表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おはようリトル  作者: たかや もとひこ
14/14

第14話 未来に

 あれから幾度か秋が過ぎ、次の春にはボクは中学校の制服を脱ぎ、高校へ行くことになる。

 かつてリトルは『いまのこの瞬間も一秒後には過去になる。そして過去は無数に積み重なって歴史になる。そして、それは未来へつながるんだ』と話してくれたことがあった。

 あの時はまったくわからなかったけど、いまなら少しわかる気がする。歴史とは、きっと記憶だ。そして記憶は生き物が生きていく中で受けつがれていくものだ。一番の友だちと過ごした、あの短い期間。ボクらは一瞬一瞬(いっしゅんいっしゅん)を生きて、2人で歴史を作ったんだ。

 そして次は未来の番。

               *

 ボクは今でも河の土手道を通ることがある。

 気がつけば、今でも頭の中のリトルに話しかけているボクがいる。

 もちろんリトルからの返事はない。でも諦めたわけじゃない。それどころかボクは将来、生物学の学者になろうと思っている。そして必ず方法を見つけるんだ。頭の中に目覚まし時計を作る方法を。

 どうしてだって?

 だって、今度こそボクの方が先に寝坊(ねぼう)の友だちに、こう言ってやりたいからさ。

「おはよう、リトル!」って。


               了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ