第8部分 黒歴史
第8部分 黒歴史
黒歴史…
それはまぎれもなく自分の歴史であるが、できればヒトには覚えていてほしくない… もっとはっきり言うとすべてのヒトの脳裏から抹消したい過去を指す単語ということになっている。誰かの脳裏から消去が不可能であるならば、いっそのこと、そいつごと!
そりゃ恐ろしすぎるだろ…
でも本当は… 今となっては苦笑い交じりで話せるくらいの、ちょっとノスタルジックなものの方がこの単語には相応しい気がする。本当に忘れたい過去は二度と掘じくり返したくないものだから。
私の場合は…
アマチュア無線用の約1.3mのアンテナを職場の屋上に立てていました。それを使わなくなって数年経ったある日、晴天がみるみる黒雲に覆われ豪雨に見舞われたかと思うと
ばぁ~ん! (←至近の落雷音はほぼ爆発音になる)
そのアンテナと水タンクに落雷があり、アンテナは何個にも分断されて飛び散りました。職場は一瞬停電しましたが、すぐ復旧しました。
それは仕方がない。
問題はここからです。
落雷からちょうど1週間後、職場は停電になりました。それまで何とか作動していたトランス(変圧器)がついに鬼籍に入り、職場中の電気という電気がアウトになりました。実はその職場の水はいったん電気ポンプで4階までくみ上げてから落とす方法で流されていたため、2階より上のトイレと水道が使えなくなったのです。水道はどうにかするとして、ああいうとき水洗トイレってものはどうになりません。仕方なく手すきの者が総出で1階で水を汲み、2,3、4階まで運ぶことになりました。
私は落雷の原因を知っていたし、上司にも報告をお詫びは済ませていたものの… あまりの申し訳なさにみんなより頑張って運びました、もちろん。
ワケもわからず駆り出された皆様、本当に申し訳ありませんでした。
皆様も覚えておいてください。地震などの天災で停電したとき、電気や水道のありがたさがホントにわかるものですし、それを防災対策に考慮しておくべきなのです。
さて… 蹉跌に挫折を重ねて著作に逃げる今の日々を、やがて「黒歴史」だったと笑える未来の日々を目指して、今回のテーマは「黒歴史」といたします。
皆様の黒歴史をお待ちしております。