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#15

 あのまま順調に掘り進めていきマップには999階層と表示されていた。正直ただの作業でした。はい


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


マップの階層が999となってからしばらく掘り(収納)進めると大きな空間に出た。 もちろん上から入ってたので落下する。高さにして30メートルといったとこだ。この高さから落ちたらさすがに骨折ではすまないだろう……。

そんなことを考えていると素早くミオが風魔法で落下速度を緩め俺たち3人は大きな空間に降り立った。


 「本当にきちゃったよ……優これゲームだったら絶対チートだよ」


 「そんなこと知ったこっちゃないね!できるものは使わなきゃ損だよ」


 「優恐ろしい子…」


「それよりさ、さっきから無視してたけどあの真ん中にいるのって黒い悪魔とも言われてたアイツだよね…」


「あぁ、完全にアイツだな…」


『あれ美味しいから倒したら我に食わせろ』

あれを食べるのは考えられないんだが……


「………食べるの?」


『当たり前だ』


「………」


先程からアレだとかアイツだとか優や翔が言っているがその相手は日本で知らないのは1部の寒い地方の人のみであろう。正確には情報としては知っているが実物を見たことがないといったとこか。

その正体は、日本のキッチンなどによく出る「1匹見たら100匹はいると思え」のアイツだ。 そう、ゴキブリである。それも体長6メートルもあるかなりの大物だ。

ヤシャは食べるつもりらしいが、日本人の感覚としてゴキブリは食べません。1部の国では食べるらしいが……。さて、お楽しみの詳細いってみよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミスターG

詳細

どこからどう見てもゴキブリ。ただしデカい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


………詳細雑!そんなもん見ればわかるって!なんかもっとこう気をつけるべきこととかないの?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミスターG

詳細

どこからどう見てもゴキブリ。ただしデカい。

1匹見たら100匹いると思え

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……その補足いる? そんなもの俺でも知ってるよ!我が故郷【JAPAN】では常識だよ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミスターG

詳細

まったく、真面目にやったるよ。

表面に油分が多くよく滑るため斬撃や打撃が効きにくい。また、甲殻自体もかなり高い魔法耐性を持っているためほとんど通用しない。

なお、味はかなり美味しいらしい……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんか、ウィンドウが反抗期なんですけど!あれかな?ダンジョン掘り抜いて最下層の付近まで行くというズルしたから怒ってるの?ねぇ、おこなの?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うるせぇ、さっさと倒してこい!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あ、はい


「まぁ、こんな感じの敵らしいので気をつけて。とりあえず先制で魔法撃ってもいいよね?」


「ほどほどにしなさいよ。もしやりすぎるようなら……わかってるよね?」


「……ヤシャ、シラユリブレスで頼む」


『主でもやっばりミオのお説教は怖いのね…』


「何も聞かないでくれ。返答次第では次のお説教が長引く」


「ん?なにか言った?」


「なんでもない。もうサクッとブレスで殺っちゃって」


2匹がほぼ同時にミスターGに向かいブレスを吐き出す。その威力を例えるなら小さな街程度なら一撃で吹き飛ぶといったとこだ。それが直撃すればタダで済むわけがない…だが、相手は生命力が異常で有名なアイツだ。

ブレスが直撃したと思ったら独特のツルツルした甲殻によってブレスの軌道をそらされてしまった。そして、壁に大穴を開ける結果となった。


『我のブレスが逸らされただと……』


「はい次、各自適当に攻撃で。え?作戦はないのかって?あるわけがないやん。あと龍神化はお腹空くからしたくない!」


「優……お前なぁ…」


「後でお説教ね♪」


「あ、はい」


この軽率な一言によってミオの戦後のお説教タイムが確定したのであった。


そして翔はユニークスキルの武器操作を使い優が話しながら出していた大量の剣と槍を自分の周りに浮遊させていた。今までなら脳内処理が追いつかずに倒れるていた量の武器であるがユニークスキル多重思考を取得したことで大量の武器を操作することが可能になった。

ミオはというと、術式をユニークスキル術式構築を使い水属性の禁呪である【神々ノ水災(コウノショゴド)】を魔改造して撃ち込む1歩手前まできていた。


「みんな頑張るねぇ」


「優…お前も働け」


「働かないとこの魔法手元が狂って優にぶっぱなしちゃうよ」


「あ、はい」

怖ぇよ、その術式こっちから軽く見ただけで分かるよ!ヤバいやつだよね!俺くらったら確実にお陀仏だよ……


「んじゃ、私からいくわね」


そういい【神々ノ水災(コウノショゴド)】をミスターGに向かって発動させる。

ミスターGを中心にまさに神々の水災と言うべき量の水が生成された。本来この水を相手に撃ち込み対象を破壊し尽くす魔法なのだが、ミオの術式構築によりそのままミスターGを飲み込み一瞬にしてその水を凍りつかせてしまった。

いやぁ、みんな氷好きだねぇ


そこへ翔の風属性魔法を付与した大剣が氷を切り裂き身動きが取れなくなったミスターGに突き刺さった………と思いきや、ギィィン と音をたてて弾かれてしまった。


「かってぇなぁ!1本でダメなら物量でゴリ押せばいい!」


今度は槍、大剣、短剣、長剣問わず大量の剣や槍が様々な属性を帯びてつき刺さる。その数150ほど

しかし結果は変わらず全て弾かれてしまった。

そして翔が氷に裂け目を作ったことによりミスターGが氷から出てくる、そのままブレスを吐いてきた。これはさすがに予想外だったのか翔がブレスに直撃してしまう。HPバーに表示される翔のHPが残り3割ほどまで削れてしまった。即座に優が回復魔法を使いHPを回復させる。しかし回復魔法はHPを回復させるだけであって痛みにより乱れた魔力までも戻すことは出来ない。そのため今まで操作していた剣や槍は翔の制御を離れ全て地面に落ちてしまった。


「…っ!? 」


「ゴキブリがブレス吐くのかよ…。俺も龍神化するよ…お腹空くけど」


優の全身を包むように白銀と漆黒のオーラが現れ左右に対をなすように白銀と漆黒の翼が現れた。そのままお互いのオーラが相殺し合うことなく全身を覆い夜桜の刀身を全て包み込み一時的に神刀まで昇華させた。


「さて、初めて使う完全龍神化だ。今日は気分がいい派手にいくぞ!」

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