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こんな異世界は望んでない  作者: 川北宙
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1.転生

 掲示板に書き込まれていた転生する方法とは、このようなものだった。


 結局はパッションよ

 大事なのは心だよ こ こ ろ !!

 と言うことで、今からワタシの書いた通りの行動を全力で! 熱いパッションを持って! 実行しなさい! いいわね!? 大丈夫!!? Do You understand!??

 じゃあいくわよ〜 まずは足をガニ股にして、膝が直角になるまで腰を落とす。胸をピンと張って、右手は胸に、左手は人差し指をたてて、鼻の中に第二関節まで入れる。そして最後にその状態で、「パッション!!」と叫ぶのよ!


 軽く殺意がわいた。

 ていうか文章が結局から始まるってどう言うことだよ。何を経ての結局なんだよ。

 いや無理でしょ、これ、絶対無理でしょ。

 これを書いたやつが目の前にいたらドロップキックからのチョークスリーパーのコンビネーションを決めてやるところだね。もちろんタップする間もなく締め落としてやる。

 だがまあやらない後悔よりやる後悔だ。

 まあどうせ無理だろうが、ちょっと恥ずかしい思いをするだけで、この退屈な日々からおさらばできると言うのなら喜んでやってやろう。

 ということで、あまり期待はしないが、やってみる。


 誰に見られていると言うわけではないが、かなりの羞恥を感じながら、掲示板に書かれていた通りの体制をとり、恥ずかしさを堪え、そのまま自分の喉を限界まで開いて、「パッション!!」と叫んだ。

 そうしたら次の瞬間、体の周りがまばゆくひかり出してきた。

 

 (え!? なにこれ?? ほんとに行けちゃうの? こんなふざけたポーズでほんとに異世界いけちゃうの? 正直ほぼ100パー無理だと思ってたわ! まだ宝くじ当選とかの方がありえるとか思っちゃってたわ!!)


 なんてくだらないことを考えていたら、だんだん意識が遠のいてきた。


 (あれ?これ割とマジでやばいやつじゃね?あ、ちょま、立ってらんない。死ぬ。)


 薄れゆく意識の中で、俺は見てしまった。

 さっきの掲示板の続きに


 なーんちゃって! え? ひっかかった? ひっかかっちゃった?? テッテレー!! 全部嘘でーす! バーカ アーホ あんぽんたんのすっとこどっこい!!

 

 と書いてあるのを。

 え? じゃあなんで俺こんな死にそうなん? ああ、もうなんでもいいや。とりま神様、人生最後のお願いです。あの文章を書いたやつが、なるべく苦しく惨めな思いをしながら死にますように。


 ここでプツリと悟の意識がきれた。


 

 

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