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#5

 「さて…いくか……」

 ……なんか…デジャヴ感が……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「これから、ダンジョンに潜ろうと思うが現在の最高到達階層は246階層だ!そこから進めない原因の1つがバジリスクだ!詳しく言えば石化能力だな……対策もしないで行けば、ほぼ確実に死ぬ…その対策なんだが…今のところ見つかっていないらしい…だが記録によれば石化は解毒魔法でレジストできるらしいが、大方魔力枯渇をおこすだろうな。」

 「んでだ、何階層から探索する?」

 いやそこは初めからじゃないのか?そこはテンプレ守れよ


 「200階層からでいいんじゃねぇか?」

 あ、勇者様のご意見なのね……これは決まりかな?

 「アベルの提案に賛成の人ー?」

 「「「「「「…………」」」」」」

 ですよねぇ……


 「君たちでもさすがに200階層からはきついと思うんだが…もう少し階層を下げろ!」

 あ、団長が怒ってる…珍しい……


 「それなら、150階層で!」

 いやいや、50階層下げただけやん……

 「150階層ならいいだろう!」

 えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉

 「そうと決まれば、とっとと行くぞ!」

 さて行くか…


 転移魔方陣上に立ち、ギルドカードを取出し魔力を込めると目の前が真っ白になった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 目を開けると、そこには ザ・ダンジョンといった感じがする洞窟だった。


 「ここがダンジョン150階層だ!ダンジョンは現在確認できる限りでは、50階層毎にセーフエリアが確認されている。このエリアは、魔物が発生しないから安心して休むことができる。今日は全員でダンジョンに潜ってもらうからな!」

 50階層おきの休憩とか鬼畜すぎだろこのダンジョン…作った奴頭いかれてるだろ


 「まあ、勇者の俺がいれば楽勝だぜ!みんな俺についてこい!」

 さすが、自意識過剰だ…ここ(アルドヘイム)に来てからナルシスト感が増したな。


 「さて、俺ら行くか。俺たちは後ろの方で後方支援に回るとするか…どうせ片桐と林道あたりが前衛に出るだろうし、できる限り俺と翔は、実力を隠しておきたいからな。みんなはそれでいいか?」


 「まぁ、妥当な判断だな。優ってそんなにリーダシップあったけ?ここ(アルドヘイム)に来てから、変わったか?」


 「多少は変わらないほうがおかしいと思うんだよね。そう言う翔も大胆になったんじゃないか?」


 「そうかもな。」


「前の奴らも出発した事だしそろそろいくか。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


階段を降りるとそこには角が生えたネズミのような外見の ホーンラット と呼ばれる魔物と交戦していた。


「トドメだ!」


「さすが片桐この程度の魔物なら楽勝だな!」


「当たり前だ。この聖剣刈悪(がいあく)にかかればこの程度の魔物なんの障害にもならん。」

いやいや、なんだよその聖剣、絶対名前からして聖剣じゃねぇーだろ。聖剣害悪だよ!?はぁ…製作者の顔が見てみたいよのだな…


「ここらの魔物はもう狩り尽くしたし、とっとと次の階層いこうぜ!団長、次の階層に行く階段までお願いします。」

この程度の階層じゃやっばり勇者の相手になるような魔物はいないな。


「分かったついてこい!でも他の皆にも戦闘経験を積んでほしいから、君たちは後に下がってね」


「おうよ!俺は勇者だからな!譲り合いの精神ぐらいわきまえてる。」

はい、ウザ〜イ。やっぱりこいつダメだわ。頭が


「次は、加藤、永倉、高橋、稲川、小川、林道のパーティだな。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


152階層には、今まで同様 ホーンラット に加えて全身を棘の生えた甲羅で覆われている亀の様な魔物の スパイクタートル が生息している…らしい。


「そいっ!」


永倉 海斗が放った矢がスパイクタートルに命中するがその鉄壁の甲羅によって弾かれてしまう。


「チッ!俺の矢が通らないとはな…ならこれでどうだ!」


そう言い、サブウェポン?である剥ぎ取りナイフで、切りつける


「これもダメか…こいつどれだけ硬いんだよ…しかも棘もめちゃくちゃ鋭利だし…」


やはりと言っていいのか、ナイフすらも弾いてしまうスパイクタートル。それに加えて甲羅の棘で手を切ってしまうというおまけ付きだ!


続いて小川、高橋と切りかかるがやっぱり無傷のスパイクタートルが居た。高橋に限っては聖魔剣まで使ったというのに、まったく甲羅が切れる素振りすらない。やはり手を怪我するおまけ付きだ。


「俺ら前衛職じゃ無理だなこいつは…」


「加えて説明すると、こいつ魔法耐性も相当高いみたいだ。俺がさっき放った矢には、風属性の魔法も使っていたからな。」


「完全に詰んでるじゃねぇか…」


「いや僕がいるの忘れてないか?」

と言い出てきたのは加藤だった


「いや、お前も前衛職だろ?」


「そうだが?」


「お前も手を切るぞ!」


「大丈夫だよ」


「喰らえ!加藤流奥義弍の型!」


ドンッ!と、鈍い音をたて甲羅を殴る加藤であった。だがしかし、あろう事かスパイクタートルが内部から爆発したのだ!


「ふぅ〜。弍の型はやっぱり魔力消費が多いから疲れるなぁ…」


「…いやっ!おかしいだろ…」


それもそのはず。甲羅の棘を容易く粉砕し!その上で手に切り傷すら付いていないのだ!


「なんで殴れるんだよ…?」


「あぁ…僕の祝福とユニークスキルの効果だよ。」


効果音にニコッと付けたくなるような満面の笑みを浮かべる加藤。


だがしかし、ダンジョンはそこまで甘くない様だ。目の前の通路からスパイクタートルが視認出来るだけで17体向かってきたのだ。それに加え、亀のクセに移動速度が速い!


「…えっ?」

いや、高橋間抜けな声出しすぎだろ。


「加藤頼んだ。」


「ちょっと、高橋君も、永倉君も、小川さんも、稲川さんも戦ってよ!…林道さんは…臨戦態勢だね。」


「いや!俺達(私たち)には無理!」

即答しやがったよこいつら。


「私は戦うよ」


「ありがとう〜林道さん!」

いやいや、涙目にならなくても…


「殺るよ!加藤君!」


「破断斬!」


一瞬空間がズレたように見えたが、次の瞬間には、スパイクタートルが綺麗に縦に一刀両断されていた!


「次行くよ!」


「破断斬!破断斬!破断斬!」


刹那の間に3体のスパイクタートルが縦に、横に両断された。


「僕も負けていられないね!加藤流奥義弍の型!次!次!次!」


そして20秒も経たないうちにスパイクタートルが殲滅されていた。

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