#4
日が沈みかけようとしている時のこと最後の王宮での訓練を終えた優・翔・葵・茜・冬花は食堂にいた。
「ねえ、翔この世界の平均ステータスってどれぐらいなのか知ってる?」
少し気になったことを翔に聞いてみることにした。
「ああ、俺もさっき気になって団長に聞いてみたんだよ。成人男性でこんな感じらしいよ」
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??????????
Lv 20
HP:110
攻撃力:110
防御力:90
俊敏:50
魔力:90
知力:60
運:???
エクストラスキル
スキル
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「かなり低いんだ……そう考えると俺らって相当やばくね?」
「まあ、そうだな。でもこれで俺たちも平均値だったら少し厳しかったかもな……精神的に」
「……でも日本には、帰れない……」
「それを言うな…帰りたいのは、ほとんどの人が思ってること。俺も戻りたい……魔力枯渇で倒れるのはもうごめんだ」
「まあ~こうなちゃったならこの世界で生き抜くしかないよね~~~」
茜のこの明るい雰囲気のおかげでイツメンにみんなが憂鬱にならずに済んでいるんだよな
「そうだね!さて明日からダンジョン探索だ!気合い入れていくぞ!」
今まで気が付かなかったけど、翔ってもしかしてリーダーの素質あるんじゃね?
「「「「おう!」」」」
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そしてその日の夜のこと、もはや毎日と言っても過言ではないが、優の部屋に冬花がいたのである。
そして毎日一緒に寝ているのだ!ヤらしいことは何も無いのだが、ただ本人たちは不安だっただけかもしれない。このことを本人たちに言ったなら「「ちがう(います)」」と盛大に否定されただろう。
「……明日からダンジョンだけど、本当にステータス隠したままでいくの?また新根君たちにいじめられちゃうかもしれないんだよ?」
「うーん、でも今の俺のステータスなら、返り討ちにできるんじゃないかな?」
「……できると思うけど…優が人を殺めるところなんて見たくないよ……」
「いや、お前いつ俺がそんなこと言った?」
「……言ってない…でも、今までのこと考えたら殺っちゃいそうだと思って……」
「そっか、この世界なら殺しても罪にならないのか!なら殺っちゃてもいいかな?」
「……え?…冗談だよね……」
「もちろん冗談だよ」
「……はぁ…そういう所変わってないね」
そう言い、肩を竦め苦笑する冬花
「俺は、変わらないぞ!今もこれからも」
「……そうだね、そのままの優が私は好き」
「そっか」
「……そういえば、優の固有魔法って発動できるの?」
「いやまだできないかな」
「……そっか…」
「まだ魔力が足りないんだよ…あの魔法発動するには、かなり魔力を使うみたいなんだよ」
「……それでも5千以上魔力あるよね?」
「あるよ、でも足りないみたい。」
「……それ、発動するのにどれぐらい魔力必要だと思う?私も発動できない魔法とかあったけど魔力不足の場合どれぐらい魔力が必要か大体わっかたけど…わかる?」
「ああ、発動に必要な魔力は大体1万ちょっとかなぁ……」
「……そんな魔法発動できないじゃん……あと、それだけ魔力使う魔法なら詠唱なら相当長いんじゃないの?」
「いや、固有魔法だから詠唱はいらないよ」
「……それってリキャストタイムなしで魔法を使えるってこと?」
「まあ、そういうことになるな。まあ、消費魔力があれだからそんな連発できないと思う。」
「……それもそうだね…そろそろ眠たくなってきたから今日もここで寝ていい?」
「いいけど、何もするなよ!」
「……それはこっちのセリフ……」
「おやすみ」
「……おやすみ」
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翌朝、日も出ていない内に中庭に生徒全員と団長の姿があった……
「さて、今日は待ちに待ったダンジョン探索だ!気合いれていくぞ!」
「「「「「「「…………………」」」」」」」
「……気合いれていくぞ!」
「「「「「「「…………………」」」」」」」
いや誰か返事してやれよ…ほら団長も落ち込んでるから
「……出発するか…」
ほら団長すねちゃった…
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所変わってここは、ダンジョンの入り口&ギルドである。ギルドではこれからに潜ろうとする屈強は漢やいかにも魔法使いという格好をした、人達がアーチを潜りダンジョンに潜っていった。また、受付カウンター?が27個は有にあり、その受付嬢?は皆容姿が整っていた。いわゆる美人揃いというやつだ!
「ダンジョンに入るためには、冒険者登録する必要がある。受け付けは奥だ!さあ行け」
あ、俺ら貴族なのに冒険者なのね…
さっそく受付についた俺たち、そして冒険者について説明をうけていた。
「冒険者登録の受付でしたら、こちらで承ります。」
「ああ、たのむ」
あ、意外とちゃんとしてるのね
「それでしたら、ステータスを書き込みますのでこちらにある魔道具に手をかざしてください。」
あ、まじか……
「あのぉ……言いにくいのですが……」
「なんでしょう?」
いや、そんな満面の笑みでいわれても……
「俺のステータス見ても驚かないでください。あと、ステータスを上部に報告しないでください」
「………わかりました……」
この人大丈夫かな?
「では、手をかざしてくたさい」
そう言われてをかざした。
そうすると、手の甲をスキャンするように光が手の甲の上を通り過ぎた。
スキャンが終わってすぐに紙のようなものが出てきた。
「……っこれがあなたのステータスになりますね」
さすがのスルースキルだな
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うん、この前見たのと完全に一致してるな
「えーと、ギルドカードについて説明しますね。まずランクについて、下から、白・黄・緑・青・赤・銀・金・黒 の順になっています。なおクエストについてですが、自分のランクの一つ上の推奨ランクのクエストまでなら受けることができます。またランクの昇格にはそれに見合う成果を上げられればランクが昇格します。またランクによって、ギルド系列の店舗での割引が有効になります。また称号等もギルドカードに書き込まれますので称号による割引等もあります。続いてギルドの施設についてですが魔物の素材につきましては、ギルドにて買取も受け付けております。続いてダンジョンについてですが、50階層ごとに転移魔法陣が現在の最高到達階層では、アクティベートが完了してあります。転移魔方陣はダンジョン一階層にまとめて設置されています。ご自由に利用してください。ただし下層に行けば行くほど魔物は強力になりますのでそのあたりは自己判断にお任せします。続いてクランについてですが、これについてはクランを申請する際に説明がありますのでその時に説明を受けてください。以上でギルドの説明を終わります。それではこれがギルドカードです。」
そう言い、ギルドカードを手渡す受付嬢
ギルドカードを受け取り見てみると、カード自体が青色だった
あれ?なんで青なんだ?初めは白からじゃなかったけ?
「あのぉ…なんで青なんですか?白からじゃないのか?」
「ああ、それでしたらあなたのステータスを考慮してのことです。本当は金レベルなんですけど、始めから昇格できる限界が青でして……それでも初めから青なんて、そんな前例ほとんどありませんよ!」
「そうか……ありがとう」
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みんなが冒険者登録が終わり、ギルドの中心に集まっていた。
「さて、皆ギルドカードは発行し終わったかな?皆のステータスならかなり高ランクではないのかな?」
「おう、もちろん初期最高の青だ!ガハハハハハッ」
やっぱりでしゃばってくるかお前は正直だるいわ。どうせ、この後俺に絡んでくるんだろ?
「どうせキモオタは、白なんだろ?ガハハハハハハッ」
あ、やっぱりテンプレやるのね。ここまで忠実にテンプレ守られると、さすがにくるものあるよなぁ…精神的に
「はいよ、これこれ」
と言いながら幻惑魔法で白色に見えるようにしておいたギルドカード見せた。え?いつ魔法を詠唱したんだって?トリックだよ!
「やっぱり、雑魚のキモオタは荷物持ちがお似合いだな!ガハハハハハハハッ」
あ、けっこうあっさり騙されるのね……こいつ正真正銘のバカだな。ザマァ
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あのあと、テンプレがあったがしょうもなことだったので、省略することにした。
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「さて今からダンジョンに行くぞ!気合いれていくぞ!」
「「「「「「「………………………」」」」」」」
「……気合いれていくぞ!」
「「「「「「「………………………」」」」」」」
「……頼むから…無言…だけ…は…やめ…て…」
ほら、団長泣いちゃったやん…ほら団員から憐みの目を向けられているから…
「さて…行くか……」
……なんかデジャヴ感が……