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座椅子は用意しています。

無花果。

作者: caem


 この粒々 この甘酸っぱさ まぁ食べにくいけどね


 しっとりとした果肉と しっとり濡れた指先をペロペロ


 無花果のように狂おしい 隅々まで しゃぶる


 種を捨てるなんて勿体無いから 余すことなく


 もう止めてよって言われても 好きなんだからしょうがない


 ここは苦いなぁ ここは辛いなぁ ここはクセが強いなぁ


 ドロドロに混じり会うのもいいけど


 果てさせないでよ 飽きさせないでよ


 あぶない果実でいてよ


 無花果のように狂おしい 肌艶をさらけ出しておくれよ

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