#12
グリフォンの姿に進化？したフロアボスは実に多彩であった。空を駆け回り、風の刃を撃ち出し、超重量を活かし体当たりしてくる。グリフォンとゴーレムの特性をフル活用した戦闘をしてくるので上空に退避しても無意味であるため、優にとってはすこし厄介な敵である。
しかしグリフォンと決定的に違い厄介な攻撃が周りのゴーレムを引き寄せる際に使用した触手である。この黄金の触手が特に狙いを定める訳でもなく振り回されているため迂闊に近づくことさえままならないのだ。その触手は丸で殺せ〇せーのようだった。
「翔、シラユリ、ヤシャ少し時間稼ぎしてくれっ！翔はこれも使ってくれ！お前のユニークスキルなら使えるだろ？俺も一応足止めするから【永遠凍棺】」
そう言い優は無限倉庫から50本ほど長剣を取り出し翔の周囲に突き刺さる用に射出した。俗に言うギルガ〇ッシュ撃ちである。
「ちょっ、危ねぇ！」
「いや、当たらんように撃ったから」
「心臓に悪いから普通に置いてくれ」
「覚えてたらそうする」
その間に優は魔力を神力に変換していった。
そして翔の周囲に刺さった剣がゆっくりと浮かび上がり翔の周りに停滞した。50本もの剣を操作し自分の周りに浮かべその1本1本に様々な魔法を付与していく。例を挙げるならば灼熱地獄・光雷・斬暴風・地層崩壊などの様々な属性の魔法を付与し、フロアボスに撃ち込んでいき剣が着弾する度に魔法の効果が現れ四方八方からズタボロにしていく。
地面を覆うようにミオの凍冷霧が発動されフロアボスが優の永遠凍棺を破り動き出そうとしていたフロアボスを凍りつかせる。
そして追撃と言わんばかりにシラユリとヤシャが放ったブレスが直撃する。さすがに二匹の神龍のブレスに耐えれる訳もなく直撃した所に風穴が空いている。
「ごめん、お待たせ」
ようやく魔力の変換が終わった優は、変換した神力を夜桜に流し循環させ刀身に禍々しいオーラが絡みつく用に包み込み、黒かった刀身に2本の白銀の線が現れた。
そして居合切りの要領でフロアボスの尻尾から頭部にかけて切り刻んでいく。そして前足の前方を切り付けた時にフロアボスを構成していた黄金色の金属が溶けだし、真っ二つに両断されたコアと魔石が出てきた。そして最後の追い打ちと言わんばかりに極大の風の刃が優を襲った。
しかし、優は風の刃を収納してしまった。
《称号【人ならざる者】を獲得しました。》
「いや～疲れたな」
「お前っずっと空中にいたからそこまで疲れてないだろ…」
「いやこの状態けっこう疲れるからね」
「じゃあ、元の状態に戻れよ」
「いや、戻し方知らん」
「・・・・・・」
「あ、できた…」
元の状態に戻った優を襲ったのは、恐ろしいほどの飢餓感である。
すぐさま優は無限倉庫からパンとスープを取出し食べ始めた。
「優どうしたの？」
ミオが驚いた様子で問いかける
「いや、…この力……使った後…お腹…空くの」
優がパンを食べながら答えている。現状況の龍神化の代償として耐え難い飢餓感が襲ってくるのだ。
「にしてもお前食いすぎ」
「しかたない。これがこの力の代償なんだよ。俺がまだ使いこなしていないってのもあるけどな。あれでもまだ一部しか龍神化できてないんだよ…」
「早く使いこなしてくれ」
「まかせとけ」
「そうそう、俺の【夜桜】なんだけどさ、刀身の白い線が消えないんだよね。あと魔力を流すと禍々しいオーラも出るし…」
優の神力を受けた刀身には、フロアボスを切り裂いた時ほどの輝き（禍々しさ）はないが白い線だけはくっきりと残っている。これに魔力を流してみると神力を流した時ほどではないが、禍々しいオーラが刀身を包み込み、白い線が白銀の線に変わった。
「鑑定すればいいんじゃないかしら？」
「あ、その手があったか！」
優は【夜桜】に向けてウィンドウを翳す。
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竜牙刀・夜桜（tear2）
詳細
竜の牙より作られた黒刀。
龍神の神力によって新たな階級へと進化を遂げた。
魔法発動媒体としても使えるが性能は一般的な杖と同格。
PS 杖と同じ効果があるだけ感謝しやがれ
スロット
神気解放
空き
空き
空き
空き
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「……一言余分なんだよなぁ…」
「そうね。でも杖なしで魔法を使えるのは羨ましいわね」
「俺今まで杖無しで使ってたんだけど？」
「…まぁ、うん…」
いや、そんな常識でしょ！みたいな感じで言わないで！杖なくても魔法使えたんだからそれでいいじゃん！でもその困ったような表情可愛いからいいや！いや〜可愛いは正義だねぇ！あれ？そういや翔どこいったんだ？
「ちょっとこっち来てくれー」
あ、向こうに居た。
「この宝箱鑑定してみたんだけど罠があるらしい…優罠解除できる？」
「収納して加工してみる」
そういい、宝箱を収納し、倉庫工房で加工しようとするが、直接中身を取り出せることに気がついた。
「あ、これ中身だけ抜き取れるみたい！」
「早速頼む」
「おけおけ」
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魔王の魂片（吸収）
魔王の魂片（還元）
空の聖剣×10
空の聖弓×1
祝福の種
エリクサー×10
スキルスクロール（神速）
スキルスクロール（平行思考）
スキルスクロール（調教（人））
スキルスクロール（召喚）
スキルスクロール（重力魔法適正）
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ん？何だこのアイテム？ミオに見てもらおうかな
「ミーオーこんなものが出てきたんだけど使い方わかるー？」
そして俺は宝箱の中身が表示されたウィンドウをミオと翔に転送する。
「んー、スキルスクロールは使えばスキルが獲得できる。エリクサーは私の祝福と全く同じ効果だね。それ以外は分からないわね。鑑定してみたら？」
「あ、鑑定の存在すっかり忘れてた」
異世界版Go〇gle先生みたいだな
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魔王の魂片（吸収）
詳細
武具に使うことによって（吸収）の効果を持つ魔剣に変化させることが出来る。
魔王の魂の片割れを封印したもの
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魔王の魂片（還元）
詳細
武具に使うことによって（還元）の効果を持つ魔剣に変化させることが出来る。
魔王の魂の片割れを封印したもの
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空の聖剣
詳細
あらゆる聖剣の原型
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空の聖弓
詳細
あらゆる聖弓の原型
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祝福の種
詳細
とある一定の条件を満たした時に使うことで祝福を獲得出来る種
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スキルスクロール（神速）
詳細
使用することによってスキル【神速】を獲得することが可能（使用可能回数1）
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スキルスクロール（平行思考）
詳細
使用することによってスキル【平行思考】を獲得することが可能（使用可能回数1）
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スキルスクロール（調教（人））
詳細
使用することによってスキル【調教（人）】を獲得することが可能（使用可能回数1）
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スキルスクロール（召喚）
詳細
使用することによってスキル【召喚】を獲得することが可能（使用可能回数1）
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スキルスクロール（重力魔法適性）
詳細
使用することによってスキル【重力魔法適性】を獲得することが可能（使用可能回数1）
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