第三章の登場人物(ネタバレ要注意)
第三章に登場する主な人物です。一章と二章はそちらを参照してください。
後半の登場人物を含みますので、ネタバレを望まぬ方は絶対に見ない方がいいです。
■コリン・ペリー
砂漠の惑星エランドにある町、エギムの門前で開業する酒場『砂丘の底』を営むペリー家の次男。黒髪に茶色の瞳、白い肌で、痩せているが体の大きさは平均的。
優秀な料理人で十歳になる前から店の厨房を任されていた。接客は苦手で、機械いじりが趣味。
十四歳の時、魔法を使えるようになる。
■ニア(人間名 ニア・ランス)
『砂丘の底』の飼い猫。
コリンが生まれて間もなく店に貰われて、以後コリンと一緒に育つ。
十四歳の時、願いが叶って魔法で人間の姿になる。薄い茶色の長い髪に白い肌、灰色の瞳、小柄で細身、しなやかな身のこなしはやはり猫のよう。猫耳や尻尾はない。
■ケン・ローズ
コリンと同い年の友人。金髪碧眼の美男子だが、エンジニアとしては既に一流。ハードウェア担当。
■シルビア・ハーパー(シル)
ケンの幼馴染。浅黒い肌に薄い茶色の長い髪の美少女。ケンと同じくエンジニアとしては既に一流。ソフトウェアの天才で、凄腕のハッカー。
■ジュリオ・エルナンデス
エギムでジャンク屋を営む中年男。浅黒い肌に天然パーマの黒髪、少々突き出てきた腹を気にしている。ラテン系の明るい性格で、元恒星船のエンジニア。
面倒見がよく、ケンとシルが小さいころから技術を教えた。
■ハロルド・マホニー
黒い肌で、髪は白髪が増えたので短く刈っている。やや腹が出ている人の好い老人。第一線を引退した総合エンジニアで、エギムの町の相談役だった。
その正体は、惑星エランドで暗躍する盗賊団「天の枷」の首領エリック・ゲレツで、エギムの町民一万人を見捨てて逃げた男である。
■ヤロスレス・ドロブニー
エギム崩壊時の町長。ハロルドから多額の裏金を貰い、町の出入りに便宜を図っていた。
治安部隊を通じてハロルドとその仲間を排除しようとしたが失敗し、混乱して多数の爆発物を町に仕掛け、町を崩壊に至らせた張本人。
■スー・シュルム
エギムの町の精霊魔術師。長い白髪に黒い肌の神秘的な雰囲気を持つ女性。
コリンの母親くらいの年齢。エギムの教会で多くの弟子に魔法を教えている。辺境の町には不似合いな、高位の魔術師。
■バルトシュ・クライフェルト
エランド一の盗賊団「天の枷」の首領エリックの右腕で、優秀な精霊魔術師。
■アイオス
Integrated Jump Navigation System AI type05.00
(統合型恒星船運航管理システムAIタイプ5.0 AI05 通称アイオス)
ヴォルトによる補給を中心に統合された12隻のジャンプ船団の運航を一元的に管理する、MT喪失以前に建造された人工知能。
ナンバー2ゲートには大型旅客船『スペリオル』、ナンバー6ゲートには小型レストラン船『オンタリオ』が接続されている。
■メアリー・クレール
二十代半ば、長身黒髪黒い瞳の魔術師。
教会トップクラスの実力を持ち、コロニー『テカポ』の教会で子供たちに魔法を教えている。エレーナの姉。
■ドネル師
惑星ヴィクトリアの南米大陸で暮らす、人類最強クラスの精霊魔術師。
三十代半ばで背の高い男性。髪は黒くウエーブがかかった長髪を後ろで縛っている。メアリーに惚れていて、頭が上がらない。
■エレーナ・クレール
ドネル師の六番目の弟子。惑星ヴィクトリアで修行をする魔法の天才少女。コリンたちより一つ年下なだけだが、ニアより背が低く年齢よりも幼く見られる。
ヴィクトリアでガーディアンに追われ、コリンたちと共にレストラン船『オンタリオ』へ乗り組むことになる。メアリーの妹。
■エリザベス・ペリー(リズ)
三百年前の、コロニー『テカポ』の農園の娘。十歳で魔法を捨て、後に村のレストランで料理人を務めていた。十八歳で恋人のフランクを追ってエランドへ来る。
惑星エランドで砂の中から宇宙船を発見し内部へ入り、エギムの門前でレストランを始めた。その後三百年続く「砂丘の底」の創始者で、コリンの祖先。
■バートラム・ウィリス(バート)
リズの幼馴染で、服飾デザイナー。後にリズの夫となり、エランドのペリー一族の始祖となる。
■フランク
テカポの教会に勤めていた魔術師。リズと仲良くなるが、一年後にはコロニーを離れてしまう。以後行方不明。ケンによく似た金髪碧眼の男前。