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ゲコ面ライター ビチンタ  作者: チャウチャウ坂
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29話

ベンジョミン・ボットンは静かに腰にくっつけたラバーカップを外した。


クレメンス大凶行は尿素を使って園内の雑草をどんどんと育てた。

カラクリがGALを達にバレてしまったからには、逃げながら作戦を考えるしかないのだろう。


(カムフラージュの雑草と、巨大バナナを落とすことで時間なら稼げる。)

クレメンス大凶行は折れた腕を抑えながらこの場を離れようとした。


「ちんちん侍は俺らに任せろ!」

モジャハートと“見て!肛門”の近くでベンジョミンボットンが残った。


「これを持っていけ!」

ベンジョミンボットンは刀で言うところの脇差をGALをに投げつけた。


GALをの頭にラバーカップがくっついた。


「これって何が出来るのだ?」


「残念だが、お前の俺への命令は聞けないな。悪いな。下民の呼びかけに応える耳はない。」


鍋を持ちながら足でバナナの木をつたってどんどんと追いかけて行く。

「何だアイツ!」


「武家の人にはな、お前は江戸だったら、長屋で豆腐を買いに行く駒使いにしか見えないんだよ。」


「何言ってんだ!どっからどう見ても俺はチンパンジーだろうが!頭悪いな!チンパンかよ!」


「そりゃお前だ。」

「ていうかよ、頭じゃなくて目が悪いんじゃないのかアイツ?」


「ようやく腰のラバーカップが2つとも外せた。コンビニの自動ドアも通れなかった日々ともお別れだ。」

ベンジョミンボットンは涙が出てきた。


(コイツは唯一の廃刀令に賛成派の侍なのかもしれないな。)

モジャハートはラバーカップを持つベンジョミンボットンの凛々しい横顔を見ながら思った。

(これが侍?)


「今のやり取りの感じ、アイツは目じゃなくて頭が悪いそうだな。」

口出汁はひたすらバナナの木を飛び移るGALをに声をかけた。

「あとさ、バナナの木をつたって行くのは良いけどさ、アイツ雑草を生やしながら逃げてるんだろ、不自然に雑草が伸びてるところを追いかけろよ!」


それはそうだった。バナナの木の周りの雑草は基本は処理されているので、この追いかけ方はとんだ遠回りだった。


「バナナに引き寄せられた方がチンパンジーぽくないか?」


「考えてみろ?“肛門ランド”てのを忘れてないか?」


「あ?何だ“肛門ランド”って?汚いな。」

GALをは先程までの記憶が飛び抜けているようだった。


口出汁は驚いた。が、よく考えてみた。

(そうか!今コイツはギャル男なんだ。ギャル男ならばテーマパークはテーマパークとして見ていない!ナンパスポットの1つとして認識しているんだ!そうかぁ。)


「アンモニウムが毒ガスでヤバいんだ。狭い密閉型のアトラクションとかに逃げ込むと思うぜ。ホラーハウスとか、室内クルーズみたいな。GALなら割り出してくれたんだろうが、今はオスだもんなぁ。役に立たないな。」


「そうか。」


予想外にお城に入って行った。


「罠の気配しかしないな。」


「進むよ」


城の中には小便小僧の像が360度にこれでもかと並べられていた。

室内に噴水かあるのだ!

『導火線をどうかせんといかん像』

と書かれている看板が。


「導火線かぁ。んー?」


「アイツはきっと噴水が天蓋になってる地下に逃げたと思うぜ。地下なら密閉されてるからな。」


「見てよ!シンデレラフィット城さ。やっぱりプラグが関係しているんだよ。たくさんのプラグとコンセントの穴が。」

GALをは適当なプラグをコンセントの穴に繋いだ。


ある機械が起動した。とてつもなく高い天井。よこの壁はガレージのように段々と開いていく。巨大な小便小僧がどんどんと顔を出す。

全て開ききると、そこから1階の大広間に向かって滝のような水を放ってきた。


「なるほど!運こに身を任せるしかないというわけだ。」

GALをは他のプラグをどんどんと差し込んでみた。


「全てのプラグを繋いだのか。」

「賢いな、ショートさせればここの仕掛けは止められる筈だ!」


口出汁の予想に反して、全ての壁が開き、水はどんどんと床を満たして行くのだった。

窒息までは秒読みだ!


「ショートしないだと?」


「あのコンセントじゃない別の仕掛けがあったんだぁ!もう駄目だ。オワタ。」


巨大な小便小僧は嘲笑うようにコチラを見ていた。


(ん?待てよ。小便小僧は別に笑顔じゃないぞ。消火活動しているんだから。何故この像は笑っている?)

口出汁はぷかぷか浮かぶ鍋から、その像に寄ってみた。

像にはこう書かれていた。


『5秒間ていへの中を涼しくしま!』


(これは最新最も素晴らしい小便小僧だ!)

口出汁はGALをに指示を出した。

「あの笑っている小便小僧のコードを辿るんだそれだけコンセントに繋げておけ!」


GALをは自分の体に銀のチェーンを巻きつけて沈んで行き、指示の通りにそのプラグだけを繋げたままにした。

コンセントからプラグを外したので水は止まった。


(あれ?全然ピンチじゃない?)

GALをも、口出汁も罠だと思い込んでいたために勝手に焦ってしまったのだ。


どんどんと排水されて行く。


5秒後、まだ水の中のはずがコンセントから火が出た!

火はどんどんと噴水に辿って行き、噴水を燃え上がらせた。


小便小僧は背中に火がついて皆転げ回った。噴水が開き地下への扉が開かれた。


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