十九、千哉、帰路に着く。
一色には主な支城が三つある。南の港町付近を治める城、西の国境を警戒する城、そして領地の東側。特に東側の支城は東西と南に分かれる大きな街道の分岐点にあり、交易行路として重要な拠点となっている。
城は小高い丘の上にあり、その眼下には町が広がっている。町は民家と入り組んだ小路が多い。その町を抜け、城門まで進むにはジグザグにねじ曲がった坂道を上らねばならない。無論、容易くは上らせてもらえないだろう。
攻めがたく、守りに徹した城塞だ。
「……小城のくせに厄介な造りをしてる」
遠眼鏡を覗き込み、舌打ちを漏らすのは痩せ型の男だ。
城の東側、川を挟んだ林の中で斥候を率いるのは、皆元隆光四天王のひとり――碓氷貞道であった。
先日、主君皆元隆光が一色の侵略を決定した。正直、やっと重い腰を上げたか、と貞道は万感の思いである。彼は四天王筆頭である渡邊頼綱とともに一色領に進軍し、現在は斥候を任されていた。
「定石通り、籠城か」
貞道はなおもぼやく。
遠眼鏡に映る小城は沈黙している。兵を動かす気配は無く、領民も城内に籠もるか、すでに町を出ているだろう。攻め戦は用心して動かねば損害が増す。貞道はガシガシと頭を掻いた。
「あー、めんどくせ……」
頭を使うのは苦手だ。こういうことは熊吉とか賢しい人間にやらせるものだ。残念ながら熊吉はこの場にいない。金吾とともに、坂上の自領で兵を集めている。
「貞道様」
盛大にため息を吐いたとき、背後から名を呼ばれる。胡乱な目を向けると貞道の配下がかしずいていた。彼は頼綱がいる本陣に待機させていた従者だ。それがここに来たということは、何か動きがあったらしい。
「なんだ」
「渡邊様が殿の密命を受け、本陣を離れました」
「あぁ?」
報告に眉根を寄せた。それに斥候の兵たちも顔を見合わせたり、小声で何か話し出したりする。貞道は遠眼鏡を戻して、考えるようにこんこんと肩を叩く。
「密命だと? 内容は」
「申し訳ございませぬ、そこまではなんとも……。しかし渡邊様は慌てたご様子でありました。急を要する次第には変わらないかと」
貞道は顔をしかめて押し黙った。
考え事が増えてしまった。渡邊頼綱はこの、一色攻略の先鋒部隊の大将である。その大将が自ら、主君の命を賜り本陣を抜け出した。確かに渡邊頼綱は主君皆元隆光の側近、懐刀である。しかし、だからと言って、このような状況で軍を放るわけがない。
「家臣の方々も戸惑いを見せております。よもや殿の身に何かあったのでないか、と……」
従者の焦る言葉は貞道の耳に届いていない。
貞道は考えていた。蛇のような目を細め、枯れ枝のような指先で顎を撫でる。
――何かがおかしい。
頼綱は堅実で常に冷静。側近として隆光を支え、滅私奉公を絵に描いたような人物であった。
しかし、近頃は様子がおかしかった。変に考え事をしているときが多く、ふとしたときに違和を感じる。最近、最も冷静を欠いた彼を感じたのは、確か七日ほど前。片田舎にある小さな村を偵察に向かったあの日。あの、牢人を始末した時――。
「何か、あるのか……?」
きつく目を眇めて貞道は呟いた。
沈黙が林の中を包む。兵と従者は貞道の次の言葉を待っていた。
そして貞道は苛立ったように髪を掻き回して叫んだ。
「あーっ、考えるのは性に合わねぇ! ともかく陣に戻るぞ、攻城は賢い奴に任せる」
貞道はぶっきらぼうに言い捨てて、馬にまたがった。
* * *
重く垂れ下がった灰色の雲が生い茂った木々の合間から見える。時おり、初夏の、温い風が吹きつけるが、傷ついた身体を癒してくれた。
鬼柳千哉はふっと小さく息を吐いた。
「お体は大丈夫ですか?」
影が差す。ともに腰を下ろす彼女は、美しい着物を着飾っており――今は泥にまみれ、ところどころほつれている――そして、綺麗な鳶色の瞳がこちらを不安げに見下ろしている。鬼酒千早。『鬼』である鬼酒一族の頭領であり、皆元隆光に寵愛を受けていた。
曇る表情に千哉は安心させるように笑った。
「心配するな。少し休んだらまた動ける」
「ですが……」
「大丈夫だ。傷の一つや二つ、どうということはない」
千哉は怪我をしている。それは隆光から逃走するときに負ったもの。『鬼』は治癒力が高いゆえ回復も早い。しかし、今回は違った。
隆光の愛刀でつけられた刀傷は『鬼』の治癒力をもってしても、一向に完治しなかった。隆光曰く呪われた刀だそうだ。必ず死に至るとか言われているらしい。が、傷は塞がりつつある。安静にしていれば治るだろう。そう楽観視しているが、ゆっくりもしていられないのだ。
「国は越えただろうか」
千哉たちは皆元の追手に見つからないように国境を越えていた。恐らく、既に皆元の兵たちが街道を塞いでいるだろう。国境の峠は慎重に越えて行かねばならなかった。
森の中、道なき道を歩いて丸一日。千哉は少し焦っていた。
「そろそろ行こう」
「え、もう少し休んでいったほうが……」
「もう十分だ。心配するな」
千早の戸惑う声を制して、千哉は立ち上がる。羽織を肩に掛けて千早に手を伸ばした。
「行くぞ。立てるか?」
「は、はい……」
腑に落ちない顔つきをしているが千早は素直に手を受け取った。
千哉はふっと息を吐いて頬を緩め、彼女を心配させないように口を開く。
「もうすぐ国境だ。恐らく、仲間が俺のことを探している。近くにいればすぐに見つけることができるはずだ」
「里の者に知らせていないのですか?」
千早は驚いたようで顔を上げる。千哉は苦笑しつつ、足元の雑草を踏みならしながら歩き出す。手は繋いだままだった。
「勝手に飛び出したからな。……あいつもすごい形相で追いかけてきた」
「あいつ、とは……?」
「話したろ? 俺の友人だ」
千早はハッとして息を飲み、まじまじと千哉を見つめた。そんな視線に気づかないふりをして千哉は続ける。
「あいつは己よりも他人のことを考える奴だ。一色の嗣子として、国を民を、そして鬼を背負っていくと言い切った」
千哉は視線を上げ、木漏れ日が差す空を見つめる。
「あいつは愚かしいほど真っ直ぐで阿呆だが……、俺は信じたくなった。その馬鹿げた戯言を。俺もつくづく馬鹿だな……」
すると握られた手に力が加わり、硬い声音が耳に入った。
「……今、故郷に帰るのは、そのヒトのためですか」
「それ以上に、お前を助けたい」
手に込められた力が弱くなったのを感じた。
「確かにあいつも大切だ。だが、俺は『鬼』だ。同族を思うことは当然だろう? 今は鬼酒の力になりたいんだ。……わかってくれるか」
真摯に訴えると、千早はぼそりと呟いた。
「羨ましい」
「え?」
千早は胸に手を当て、何かを堪えるように唇を噛む。
「何もできなかった。仲間が殺されていくのを見ているだけだった……暴力に屈するしかなかった。……千哉さんは、鬼柳は違うのですね」
「す、すまない……」
千哉は慌てて彼女の言葉を遮った。鬼酒一族にとって『人間』は不倶戴天の敵だ。『人間』と共にある、などという千哉の立場を不快に思うのは当然であった。
千早は目元を拭い、千哉と視線を合わせた。しかしその瞳は生気に溢れており、力強く、迷いを感じさせない。千早は端正な顔を綻ばせた。
「あなたの言葉に嘘は感じられません。心から、そのヒトを信頼していることが伝わります。仲間を疑うなど私はできませんから」
「千早」
「ですから、連れて行ってください。私に知らない世界を見せてほしいです」
「任せろ」
千哉は不敵に笑った。
「必ず鬼酒を復興させるぞ」
はい、と笑顔で答えると千早はくりっと小首を傾げる。
「いつか、ヒトと仲良くできるでしょうか」
「そうだな……。だが、あいつはたらしだから気をつけろ」
「た、たらし……?」
「ともかく近づくのはやめておいたほうがいい。千鶴……あ、妹が……」
「妹さんがいらっしゃるのですか」
千早が相槌を打つと、千哉は嬉々として語り始めた。
「あぁ、千鶴と言う。素直で健気な奴だ、そして愛らしい。愛嬌があり誰からも慕われる。自慢の妹で大切な家族だ。妹を守ることは兄の使命だろう? だから俺はあいつの魔手から千鶴を守らなければならないのだ。千鶴は誰にも渡さん。……あぁ、考えたら不安になってきた。急ぐぞ」
「は、はぁ……?」
唐突にまくし立てる千哉に、千早は首を傾げた。
不思議そうな表情に気づいた千哉は咳払いをひとつした。そのとき、背後から何かの気配を感じた。千哉は振り返り、林の彼方を睨みつける。
「……何か来ます」
千早も気づいたのか柳眉をひそめて呟く。
千哉は腰に佩いた刀の鍔元に触れる。灰色の雲と茂る草木のおかげで日光が遮られてほの暗い。が、虫の羽音すら拾う聴覚を駆使して周囲を警戒した。
ゆらり、と影が動いた。
千哉は千早を背に庇い、刀の柄を握り締めた。
――追手か?
鋭い殺気を放った千哉の視界に入るのは、地面に倒れゆく黒装束だった。
「……?」
訝しく思った矢先、血の匂いが嗅覚を刺激する。これから察するにあの黒装束は血を流しているのだろう。多分に、もう絶命している。
「皆元の……?」
「そう、こいつらは皆元の犬」
聞き覚えのある声が木の陰から届き、千哉は目を剥いた。
どさ、とまた黒装束が倒れた。その背後から現れるのは、黒い合羽を羽織った青年。手には血に濡れた小太刀。暗く、底の知れない深い藍色の瞳は無慈悲に輝いていた。
「み、稔……」
「こんにちは。千哉さん」
茨城稔は口の端だけを上げて笑ってみせた。
その微笑みに千哉は悪寒が走り、自然と刀を持つ力が強くなる。
悪寒を感じたのは彼だけではない。背後にいる千早は驚愕に目を見開いて、震えていた。
そんな二人を意にも介さず、稔は笑顔をたたえたまま口を開く。
「ふたりを追っていたのはこいつらだよ。まぁ、邪魔だからぜんぶ殺したけど。それよりも、ぼくがここにいる理由はわかるよね? 千哉さん」
冷徹な視線がこちらを射抜く。千哉は唾を飲み干し、掠れた声で訊ねた。
「お前は……何がしたい?」
「何を寝ぼけたことを言ってるんだ、あんたは」
稔は呆れたように肩をすくめて、懐から懐紙を取り出した。それで小太刀に付着する血を拭い出す。
「部外者のあんたに答えることはない。あんたはぼくの質問だけに答えておけばいいんだ。……そう思うでしょ? 千早」
「っ……」
上っ面だけの、にこやかな笑みを向けられて千早は肩を縮める。蒼白の表情の彼女は地面に倒れる人間を一瞥して、蚊の鳴くような声で稔に言った。
「ほ、本当に……稔君が……?」
「そうだけど……そんなこと聞いてどうするの?」
稔は赤黒く染まった懐紙を放って、平然と答えた。
「人間がどうなろうと鬼には関係ないでしょ。だいたい目障りだった、千早のまわりをうろうろしてて……だから殺した」
「そんな……どうして……」
そううわ言のように繰り返す千早。殺人を犯した稔を信じられないのだ。ふるふると頭を振る彼女を、千哉は見ていられず、彼女の手をぎゅっと握りしめた。
そして再度稔に目を向けると、稔は虚を衝かれた顔をして茫然としていた。
「なんだよそれ……。千早まで……っなんで……!」
稔は歯を食いしばり、千哉に睨みつけた。
「あんたがっ……! ぜんぶあんたのせいだ!」
「何を……?」
戸惑うこちらに稔はハッと短く笑って、冷酷に顔を歪ませた。
その視線の先には千早がいた。
「千早。……兄さんがどこにいるか知ってる?」
「やめろ稔!」
聞いた途端、千哉は稔へ飛び出していた。千哉は抜き放った刀を稔に叩きつけるが、稔は平然と白刃を腕で受け止めた。鉄と鉄がぶつかった音が聞こえ、稔の衣服の袖口が裂ける。手甲だ。
稔は嘲笑う。
「あれ、千哉さん? もしかしてまだ話してないの」
「口を閉じろ……!」
「裏切り者が何を言ってるんだよ」
「なんだと……?」
眉をひそめたとき、稔が刀をいなした。ぐん、と強い力が掛かり、切っ先が地面に落ちて千哉は体勢を崩す。その一瞬を稔は見逃さなかった。
「退けよ」
鞭のようにしなる脚が千哉の脇腹に抉った。
千哉はくぐもった声を上げて吹き飛び、雑草の中を転がる。すぐさま受け身を取り、四つん這いのまま顔を上げたとき目に入ってきたものは、鋭利な銀光――小太刀だ。
「ぐっ、あ……!」
それは手の甲を貫通し、地面に突き刺さった。痛みに呻く千哉に見向きもしないで稔は笑顔のまま千早へ近寄った。
にっこりと笑う稔。千早が表情を変えることはない。焦点の合わない瞳は小刻みに揺れ、蒼白の表情で稔を見つめている。
「ねぇ、千早」
そのささやきはとろけるように甘いが、粘つくような不快感を与える。
「兄さんがどこにいるのか、知ってる?」
「ゆ、ユキは……里にいるんじゃ……」
「違うよ」
「千早! 聞くな!」
怒鳴ると、稔はますます口角を吊り上げる。そして、無情に告げた。
「兄さんは死んだんだ。そこの鬼に殺されたんだよ」
「え」
「稔――ッ!!」
千哉は手と地面を縫いつけた小太刀を乱暴に引き抜いた。鮮血が迸り、形容しがたい痛みが襲いかかる。しかしそれを咆哮でかき消し、千哉は地を蹴った。
怒りの鉄拳は稔の横っ面を打ち据え、稔が雑木林の彼方へ飛んで行く。千哉はすぐさま顔面蒼白の千早を振り返った。
「千早!」
無傷の右手で彼女の肩を掴む。
「頼む! 聞いてくれ!」
だが彼女から反応は無い。澄んだ瞳は光を失い、小さく艶のある唇は半開きのまま。目の前にいる千哉を見ていない。魂が抜け落ちたように立ちすくんでいる。それでも、千哉は激しく言い募った。
「千早! 言い訳にしかならないことはわかってる! いくらでも罵倒しろ、なんなら命を差し出してもいい。だから! 話を……、こっちを見てくれッ!!」
絶叫した途端、背後で殺気が満ち、脇腹に冷たいものが当たった。
「……ッ!」
そう感じたのも束の間、すぐさま背中に激痛が走り、燃えるように熱を持ち始めた。千哉は驚愕と痛みに顔を歪めて、目を動かした。
「み、稔……っ」
彼の手には小太刀。その切っ先は深々と、千哉の背中に突き刺さっていた。稔は冷酷に告げる。
「邪魔」
肉を断つ、気味悪い音を聞きながら千哉は地面に倒れる。こちらを見下ろす稔は感情の無い瞳をぶつけた。
「言ったよね? これ以上邪魔したら容赦しないって」
「お前は……そこまでしてっ」
激怒する千哉など稔は目もくれず、硬直する千早の手をそっと握り、吐き捨てる。歪曲した事実を。
「千早。……兄さんは死んだんだよ」
「……」
「嘘じゃない、ぼくはこの目で見たんだ。こいつが人間をおびき寄せて、殺したんだ」
「ふっ、ふざけるな……!」
立ち上がれない千哉は唾を飛ばした。すると稔が忌々しそうに顔を歪めた。
「ふざけてるのはそっちだろ」
「なにっ……」
「誰のせいで、兄さんが死んだと思ったんだよ? ……ぜんぶあんたのせいだろっ!」
突然、稔は千哉の頭を踏みつけた。土を舐めさせられるが身体は言うことを利かない。呻く千哉を稔は蹴り続けた。
「あんたが来たからっ、あんたが人間なんかに従ってるからっ! なんで下等な輩に媚びるの? あんたらは利用されてるんだよ、体よく使われてるのがなんでわかんないんだよ!!」
「グッ……」
「ハハッ……。無様だよ、わざわざこんなところまで来てさ。鬼酒を救うのはぼくなんだよ、千哉さん」
血を流し過ぎたか、意識が朦朧としてきた。何度も火花の散る頭に千哉は耐え忍んだ。
やがて稔の足は止まり、茫然自失の千早を振り返った。
「千早。一緒に行こ? 人間に飼い慣らされた鬼の話なんて信用ならない。ぼくとふたりで『鬼』の国をつくって、人間を滅ぼそうよ。ね?」
「ま、待て……」
千哉は掠れた声で呟く。鉄の味がする唾を飲み下し、おもむろに腕を宙にさまよわせた。
ぼやけた視界はなんとも頼りない。もはや虫の息に等しかった。胸の傷は再び開き、左手は使いものにならず、背中は燃えるように熱を持っていた。
だが、千哉は諦めなかった。
何度でも、何度でも、手を伸ばす。
彼にこれ以上罪を重ねさせないためにも。奇跡に等しいこの出会いを、同族を助けたいという願いを捨てたりなどしない。
鬼酒を見届けると千雪と約束したのだ。
それを果たさずにして倒れるわけにはいかない。
千哉は傷ついた身体をゆっくりと持ち上げる。ぽたぽたと滴り落ちる血など意にも介さず。
「道を外そうとする同族を止めることは、同族としての務めだ……」
「まだ……」
稔の眉間にしわが寄り、小太刀を握る手が震えた。それでも千哉は不敵に笑ってみせた。
「俺はお前を止めると決めたんだ! 何度でも立ち上がってやるぞ」
「この――ッ!」
――そのとき、一頭の馬が飛び込んできた。
毛並みの整った栗毛。雑草と土を巻き上げて突っ込んだそいつは大きくいななき、前足を上げた。
「化け物が三つ、隠密は一つも始末できなんだか……」
その馬にまたがる主が呟く。
その声は千哉も聞いたことのある人物だった。稔が苛立った様子で小太刀を構え直した。
「こんなときに……!」
歯ぎしりをする彼は憎悪の瞳をそいつにぶつけた。
しかしそいつは興味がなさそうに鼻を鳴らした。
がっちりとした体格にまとうのは黒を基調とした金襴の陣羽織、その中には鎖帷子。全身から漂う雰囲気は研ぎ澄まされた刃のよう。そして、腰に帯びるのは独特な形状をした刀。
「やはり『鬼』は、駆除すべきだな」
皆元隆光四天王筆頭、渡邊頼綱は彼らに追いついた。




