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第84部分 自宅の災害時新体制の構築①

第84部分 自宅の災害時新体制の構築①



仕事を辞めて… ヒマになったワケではない… どころかまあまあやるべきことが多くてなかなか忙しい。

しかし嫁殿が他界したために家事全般がサティの任務になったことで、改めて我が家の災害体制を見直してみる必要と時間が生じてきたのも確かである。いっちょちゃんと整備してしまおうかな…


災害にもいろいろある。

昔のことわざにも「地震雷火事親父…」 いや親父は関係ないって… まあ、そういうことだ。

雷…これは静電気の都合で、とりあえず重要な電化製品には「サージ電流」をカットするコンセント型の器具を噛ませてあるし、アマチュア無線用のアンテナと基台は取り去ったからこれ以上為すべき対策はない。落ちればこれは”天命”である。


火事は… 我が家は家の周囲に可燃物やゴミを放置していないし、家はパナホームの軽量鉄骨構造であり周囲がタイルで囲われているので、普通の民家よりは燃えにくいんじゃないかと思う。大地震でも倒壊しないように鉄骨は欲しかったんだよね…

ガス風呂以外は基本電気だし、ホットカーペットや掘り炬燵の電源にはタイマーを噛ませて、2~3時間経てば勝手に切れるようになっている。あとはもう御近所で火災がないように祈るだけだけど… ダイジョブかな、周囲が木くずやゴミだらけのお隣さんが… おっとこれ内緒…ww


水害… 1kmほど離れたところに中規模な川、そして数百m離れたところに小規模な河川があり、どちらも氾濫を起こした過去がある。ただ微妙な高さの関係であまりこの辺には来なかったらしいが、最近の気象条件は軽々と想定を超えてくるので油断はできない。一応路面からは50cmほど嵩上かさあげして建築したのだが… どうだろうなぁ


地震と地盤… これはちょっと心配なところがある。三十年程前のこと、ある場所に転居した際に出産等と御近所づきあいに疲れた嫁殿がちょっとおかしくなりかけ、約八か月でこらえきれなくなって緊急避難的にこの地に越してきた経緯いきさつがあった。残念ながら我が家の住所には”サンズイ”が付く。どんな素人でも”もう絶対ここは沼地だったこと確定だよね”って判る地名である。新居建築の際、家面積の半分の地盤はまずまずでも、あと半分の地盤調査の結果は”ストン”であった。つまりくいを差し込むと”ストンと入ってしまうような軟弱地盤”の意味である。そんなわけで特に大地震で長く揺さぶられたら液状化必至の地盤上の我が家の立地は… 良いとは言えない。無論言われるままに軽いながらも改良工事を行っておいたが、果たしてどうか。

仮に家がダイジョブであっても、近辺で液状化現象によって路面沈下とか上下水道管が浮上なんてこと多発するかもしれない。



もう一軒家を建てる資金がない以上この現状は変えられないので、ここからどう対策するか… それが問題だ。

そしてその対策は、季節も酷暑と極寒の両方を想定したものでなければならない。


そうだなあ… 地域全てとか広域で交通物流インフラが麻痺することが最も恐るべき事態だろう。下手すりゃ福1みたいな原発事故とかも重なることも考えられるけど、そこまで想定するともう”死んだ方がマシ”だから、もう対策なんかしねぇよ…


就中なかんずく困るのは… そうだなあ、酷暑または極寒時の広域停電ではないだろうか。

その事態は大地震と共にやってくる可能性が髙い。そしておそらく同時にガス、水道等インフラすべての供給も途絶えるのである。

我が家の立地から見て、津波の直接的被害は想定から外しても良いだろう。海までは10kmくらいはあるし、その間にJR、新幹線、高速道路がある、特に新幹線と高速道路は盛土高架上にあるから、河川を遡上することを考慮しても津波が到達する可能性はまずあるまい。



非常食は一通りある。日切れなど、あんなものは”美味しく食べられる目安”というだけのものであるし、特に気にしていない。つい先日も賞味期限2014年のカレーを食べたし、2011年のホイコーローの素で調理したが特に何も起こらなかったうえになかなか美味しかった。長男はなぜかこういうことを気にするタイプなので、無論黙って供したワケだが…ww

水は貯蔵水、ミネラルウォーター、ただのタンクに貯めたもの、炭酸水サイダー… いろいろ取り混ぜて約200Lを家と倉庫に分散保管してある。

トイレ用のビニル袋、消臭を兼ねた猫砂、トイレットペーパー、アルミ箔にラップ、塩コショウ、醤油に油、カセットコンロにナベ、魔法瓶、テント、敷物、寝袋シュラフ、簡易コンロ、炭、七輪しちりん、お手拭き、キャンプ用調理セット… おお、まあまああるじゃん。


じゃあ最初に揃えるべき物は… 発電機、これだ。

ポータブル電源も欲しいけど、これだけでは使い捨てとたいして変わらない意味しかない。充電できてこそ意味があるものになるのだから、発電機の作動が確認できたら次に考えることにしよう。

災害時に保存食を食べるのはデフォルトとして、でもそれはいつでもできることだ。いつ援助が届くのかは誰にも判らないのだから、できればせっかく買い置いてあった”冷蔵庫の中身”を有効活用すべきではないだろうか。せっかく美味しくいただけるのにむざむざ腐らせるのはもったいないではないか。

そう、電気さえあればそれは可能なのである。


しかし商用グリッド電源は寸断され来ない可能性が髙い。しかも我が家の屋根の3kW/h弱の太陽光発電パネルがそんなときに作動する保証はないし、そもそも曇りや雨だったら活躍を期待することはできない。

天井ツッパリ棒を設置してあっても冷蔵庫はおそらく倒れているだろう。かといって日本製品であるし故障していない可能性はまあまあ高いかと思う。電気さえあればこの中の食品でおそらく1週間は食いつなぐことができるだろう。ちなみに長男が大学時代に使っていた独身用程度の冷蔵庫がもう一台あるから、最低限どちらか1台は使えるんじゃないかと楽観している… 日本製品だし。


しかし太陽光はアテにしづらいし、そんなときにガソリンが手に入ることは当面あるまい。我が家は都市ガスだからプロパンガスボンベは手元にない… だからDIYショップ等で売っている普通の発動発電機はつはつだと燃料貯蔵がネックになってしまう。特にガソリンは揮発して僅かな静電気でも爆発しがちだし、タンクで長期にかげつほど保管すると変質くさるし、装置を傷める性質があるから、通常手入れ時でもガソリン抜きや補充整備が意外と厄介でもある。逆に燃料を灯油やメタノールやエタノール等のアルコール類と想定すると今度は対応する発動発電機はつはつがない。今更燃料電池とかPHVのクルマの購入とか、さすがに採算が合わないしなぁ… 


なるほど… 

発発が使えて燃料保存がラクにできるものといえば… 消去法でいくと”カセットガス”しか候補がなくなってしまう。メーカーの言う耐用年数は7年であるが、今カセットコンロで消費しつつあるボンベは間違いなく15年は経過している…まあだから慌てて使っているワケなのだが… 金属製のカンカンはサビなければダイジョブだが、バルブのゴム等が劣化してガス漏れ発生の恐れがあるのだそうだ。

有名イワタニメーカー製の1缶が約250円、有名じゃないのとか韓国製とかだと、まとめ買いすれば約150円ほどになることがある。ちなみにこの価格差は一概に有名メーカーの暴利とは言えない。安価な缶の中身は液体ブタンであり、常温ならば同じように使用できても5℃を下回るようなときにガス化がうまくできなくて燃焼不良になりがちなのだ。その点イワタニさんの液体ブタンには直鎖ノルマルブタンに加えて分枝イソブタンが配合されているのである程度までの低温なら低温でも安定燃焼が期待できるという。つまり価格差の分だけは性能差があるというれっきとした理由があるのだ。あ、登山用の高圧ガスボンベという手段もあるけど… うんん、アレは高い!


うん、これで行こう。

まあこんな災害対策用品など約に立たせたいワケではないが、いざと言うときに”買っときゃ良かった”と後悔するのはゴメンである。

なぜかって?


みんながつどう”避難所”で挨拶したり気兼ねしたり、場所取りしたり、食事をしたり、着替えをしたり、(たぶんチョー汚い)トイレで不便な想いで排泄とか我慢を強いられるなどまっぴらごめんである。たとえ余震で死ぬとしてもサティは我が家で死にたいのだ。そのためには独立自活を実現しなければならない。おそらく高くつくだろうと予想されても、その価値はある。カネは活かして使ってこそ意義あるもの、これは必要経費なのだ… と自分を納得させて製品の選定に入った。


家族は二人、家には小規模ながら太陽光発電のシステムがあるため、そこまで大型のものは不要である。そこで最低限の要求を”冷蔵庫をせめて1台動かせる能力”において考えることにした。

冷蔵庫は家庭用のもので数百ワット程度の”定格消費電力”であるが、起動時には数倍程度の起動電力を必要とするらしい。実はおうちの冷蔵庫のスペックをネットで調べたけど、起動時のことはどこにも触れられていなかった。大手量販店の”目安”によると、家庭用冷凍/冷蔵庫では1000W~2000Wあれば問題なさそうだったので、定格1000W、瞬間最大1500W以上を基準に選定した。多少不足するかもしれないが、そしたら最悪起動だけは家のソーラーで行い、定常運転は発電機…ということでも良しとしよう。災害の時はとにかく”食えれば問題ない程度の保存”が最優先で、”うまいまずい”は二の次三の次とする。

今改めて調べてみたら

  https://my-best.com/23136

あたりが参考になりそうなので、今後調べる方にご一読をおススメしておこう。



細かいことは省いて… 結局購入したのは

 Kareyou カセットボンベ式発電機   XYG1200i-BT 約66000円 ただし15%割引で約56000円

という機種である。安くてまあまあの能力だったのもあるし、同程度の別機種の評価が悪かったこと、この機種への深刻なマイナス評価がほぼなかったこと、別売部品でカセットガスを3~5本つなげて連続使用時間が長くなること、エコ運転や同機種協調運転ができること、日本の企業であったことも決め手として大きかった。また写真を見てわかるように、カセットガスボンベを、ガス出口を下向きにして使う機種は「本体内に気化器キャブレター」を内蔵しているので、発発には液体ブタンを供給するように設計されているワケだ。つまりボンベ本体の部分で燃料を気化させる必要がないため寒冷時でもボンベ温度を気にしなくても良いということになる。もっともこれは購入後にアレコレいじくってみてわかったことだが…

ちなみに最初に目安とした「定格1000W、瞬間最大1500W」に対して定格1000Wはスペック上は達成するも瞬間最大電力は1200Wであった。まあ何とかなるか…という甘い考えと、故障を免れお日様さえ照れば家のソーラーが期待できるので、価格差も考えてここは妥協することにした。


私はカセットの3本の連結使用を企図して”camping moon”の別売品を買ったが、この発発には”Kareyouの同等品”の方が良いかもしれない。カセット缶を3本並べて寝かすために1本の鋼線でできた”枕”のような部品があるのだが、”camping moon”の方はそこで気化させるようにカセットボンベに取り付け部の切り込みが上になる方向に取り付けてあるのだ。実際に使うときには、これを上下逆さまに使った方が液体のまま本体に供給できて都合が良いはずだ。私はそのうちカセットガスを逆立ちさせるスタンドを作るつもりでいる。

ところが…”Kareyouの同等品”は、というと、”鋼線枕”が上方向にも下方向にも両方付いているのである… おいっ! これじゃ逆に方向を誤る可能性があるぞ!

これはどなたかのレビューにあったことだが、取説の写真はあろうことか”camping moon”の写真を加工して 「流用」しているとのこと。さすがにロゴは修正で消しているらしいけど、有るはずのない部品(カバーとか脱着部品の一部)もしっかり印刷されているらしく… おい、日本のメーカーだろうが、そのくらい矜持きょうじを持て、恥を知れよ! そもそも著作権に思い切り抵触してるぞ!


同時に購入したのは先にあげた”camping moon”のカセット3本取付キット約5900円、4サイクルエンジンオイル約1000円、300mLオイル注入ボトル(オイラー)約170円で… 合計ざっと63000円余で発発整備計画は完結した。

おっと忘れていた、カセットボンベ48本(ざっと7000円)セットと他に買い置き18本分。全力運転するとカセットボンベ1本は約30分で空になるらしいから、少なくともこれくらいは必要だろう。えっと33時間分だから… 1日昼の8時間使うとして、これでも4日分しかないことになる。


配送翌日の昼間に270mLのオイルをオイラーに入れる。当然メーカーで試運転をしているので、内部はオイルで濡れているが、そこに規定量をいれるのである。”オイルが入れにくい”というレビューがあったので、あらかじめオイラーを買っておいたのだ。そしてこれを発発に注入してオイルレベルゲージ(オイルタンクのフタについている棒)で規定量を確認する。

起動は手回し… というか、紐を手で引くのである。ただしばらくはシリンダーやピストンにオイルは回っていないはずなので、燃料を入れない状態で数度手回し起動操作を行い、オイルを回しておく。

そして今度は… 周波数スイッチを確認、エコ運転を解除を確認、カセットボンベを繋いで、チョークレバー(始動時に混合気を濃くして起動しやすくする装置)を「始動」の位置に合わせて…


!!

気合一発紐を引くと、2回目で音高く起動した。

ちょっと待ってからチョークを解除して「運転」の位置に動かす。暖気を待ってから負荷をかけてみる。嫁殿の遺品からドライヤーを選び、はじめは弱の送風のみ、次いでヒーターも入れてみる。

うん、ちゃんと動作するぞ。

次はターボ(たんなる強風なんだけどな… こいつターボの意味を理解してないだろ)の温風で…700Wの負荷を掛けると、回転数は大きくなるものの出力が落ちている様子はない。


よし、まあ今日はこんなもんで良いだろう…

しかし、予想通り夜間に使えるような音量じゃないこともはっきりした。いくら静音型とは言え、排気量は60㏄。つまりは原付のエンジンより大きな発動機がろくな静音器サイレンサーも排気筒もない状態で元気に稼働するのであるから、むしろ当然と言える。


次は… そうだ、あれが必要だな。

便利な道具を持ったからには、アレが必要だ…


何だと思いますか? 


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― 新着の感想 ―
羨ましい…私も発発がほしいです。 (が、色々わからず。) 化学や物理の知識があると、役に立ちそうですね。 今回の内容を参考にさせていただきます。 ちゃんと、猫砂も備蓄なさっているんですね。 うちにも…
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