おっぱい様はオパール様1
ちょっと思い付いたのを書いてます!読んでもらえると嬉しいです…!
目の前でロマンが揺れている。
それはもう…たゆんたゆん、ぽいんぽいん、と上下左右に揺れながら俺の視線を釘付けにしている。
「~~~!!!!聞いておるのか?!貴様ぁぁぁあ!!??」
目の前のロマン、おっぱいが叫んだ。
プルンと弾む形のよいそれは、俺の理想形である。
「聞いてますよおっぱい様」
「おっぱいではない!!!!オパールじゃ!!!!」
少し目線をあげるとそこには絶世の美女がいる。
ギリシャ神話でイメージするような薄絹の衣装を身に付け、大きく胸元が開いている。金にも桜色にも見える綺麗な髪は耳の上辺りで複雑に編み込まれ後ろに流されている。めっちゃ長い。
自分は身長が180以上あったので大抵の女性よりは背が高い自信がある。だが目線をあげなければ彼女の顔が見えないのは、俺よりも彼女の背が高いから…ではなく、彼女が宙に浮いているからだ。たぶん普通にならんで立てば俺の方がかなりデカそうだ。
もちろん普通の人間が浮かぶことなど出来る筈もなく…彼女は神様なのだと言う。
まぁ確かにそう言われてみれば神々しい感じもする、とくに胸元が。
「チラッと見るんじゃない!!!じっと見つめるのもダメじゃ!!!」
「あ…」
パッと手で隠されてしまった…
「残念そうにするでない!!!妾の話を聞いていたのかと訊ねておるのじゃ!!」
「聞いてましたよ…だから言ってるじゃないですか、おっぱい様の望まれた魂を持った少年は俺のお陰で事故に遭わずに生きてるって」
途中「オパールじゃ!!!!」とデジャヴ感があったが流してしまった。
「なぜじゃ…妾はずっとあの少年の魂を心待にしていたのに…あの少年の天命はお主のせいで変わってしまった…地球時間であと92年はこちらに来ないことになってしまったではないか…」
たしか10才くらいの男の子だったので102才くらいまで生きるってことか?
「長生きできるなら良いことじゃないか?」
「天命を変えてしまったのじゃぞーーーー!!」
はははっと俺が笑うとおっぱい様がキッと睨んだ。そしておっぱいをブルンッとさせ俺をビシッと指差しながら言い放つ。
「あのように美しく、可愛らしい顔…じゃなくって魂の持ち主は滅多におらぬ!1000年に1人、イヤ、もっと稀かも知れぬのに…!新たな魂を待つ時間もない…!!」
腕を組みブツブツ呟くおっぱい様のおっぱいがムニュムニュと腕に潰される様を眺めているとおっぱい様が嫌そうな顔を向けた。
「もう仕方が無い……お主、妾の世界に転生せよ」
「やったーーー!!!」
俺はついに世界中の厨ニ病罹患者が切望する異世界転生権を手に入れたのであった。