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私の進む道 小話
シアンさんのみる夢について
短いです
貴方の夢をみる
何時も何時も決まって私が情緒不安定な時に限って
貴方に 会いたい会いたい会いたい会いたい・・・
どんなに願ってもどんなに捜しても貴方を見つけられない
嫌だ・・嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
貴方のいない世界は辛くて悲しくて無性に泣いてしまいたくなる時がある
そんな気分で眠った夜は必ず貴方の夢をみる
暗闇の中で貴方が私に向かって微笑んで私は嬉しくて嬉しくて駆け寄って抱き着こうとする
でも、手が触れそうになった瞬間貴方は消えてしまう
何で?何で?何で?
そう問いかけても返事なんて返ってくる訳もない
独りぼっちの暗闇は冷たくて寂しくて
そう思った瞬間目が覚める
私は重たい体を起き上がらせ頬を伝う涙に気付く
その涙は悲しいのか・・・それとも
「貴方に会えて嬉しいのか・・・どちらだろう」
分らない・・わからない
この夢は、きっと貴方をこの手で抱きしめられた時
きっとみなくなるのだろう
ああ はやく会いたい。どんな手を使ってでも貴方を見つけ出してみせよう
今日もそう決意し私はシアンとしての一日を過ごす