#14
どうしよう…完全にやらかした…。
何をどうやらかしたって?あれから45階層ほど降りてきたわけよ。でも下の階層まで全部凍ってるの…アハハ
何が困るって、マジで寒い!体感マイナス20℃あるんじゃねーの?
あと、あれから一切魔物を見てないんだよね。その代わり所々に魔物の氷像があるんだよ!え?誰のせいかって?知らないなぁ…
あとかなりの量の鉱石が取れました!いやー、うまうまだねぇ!
そして、あの後ミオさんに怒られましたよ……まじ怖い…
とまぁ、こんなことがありながらダンジョン攻略をしている優です。早くお日様を拝みたい今日この頃でございます。
「にしてもなんにも無いな…シラユリなんか面白いことしてー!」
『無茶を言うでないよぉ…なんならここら一帯ブレスで吹き飛ばしてあげよぉか?』
「ごめん、それは勘弁してくれ。」
『ヤシャはなにかあるかしらぁ?』
『我はそのようなことは苦手だ…強いて言うなら、ここに大穴ぶち抜くことなら可能だが…』
「………」
お前らもうそれただの脳筋じゃねぇーか!なに?龍ってみんな脳筋なの?って、ミオさんもそんなに面白そうだから、やろーよ!みたいな目で見るのやめてもらいます?
「お、それ面白そうだね!やってくれ」
翔ぅぅぅぅぅぅぅっ!お前もかっ!
えっ?ちょまてヤシャ口を開けて下向かないで!てか、シラユリも便乗しなくていいから!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛
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《落下耐性のLvが上がりました。》
結論から言いますと落ちました!また落ちました!お陰様でウィンドウのマップ表示には889階層って書いてあるけど、痛てぇ…しかもミオはちゃっかりシラユリに乗ってるし!翔に関してはヤシャに襟首掴まれとるがな…てか、まず俺助けてよ…HPゲージ2割切ってるから…
「優、じっとしててね!」
そういい、ミオが腰に刺してある短剣を取り出し指先を軽く切る。そして滲み出てきた血液を指ごと優の口に入れる…
「っ!」
「これが私の祝福よ。」
少し経つと先程まで2割を切っていたHPがMAXまで回復してるじゃないか…、ついでに魔力も。
「ありがとう。ちょっと手をら出しとけよ。
光よ、万物をも癒したまえ【ギガヒール】」
魔法を発動したと同時にミオ指の傷が治っていく。いやぁ。魔法って便利だねぇ
「にしても火山地帯の次はジャングルかよ…なんでもありだな」
「優、広範囲に影響のある禁呪使うの禁止!次やったらお説教と翔に優の黒歴史暴露してもらうからね!」
っ?!いや、それだけマジ勘弁してくれ!って翔お前も
目をそらすな。
しばらく進むと、やっぱり魔物っていますよね…
はい今回の相手はこいつだ!ウィンドウどーん!
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レーゲンヴルム
詳細
長い胴体と大量の足が生えている。俗に言うムカデだ。とにかく堅い甲殻に覆われている。毒に注意
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……ムカデなのにドイツ語でミミズとはこれ如何に…
どうでもいいや。
「誰が戦う?俺はどっちでもいいけど」
「優に任せるわ」
「私はどっちでもいい」
「んじゃあ、俺やるわ」
とりあえず、ムカデの背中にかかと落とししてみるか…
優がムカデまでの距離を一気に詰めちょうどど真ん中にかかと落としを決め込む。そしてメキッっと音を立てムカデの背中が埋没する。
「キシャァァァァ「うるせぇ死ね」」
優が容赦なく夜桜を横に振るう。そしてムカデが痙攣して息絶える。
「いやぁー雑魚だったわ。」
「あれ?優またステータス上がった?」
「うーん多分火山地帯凍らせたからじゃね?」
「うん、すげー納得した」
いやぁ、我ながらえげつないことしたなぁ……
いっそのこと床収納して下に降りれないかな?
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しばらくして、優を中心に直径5メートルほどの穴があいた。
できた!よしこれで最下層まで行こう!うん、それがいい。え?それでいいのかって?問題ない、できちゃったものは使うしかないでしょ!
「え?優お前なにやったんだ?」
「何って、床収納しただけだけど?」
「いや、それおかしいからね…私が全力で魔法使っても一切傷つかない材質だよこれ……」
「そんなこと言われても…できちゃったからしかたないね。ってことでこのまま最下層まで行きます。異論は認めない」
「「………………………」」
『主はやっぱり何でもありねぇ』
うわ、シラユリがそれいうかよ…
「レッツゴー」