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第69部分 暗殺

第69部分 暗殺



子どものころ、とある歴史小説作家のお孫さんと机を並べたことがある。名前を書けば、かなりの方が

「ああ、あのヒト!」

と頷く、某大作家である。


それは別に良い。

ただ思わず吹いてしまったのはその大作家のペンネームではない方の名前、つまり本名が、

「●● 東作とうさく

だったということだ。

小学生ながらに、そりゃ出木杉というか、んん、いやまずいだろ… と考えて独り可笑しかった。


その作家さんはとうの昔に鬼籍に入ってしまわれたが、あの仰々しい6文字のペンネームもそういう心理的屈折が反映されてできたに違いないと今でも密かに思い起こしてみたりする。



さて、前置きはこのくらいにして…

いきなり自作の盗作、いや引用になるが、つい先日、拙著『「清楚な美人など存在するワケがない」仮説の私的検討』の第11部分を「その日は来るのか」と題して以下の文章を載せた。



『昨日ようつべの動画を見た。


それによると、は、幾人もの“当たる”と言われる予言者たちが2025年、つまり来年の7月とか10月とかに、「我が国ニッポンにとって大変な天災やら試練やらが襲い掛かる」と予言した、というのである。紹介された予言者はそれぞれ「黒人初のUSA大統領」とか「911つまり国際貿易センタービルへの飛行機特攻」やら「311の東日本大震災」やらを予言した実績がある、というから穏やかではない。中には7月5日の4時05分または16時05分とドエラく細かく刻んできた方も居るという。』



なぜこんな話を書いたかというと、今朝のTVの大谷選手である。

ヒトを尊敬せず、スポーツ、芸能、映画、観劇、音楽、様々なイベント…ヒトの活躍とか有名人とか、はっきり言ってどうでも良い筆者サティであっても、つい覚えず注目してしまう数少ない方の一人である。実績もルックスも内心はともかく表に出す性格の良さも、あれだけの方は滅多に居るものではない。

まさに天文学的な奇跡を一身に体現しつつある方である。


もしかして、大谷選手ならば世界統一さえ可能なのではないだろうか? 

…なんて羨望の眼差しでTVを見ていて、急に背中が寒くなった。いや、二月の寒さのせいじゃない。


この人、いつか暗殺されるんじゃないだろうか。



いやロスへ行ったからじゃない。


20年ほど前、仕事で止む無くサンフランシスコとロスアンゼルスに行ったことがある。あの時は旅行のサブリーダーとして若人を引率していくハメになったワケだが、国内旅行とはまるで違う緊張感に戸惑ったものだ。

なんせ… 治安が悪い、と評判だ。

失業率は高く、そこらに薬剤ドラッグ依存症が徘徊しており、スリ、恐喝、強盗は多いし、行ったら危ない地区スラムも点在する。そして道行く人の何人かは「護身用」と称して実弾を込めた拳銃ピストルを持って歩いているのである。

比較的安心できたのは金持ちっぽい白人ばかりが目立つ「ユニバーサルスタジオ」くらいのもので、帰国後は日本の治安の良さに感謝しつつ、独りで歩いて真夜中のテンプラそばを食べに出かけたものだ。

そういうもんでしょ?


外国で数日を過ごすと、出汁だしの味が恋しくてたまらなくなる。

日本人の本能… と言いたいけど、これは生後に覚えた二次的な習慣なので、「学習」行動である。

赤ちゃんのころから繰り返し刷り込まれた脳の原体験にほぼ近いものではないだろうか。

いや、最終日にロスで「なべ焼きうどん」を食べたけど、あれは「市販のだしつゆを【水】で薄めた味」しかしなかったよ。【昆布と鰹節】とは言わないけれど、あれを【出汁】で、いやせめて【出汁のもと】ででも割ってくれていたならば…

いや、ぜんぜん深味が変わりますってば。

夏の「そうめん」で、ぜひお試しくださいな。



それはそれとして、ほぼ100%の方が大谷選手のファンであることは明白な事実であるが、それがゆえに不安を感じたのである。0.0001%の狂人がその気になったら、無防備の彼が危険であるのは明白ではないか。


ばかな、と言われるかもしれない。

サティもそう信じたい。

けど、ジョンレノン(ビートルズ)はどうだったか。


レノン氏を銃殺した犯人は「マーク・チャップマン」とされているが、元々ファンだったとのこと。レノン氏の伝記を読み、自分の人生とは比べ物にならないほど裕福な様子を妬んで犯行に及んだ… とうが、やはりこれは正常(99.9%の人々の考え方)ではなさそうな。生まれも育ちも環境も考え方も頭の中身も精神構造も異なれば、みな同じ結論にいたるとは限らないワケだ。中には「一番愛するものを我が手で責任を持って滅ぼす使命を授けられた」とか「独占したかった」とか言って、その実自身が有名になりたかっただけのヤツとかもいるからなぁ…


大谷選手の屈託なさげな、そして来期も夢を見せてくれそうな明かるげな笑顔を祝しつつふと… 一瞬の危惧を素直に飲み下すことができなかったサティ。


彼がビッグに、グレートに、ジャンボに、エクセレントに近づくたび、危険が増大していくかのような錯覚を感じてしまう。

願わくば好漢よ、その日が永遠に来ないことを、危惧が杞憂に終わらむことを…


サティはひたすらに祈ります…

そして…


えっと

だから…

う、ちょっと、1億円ちょーだい ww    テヘペロ~!


大谷選手を出汁に使って、まだ見ぬ大金をゲットしたいサティでした。

お粗末さまでした、失礼いたしやしたww


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