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ショタで人生やり直し!  作者: ミヨコ
異世界に来ちゃいました。
9/11

赤い子と白い子1

 

 ジュノの可愛さはヘビー級のようだ。1発K.O.である。


 2人が回復するまでしっかり5分ほどかかった気がする。


 回復した2人と俺達は馬車に揺られながらいろんな話をした。


 まず彼女たちは冒険者と呼ばれる職業で、赤鎧さん改めニアは騎士ではなく剣士、白ローブさん改めカエラは魔法使い二人とも18歳で上から4番目のCランク、幼馴染でパーティーを組んでいる。うーんファンタジーの王道冒険者!ワクワクしてきた。


 そして、ここはグランディア王国、王都グランディアークから馬車で3日ほどの距離にある迷いの森(あの背後にあった森のことだ)の脇を通る街道で、ニアとカエラは港街であるトラントから王都へ向かうついでに荷馬車の護衛をしているらしい。ここは比較的安全な街道なので2人でも依頼を受けられたが報酬は安かったと笑っていた。


 自分のことは前世の本名であったミツオミを名乗り10歳と言っておいた、もっと幼そう、年齢をサバ読んでる家出少年だと疑われてしまった。気づいたら草原にいた事、それより前の記憶は思い出そうとすると頭痛がすると言って誤魔化した。

 転生のこと、オパール様のこと、ジュノの詳しいことは内緒にすることにした。まだ世界のことが分からないままペラペラ喋るのは良くないと、俺の異世界知識が言っている。


 ちなみにカエラは炎の魔法、光の魔法、弱いが回復の魔法が使えるとドヤっていた。魔法使いは少ないらしい。御者台においてあるランタンや荷台上部に浮かぶ光の玉もカエラの魔法だそうだ。魔法羨ましい。詳しく聞いても良いのだろうか?

 ちょっとソワソワしているとカエラが、あ!っと声を上げた。


「もしかしてミツオミは、妖精の穴…に落ちちゃった人かなぁ?ただの迷信かと思ってたけどぉ」


 頬に指を当ててカエラが考えるような仕草をしている。妖精の穴とはなんだろうか。


「あぁ、小さい頃にじいがよく言っていたな、良い子にしないと妖精の穴に落ちますよってな」


 はははっと懐かしそうにニアが笑った、じいとはニアのお祖父さんだろうか?それとも貴族に使える老執事とか?でも貴族のお嬢様が冒険者も変だな。


 妖精の穴とは神隠しのようなものらしい、突然居なくなり、どこか離れた場所で見つかったり、数日後や長ければ数年してひょっこり戻ってくるなど。実際に体験した、当事者に会ったという人は聞いたことないので迷信や昔話、子供を怖がらせるときに使う悪い子には鬼が来るぞ〜!みたいな感じのようだ。


 どこの世界にもこう言った話があるのだろうが、ここは魔法や妖精のいる異世界なので、実際そのような不思議体験が起きても何も疑問は無いなと思ってしまう。


「とりあえず、大きな街の神殿に行けば何か分かるかもしれないな…行方不明者リストや、死亡者リスト、大きな地図もあるしな」


 ニアは腕を組みニカッと笑う。



「ありがとうニア」



 ついでに嘘ついてごめんと心の中で謝る。


 馬車はもうすぐ街道沿いの村へ着くらしい。大きくはないが街道沿いなので泊まれる場所や商店があり、この荷馬車にもその村の商店に卸す品が積んであるそうだ 。

 当初の予定では夕方には到着していたそうだが俺に会う前、迷いの森手前付近でモンスターに遭遇して予定よりも遅くなってしまったそうだ。

 モンスターか、まだ遭遇してないが異世界転生者としてはカッコよく魔法で退治してみたいものだ。ジュノの力もまだ平和的な使い方しかしてないので色々試してみたいし。

 すっかり猫のように丸くなっているジュノ、そういえば全然喋らないなと思いながら撫でる。


『ぼくたちがおしゃべりすると人間びっくりしちゃうんだ〜』


「わっ!」


 突然脳内にジュノの声が響いてびっくりしてしまった。

 不思議そうな顔をする2人に何でもないと手を振っておく。


『そっか…じゃあおしゃべりは心の中でだね〜』


 ジュノを撫でながら内緒話みたいでなんだか楽しい気持ちになった。

 目の前のジュノはニャンニャンと鳴いているが、頭の中には…お腹空いたね、お外暗いね、まだつかないのかな?とジュノのおしゃべりが響いている。


 完全に猫状態のジュノと遊んでいたら馬車が止まり、村についたと御者台からオジサンの声がする。



「もう暗くなっているから村長へ入村許可を貰わないといけないな、ちょっと待っててくれ」



 ニアはサッと荷台から飛び降り、オジサンと村の入り口でこちらを伺っている門番のもとへ向かっていった。



「ミツオミは東大陸人?でも言葉も通じるし、違うかなぁ?両親のルーツがそっちとか?服も見たこと無いデザインだしぃ、それに…こんなに真っ黒な髪は初めて見るわぁ、すごくサラサラねぇ〜」


 カエラが俺の髪を摘みながらブツブツ言っている。東大陸という場所は黒髪の人種がいるという事だろうか?


「グランディア王国には黒髪の人が居ないんですか?」


「居ないことは無いかもだけどぉ、赤っぽい黒とか、紫っぽい黒とか?こんなに芯から黒じゃないわねぇ」


 へぇ、そうなのか。ちなみにカエラの髪色は薄い紫色だった、ラベンダー色とでも言うのだろうか?地毛でその色はさすが異世界だな。前世でも紫色の髪なんて親戚のファンキーなおばさん1人しか見たことない。



「おーい、入村許可もらえたぞ!」



 兜を小脇に抱え、ひょっこり荷台に顔を出したニアの髪色は鎧と同じ燃えるような赤だった。わお。


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