第一話・大人になれない俺は
この物語はさえない高1を描いたラノベです。
初投稿なので、少しでも読んでいただけると嬉しいです。
「はやと...。これはなにかしら?」
「違う誤解だ!弁明させてください」
「私に対して...そんな言い訳が通用するとでも思っているの?」
俺は地面に伏せて許しを乞うている。だが、それでも、めいかの気は収まりそうにない。
俺の名前は、小日向隼人
高校一年生、趣味はPTA5(架空のゲーム)どうしようもないネトゲ廃人だ。
そのくせ、妙にプライドだけあって、今の現実を受け入れられないただのクズだ。
毎日毎日、学校に行ってもやることは寝ているふりをするだけ、家に帰れば自室のデスクに着席し、PTA5を起動する。
どうしてこうなったんだろうか、今まで怠惰に生活してきたのが悪かったのだろうか、
ここでいきなりだが、読者のみんなに問おう。
人間はなにを求めて生きる生物だと思う?
金?地位?名声?
そんな安いものなのだろうか、
俺はこの答えをまだ知らない、いや知るよしもなかった。
そう、あんなことが起きるまでは...
「ちょっと、なにやってるのはやと・・・他のプレイヤーに貨物が破壊されちゃうわよ……。」
「わかってるって...というかなんで、公開マッチで貨物の売却しちゃうんだよ.....。」
「しかたないじゃない、公開マッチで売却すると、報酬が増えるんだもん。」
「だとしても...ってやばいやばい、急いで操縦桿倒してぇぇぇぇ」