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詰め込み箱 小話  短編  中編  作者: ヒスイ
美人さん と 私 シリーズ
7/7

美人さん と 私  朝の出会い

私は今日も分厚い瓶底眼鏡をかけて学校へと登校する


「行ってきます」


そう言って家を出て電車に乗るために駅へと向かう


私の風貌は髪を肩より少し長く伸ばし前髪は長めで瓶底眼鏡

はっきり言って根暗な感じの真面目ちゃんだ


何でこんな格好をしているのかと言えば私の顔に問題があるからだ

自分の顔を自画自賛するのは嫌だがある友人曰く゛凛とした絶世の美形 ゛ らしい


男か女かわからないとも言われた

私はれっきとした女だ、失礼な


顔を曝けていた小さい頃は変質者によく誘拐されそうになったので

徹底的に護身術を両親に覚えさせられた

なのでそこら辺の男よりはよっぽど強い


まあ この格好は変質者予防とゴタゴタ防止のためだ

平穏な生活にはこの格好が欠かせない


あ こんな事を話している内に電車が着た


私は混んでる電車に乗り込む

座る所はないので手摺を持って出口の傍に立つ


(眠いなぁ・・ふあぁあ)


小さく欠伸をしながら電車が目的地に止まるのを待つ


ふと目を隣りに向けるとそこにいたのは、もの凄い美形だった


染めてはいなくて地毛なのかサラサラの金髪に優しげな少したれ気味の目

全体的に柔らかい雰囲気の美人さんだ


制服が私の高校の制服なので同じ高校なのだろう

因みにブレザーだ


う~ん それにしても美形だなぁ 目の保養、目の保養


そう思いながら見させて貰う


・・ん~何か様子変だよなぁ・・・


彼は少し口を開きかけては閉じるを繰り返して、何かに耐えるような表情をみせる

不思議に思い失礼にならない程度に観察させてもらう


・・・彼の後ろの男が彼の尻を撫でまわしている

・・痴漢か・・気持ち悪いな・・・


私も素顔をさらしていた時には何回もあったことがあるので不快になる

なかなか自分からは言いにくいからなぁ~アレ


まぁ 私は堂々と言ってやったけど


とりあえず目の保養にもさせて貰ったし此処はいっちょ助けるか


そう決意しソッと痴漢と美人さんの方へ近づく

こそっと携帯を使って証拠映像を撮って言い逃れできないようにする


そして私は周りに聞こえないよう話しかけた


「おじさん その人嫌がってるじゃないですか、やめたらどうですか」


そう私が言うと、その男は慌てて手を離し言い訳をする


「な・・何を言ってるんだ、言いがかりは止めなさい」


・・証拠はバッチリあるんですけどね~

本当最低野郎ですね


「証拠はあるんですよ?見ます?」


そう言いながら男へと証拠映像をみせる


「っ・・・」


男はしまったという顔をした

当たり前だろう、言い逃れ出来ないほどバッチリ映っている


「で 被害者のお兄さん、どうします?駅員さんに引き渡します?」


まずは被害者の気持ちが第一だろうとおもい問いかける


「い・・いえ・・そんな・・」


大人しそう美人さんは曖昧な返事だ こんな最低野郎に情けは無用!


「ほ・・ほら!彼もこう言っているのだからね 私は失礼するよ」


そそくさとその男は駅につき電車の開いた扉から逃げて行った


くそ!逃したか・・・


「あ~あ・・逃げられちゃいましたね・・すいません」


「いえ!助けて下さってありがとうございます!」


そう言って美人さんは頭を下げる


「いえいえ お気になさらずに。ああいう人は私は嫌いなので」


そう言って美人さんに微笑む


困った時はお互いさま。困っている人を見捨てる程鬼畜ではない

同じような体験をしたことがあるだけに余計そう思う


「っ・・本当に・・ありがとうございます」


顔を美人さんは少し赤らめる 色っぽいなぁ~


「ええ、まあ・・どういたしまして」


そこから私と美人さんは隣に立って世間話をしつつ私達が降りる駅までの時間を潰した

話を聞いたところ美人さんは同い年で4組の人らしい


とりあえず携帯のメアドを交換しようと言われたので交換した

なかなかに好印象の美人さんだった


「では・・僕は友人を待たせてますから。メールしますね!」


「ええ 楽しみに待ってます」


そう言って美人さんと駅に降りた後別れた


この時の私はこれが私の日常を揺るがすなんて思ってもいなかった








な・・名前が出てきていない・・

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