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第二話 小春日和。
「そんなこと知ってるよ。
だっておまえ、
おれのこと、
ずっと好きだもんな。」
『知ってたの!?』
「初めて会った日からな。
おれもな。」
『そうなんだぁ。
内緒の片想いじゃなかったんだ。』
「ああ。
だからもう、
おれを試さなくてもいいんだぞ。」
『うん。』
「これからは、
内緒の両想いだぞ。
二人だけのな。」
『うん。』
「こ。」
『あ?』
「あ?」
『は?』
「は?」
『なんでもない。』
「よし。」
『キャッキャ。』
「あ?」
『言ってよ!それぐらい。
はい、キャッキャ。』
「ウフフ。」