第90部分 花粉症対策例②
第90部分 花粉症対策例②
今日から特に花粉がヒドい。
20年ほど前に杉花粉の電子顕微鏡写真を撮って観察したことがあるが、その外見は一見一昔前の”機雷”に相似している。
”機雷”とは”機械水雷”の略語で、第二次大戦前あたりまでは適切な方法で海底に固定したアンカー(いかり)等に鎖で繋がれて水面近くに浮上または半沈下した状態で敷設されていたものらしい。球形の本体から円錐状の”鬼の角”のような数本の突起物が飛び出ており、運悪くそこに触れてしまった船の底や舷側で爆発してこれを沈めることを目的に敷設されているのである。ちなみに紛らわしい類似の武器として”魚雷”や”爆雷”というものがあるが、それぞれ”魚形水雷”とこちらはそのまま”爆雷”が元々の名前である。基本的に水界で爆発する兵器の総称が水雷であるが、動力装置で水中を進み目標物周辺または命中で起爆し、船舶または潜水艦を撃破するのが「魚雷(魚形水雷)」、船舶や飛行機等から投下後に一定の水深などの条件で爆発し、潜水艦の撃沈の役割を狙うのが「爆雷」である。
ただしこうした兵器の常として改良が進み続け、初期の機雷は”接触”しなければ起爆しなかったもの(触発機雷)がやがて金属製の艦船の通行に反応できる磁気感応式のものが出てきたり、特殊な装置をけん引しながら機雷をあらかじめ爆発させてしまう木造掃海艇を欺けるように、一定の回数の刺激で初めて起爆するタイプのもの、音響や圧力で艦船の接近を感知するものなど多くのタイプのものが製造されてきた。
しかし機雷などをずっと同じ場所、例えば海峡や港湾に敷設しておけば、無論危なっかしくて一般艦船の通行などできるものではない。それは何の防備もなく地雷原ではしゃぐ以上の危険を孕んでいるワケで、こりゃいかんと国際的な取り決めがなされていたらしい。国際法上、自己発火方式の自動触発機雷は係維器から離脱(流失)した場合1 時間以内に不活性状態とすることが義務づけられているのだそうで、大日本帝国海軍はそれに沿って”固めた砂糖”を機雷の部品として使ったらしい。つまり機雷が流失して海水に浸かるとだんだんに”栓として使っていた砂糖”が溶け、それによって機雷の信管が作動しなくなるというのだが…
うろ覚えだが、確か日露戦争のとき、対馬海峡で打ち漏らしたロシア艦をウラジオストック近くの湾に機雷原に追い込んで… という作戦もあったように記憶している。
8月15日の”敗戦”記念日はよく知られているが、その敗因原因はソ連の一方的条約破棄と参戦、人権大国アメリカが投下した原子爆弾による無差別大量殺人(無論戦時国際法でも禁じられている)だけではなく、機雷による日本各地、特に港湾の封鎖で大日本帝国各地の港湾が使用不能で物量が事実上停止したことも大きな一因である。つまり1945年夏以降、戦争で田畑も荒廃した日本各地で餓死者が多数出るのはほぼ確実な未来予測だったのである。アメリカはこうした日本に対して緊急的にジャガイモの提供や米・味噌・醤油、コーンビーフなどの缶詰など15品目が詰まった「ケア物資」等の食糧支援を実践して、日本は辛くも飢餓地獄を免れたのである。
つい先日までの敵国の窮状に対してこうした人道的な援助ができるのは ”さすが米国”と評して良いかと思う。ロシアや中国には絶対に有り得ない態度 …断言しても良い… どころか彼らはむしろ弱り目に乗じて搾取を強化し圧殺を図りつつ虐殺さえも並行するだろう。
だからといって米国だって原爆を含む無差別爆撃を繰り返し実践したこともまた事実ではあるが、中国、露に比べるべくもなく”マシな敵国”だったと言えるだろう。
当時の機雷や不発弾はやがて掃海されてほぼ無くなったと言えるが、すべてが片付いたワケではない。水界に限らず、陸地でも当時の不発弾的な負の遺産が発見され、自衛隊によって今日でも処理作業が行われることがある。
それにしても… 戦後林野庁主導で進められた”杉の植林”事業は、後世に残る花粉爆弾という大きな負の遺産を遺してくれた。そして花粉はたくさんの”角”が有るうえに、人々の基本的生活を攪乱し続けている。そして開発の手が入りにくい傾斜地で、今ではたいして価値がなく外国産の木材に価格面で太刀打ちできないような杉材がわんさかわんさか生えており、しかも今後の利用もまったく期待できない。
売れないから林業は廃れ、当然後継者は育たないし、枝打ちや間伐、道路の整備等の適切な管理な管理も省みられることがない。
すなわち日本では今後数百年におよんで春には人々が花粉症に悩まされるのは確定事項である。いまさら「花粉の出ない杉を開発しました」からと言われても、まず”今生えている杉やヒノキをどうにかできるのか”が先決の課題であり、コストからも人材からもインフラからも、つまりどう見ても無理だから、どうにもならない。
あ、あたりまえのことを言ってしまった。
つい先日、大船渡市近辺の山火事が鎮圧されたばかりだが、ああやってできた空白地に行って地道にせっせと植林というか植え替えしていくしかあるまい。
今回被災された方々にはお見舞いを申し上げます。
が、こうなってしまった以上、未来を志向した思考を為すべきなのである。とはいえ、日本の全国規模ってワケになるはずもないから、花粉症が絶滅することは有り得ない。今は花粉をガマンしたからと言って、将来得られるリターンはほぼ無いんじゃないか。そりゃ光合成だとか山肌の雨水による崩壊の防止効果はあるだろうけどさ。
でも痒さやくしゃみ、鼻水でくる苦しむのは誰だってイヤだ。
だから庶民のささやかな対策として、先日は某クリームで人体実験中との記事を掲載させていただいた。
えっと… あれなかなか悪くないです。
今はセラミエイドを目の周囲に塗っておくとあくまで個人的な感想ですが、目の周囲に痒みが全滅するワケではありませんが、相当軽減されてる実感があります。
さらに、最近はもう一つのアイテムを重ねて試しています。
そのアイテムとは…
そうウグイスみたいに春の訪れを告げてくれるアレ… あの天ぷらとかで食べるあの植物ですよ。
ううん、菜の花ではなく、タラの芽ではなく、ウドでも明日葉でもなく…
そう、”フキノトウ”です。
我が家の庭は隣家との境界など必要最低限以外の”外構”を施していない。
普通は新居一戸建てを建築する際に、芝生とか枕木だとかガレージだとか生垣だとか、あるいはオールコンクリ舗装とかいろいろ凝るものだろうが、我が家は細かい砂利を軽く上り坂で敷いてあるだけ。
理由は… と訊かれてもねぇ… まあ地下水保全のために雨水は沁み込ませるタイプにしようっていう以外、外構の構想も青写真もなかったし、もっと現実的な問題は土地と家を同時に一括払いにしたら外構に掛けるオカネが底を尽いたんだよね…
仕方ないから、すべて”あとあと”と先送りにして十余年経過したことになる。
以来とにかく余計な”雑草”を生やさぬように、とにかく見かけたら抜き、見かけたら抜きを繰り返すうちにほとんど生えてこなくなって… そのうち週一で見回ればほぼ全草駆除できる状態になったけど、さすがに殺風景は否定できない。
そこで私はプランターでネギやチンゲン菜を栽培し、故嫁どのは門前にアジサイとツタを植え、裏庭倉庫の横にフキとスイセンを移植した次第。
これとは別に二十数年前、某テレビ番組で”花粉症にフキが効く!”みたいな特集をやっていた。うろ覚えながらその趣旨は”フキ農家の人は花粉症に罹らない”とか、”フキに含まれる「フキオール」という水溶性成分”に効果があるらしい”という2点であったと思う。なら早速
試してみっか… ということで、翌日スーパーで”フキの茎と葉を束ねたもの”買いこんで試してみたワケだが…
そう、当時はアパートに住んでいたので、フキといえばスーパーで買うしかなかったのだ。春の香りは感じるものの、まあまあ筋が多いし格別に美味い食材でもなく、かといって安価というワケでもなく、手軽な料理のバリエーションが味噌汁と煮浸しくらいしか思いつかなかったこともあり、さらにこうした料理を家族で毎日食べる…つまり嫁殿に毎日作ってもらうのに抵抗もあったため、いつしか沙汰止みになり忘却の彼方に霞んでいたのだ。
どうでも良いことだけど、あの、 ♪ これくらいの 御弁当箱に… ♪ って唄に出て来るフキって
♪ スジの通った フ~キっ! ♪
って歌詞なんだけど、それって成長しすぎて硬くなってるって意味なのかな??
いやあ、なんか気になっちゃっててさ、テヘ…
3月はじめのある朝、例の雑草パトロールの最中に”ぐんぐん伸び始めたフキノトウ”を見て脳裏に閃いたアイデア…
「そっか、フキノトウを食えばいいじゃん… ちょうど花粉症の季節に生えて来るし…」まず、
・家の裏庭に30個くらいが勝手に生えて来る。しかも無料! 今までは枯れていくだけだったし…
・地下茎で繋がってるから、フキノトウだけ毟っても本体には影響ほぼなし
・嫁殿を思い出せるし、だからきっと供養にもなるじゃろ
・問題は食べ方だ。あのやや苦くてクセのある味を長男は嫌うだろう… これは天ぷら作って実験しよう
・そうか、食品だと思って料理するから面倒なのだ。なんか簡単な調理は…
そこで思い付いたのが、”フキノトウの澄まし汁”である。そのレシピは…
ⅰ 朝食、または夕食の前にサンダルを履き庭に出てフキノトウ1つを毟ってくる
ⅱ 水道水で洗い、レンジOKのお椀に入れる。さらに水少々(30mLくらい)を足す。
ⅲ だしの素少々(2~3mLくらい)を入れ、電子レンジ500Wで1.5~2.0分程度加熱(一応沸騰を目安)する
ⅳ 基本出来上がり。(熱すぎたら水道水適量を加えて冷やす) フキノトウも汁も食ってしまう。
途中でトイレにでも行かない限りどう頑張らなくても5分以内で完結できる作業である。
肝腎なのはⅳでフキノトウはクスリであると信じ、味を問わず鼻を摘まんで食ってしまうこと、同時に水溶性有効成分を逃さないように液体ごと飲み干すことだ… やや渋くて苦いけど、ここで美味を期待してはいけない…これはクスリなのだ、良薬は苦いのだ。
以来目の周辺の痒さやうずうず感といった症状がさらに軽快した。
実は運動不足解消のために近所の公園に毎日通っているのだが、このときばかりは強烈な花粉の襲来を防ぐことはできない。しかしこの”運動”後の目の周辺の症状が軽減されたことが体験できているのだ。さらにくしゃみハナミズ被害の頻度(時間あたりの回数)が明らかに減ってきた。繰り返して書くが、無くなったとは言っていない… 明らかに軽減したのである。
ちなみに… なんとかまとめて製造できないものかと4本採取して、同様に処理して一晩おいてみたが、翌朝には煮汁ごと焦げ茶色に変色してしまっていた。おそらくあれは…リンゴやバナナの皮を剥いてちょっと放置すると茶褐色に変色するのは周知のことだろう。あれは植物が本来持っている”ポリフェノールなどの抗酸化物質が酸素によって酸化した色”である。それと同じことが起きたとすれば、せっかく液体中に溶けだした抗酸化物質はすでに酸化され無効化されているに違いない。とすると対処方法は3つ。
1つには毎回面倒がらずにフキノトウを採取すること
2つには採取後すぐに冷凍保存すること
3つには果物の褐色化を防ぐのと同様、加熱すること塩または塩分を添加すること。
客などに果物を出す心得として、うすい塩水をくぐらせると褐変しないのは常識だけど、この場合も通用するんじゃないか?
今日は雨で、今フキノトウ採取に行く気にはなれないが…
こうした効能が再確認できたので嬉しくなって、毎晩の”生存点呼”の際にやや遠隔地に住む母にも告げてみた。
”どうせいっぱい生えてくるんだから毎日朝晩食ってみたら?” と。
ときどき首尾を訊ねてみているが、どうやら母にも効果が実感できているらしい。
そんなワケで
「もうここまで来たらフキを加工でもして新たなクスリでも製造して大儲けしてやろうじゃないか…」
いや訂正、「生薬を開発し、利益度外視で公共の福祉のために役立てるようこの身を擲ちたい」
という高尚な理念を持つに至ったワケだ。
さすがサティ!
ちょっと待った、もしかしたらもうすでに他の企業さんがやってるんじゃないの?
調べてみた。
遅かった、やってるわ…
それによると、
”古くから日本の医・食に貢献してきたフキですが、近年の研究ではフキエキスに含まれる「フキノン」、「フキノール酸」、「クロロゲン酸」といったポリフェノール類が、花粉症を抑制させるうえで有効な成分であることがわかっています”
といった有効成分に関する説明とか
” ・脱顆粒抑制作用
・ロイコトリエンの放出抑制作用
・TNF-αの産生を抑制効果”
といったフキ(フキエキス)の抗アレルギー作用だとか
”10人の花粉症患者を対象に行った臨床試験では、フキエキスを1日250mg、花粉が本格的に飛び始める約2週間前の2月12日から4週間に渡って摂取してもらったところ、摂取期間中はリカバリー期間(摂取終了 4 週間後)と比べて、くしゃみや臭覚、目のかゆみといった症状が和らぐ傾向が見られた”
といった臨床試験結果などが掲載されているではないか!!!!!!
あかん、負けたわ…
ちなみに上記の文章は”オリザ油化株式会社”様HPからの引用である。 勝手な引用ですが、ありがとうございます!
ただしサティはこういった”抽出エキス的オクスリ”ではなく、そのまま食ってしまえ…だから、摂取の仕方は根本的にちがうかぁ
うん、でもやっぱ気のせいじゃなくて、効果を期待して良いってことは裏付けていただいたことになるな。
なんか、嬉しい。
お悩みの皆さま、来年春に備えて庭でもプランターでもフキを育ててみませんか?




