能力。
それは『逆流』だ!
老いと若さの『時間』や便所つまりの『下水管』などを逆流させることが出来る。
GALはウォシュレットに打たれて、そのまま膀胱ビームとウォシュレットのせめぎ合いの境界点まで飛んでいった。
チンパンジーの頭についたラバーカップの脇差が膀胱ビームに触れると、膀胱ビームは逆流していき、そのまま膀コウモリを貫いたのだ!




