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運命のヒト。《連載版》  作者: 小日向ひより
3/4

3、シリウス様に会いました。1

今回は少し短めです。

 あっという間に一週間が過ぎ、私は今、シリウス様主催のパーティーに来ていました。


「えっと……自然豊かな良い所ね」


「“物凄い田舎町ね……”っていう本音が丸出しですよ、姫様」


「リリィ、主人の心を読むのはやめなさい……あ、あれっ」


 私の視線の先には、シリウス様がいらっしゃいました。千里眼で見た通りの優しそうなお方です。


 私は、シリウス様の方へ歩んで行きました。



【シリウス視点】


「お……」


 視界の端に、此方に歩んで来るエミリアたんが映った。


 ……一国の姫を“エミリアたん”と呼ぶのは非難されるだろうが、そんなことはどうでも良い。


 …………一目惚れだった。


 10歳の時、エミリアたんを初めて見たその時、俺は彼女に恋をしてしまった。


 けれども、男爵の俺と姫のエミリアたん、余りにも身分差があり過ぎる。


 それに加え、エミリアたんには婚約者がいた。


 帝国の第二皇子の、レオ・アルバータだ。


 その婚約者と結ばれて、本当に幸せになれるのなら、俺も身を引こうと思ったが、きっと気の多いアイツと婚約しても、彼女は幸せになんかなれない。


 エミリアたんには申し訳なかったが、2人の婚約が破棄されるように、仕向けさせてもらった。


 レオの好みそうな女を平民の中から見積もり、俺の親戚の男爵家の養子とした。


 レオとエミリアたんの婚約は破棄された今、俺ことシリウスが、エミリアたんと婚約する運命にある。


 千里眼を持つのは自分だけだと、エミリアたんは考えているはずだが、それは間違いだ。


 エメラルドグリーンの瞳を持つ俺も、千里眼を持つ者の一人。


 さあ、この能力を駆使して、エミリアたんを手に入れてみせようじゃないか。





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